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　読解力が身についたり小説文や現代文に文面が出題されたりと、何かと試験に役立つといわれる「新聞」の存在。では実際に学生がよく読んでいるのはどの新聞なのだろうか？ ORICON STYLEが中・高校生を対象にリサーチした。

　ちなみに「普段新聞を読んでいる」という回答は、63.5％という結果に。そしてどこの新聞かという質問では、総合・男性・女性とすべての部門で「読売新聞」と「朝日新聞」がそれぞれ20％以上の支持を獲得した。

　なぜこの新聞なのかという理由だが、予想通り「家で購読しているから」という意見が多い。確かに中・高校生という世代は親元で暮らしている人がほとんどだろうから、家で購読しているものをそのまま読むというのは自然の流れだ。

　しかし中にはあえてこの新聞、という明確な意思を持っている学生もいた。例えば朝日新聞の場合「天声人語は読んだほうが良いといわれたから」（女性／大阪府）という意見。「天声人語」とは朝日新聞の1面で連載されているコラムで、昔から試験によく出題されることで有名だ。一方、「父親がジャイアンツファンだから」という理由で「読売新聞」をあげた回答もあった。親が新聞を選ぶ理由は案外こういうものなのかもしれない。

　また、「日経新聞」の場合、少数意見ながら「将来経済系の仕事に就きたいと思っているから」（男性／東京都）といった明確な意図を持っている人が中心。経済に特化しているという性質上、よく就職活動の時期に読むことを勧められる場合が多いので、大学生を対象にした調査を行うとまた違った結果が得られた可能性はある。

　ちなみに、習慣として新聞を読む人が減っているといわれる昨今、そういった中・高校生は何で受験情報などを収集しているのかというと、「パソコン」「テレビ」が圧倒的。続いて「携帯電話」「友達・知人」といった回答がみられた。パソコンで新聞の最新ニュースがチェックできるのは当たり前になった今、電子化されたものと紙媒体とで収集できる情報の質、そして、読解力などの強化という意味で差は生まれるのだろうか？　そのあたりの判断は難しいところである。

（自社アンケート・パネル【オリコン・モニターリサーチ】会員の中・高校生の男女、各100人、合計200人にインターネット調査したもの）






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