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　アルバイトで稼いだお金は、何に使っているのか？　遊びに行ったり、洋服を買ったり、ケータイの利用料を払ったり……一番多いのは、いったいなんだろうか。ORICON SYTLEでは、さっそくリサーチを実施。400人のアルバイト経験者から、回答を寄せてもらったところ、トップ3は、【交際費】、【旅行に行く費用】、【食費】が選ばれた。

　総合1位の【交際費】は、75.2%の人が回答。遊ぶお金は自分で稼ぐ、という自立意識の高さがうかがえるリサーチ結果だ。続く2位の【旅行に行く費用】も、かかる金額の多さや目的意識の違いはあっても、“誰かと遊ぶ”ものであるという点では【交際費】と同じ。こちらも、楽しみは自分のお金でまかなう、ということか。総合3位の【食費】も、三食の食事というよりも、友達と一緒にごはんを食べるときの費用と考えるのが自然だろう。

　今回のリサーチで意外だったのは、【携帯電話料金】（30.9%）が総合6位と、ランキングが低いこと。10代〜20代前半の人の消費が落ち込む原因として指摘されることが多い「ケータイ料金が高いから、他に回す余裕がない」という一般的な分析と異なる結果となった。ただ、“ケータイは必要経費だから保護者に払ってもらう”というタイプが多いのかもしれないという見方もできそうだ。

　総合5位の【自己啓発にかける費用】、7位の【教材費】、10位の【学費】など、自分に対する投資をアルバイトで稼いだお金で賄っているという人も多い。いずれも20%を超える回答率で、将来を見越した、しっかりしたお金の使い方をしている人が一定数いることを示している。「アルバイト」というと、どうしても遊ぶお金欲しさにはじめること、という固定概念がありそうだが、意外なことにしっかりした考えを持っている若者も少なからずいることがわかった。

　【家賃】という回答がわずか4.3%なのは、ある意味予想通りか。かつてのように“自力で家賃も学費もまかなう”という完全自立志向の方は、時代を経ることで少なくなっているようだ。

（07年2月8日〜2月13日、自社アンケート・パネル【オリコン・モニターリサーチ】会員の、専門・大学生の男女、「アルバイト経験」のある方のみ各200人、合計400人にインターネット調査したもの）