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芥川賞作家作曲「千の風になって」紅白効果で大躍進

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 テノール歌手・秋川雅史のNHK紅白歌合戦出演決定で、「千の風になって」が注目を集めている。この楽曲の誕生は芥川賞作家として知られる新井満が、知人の死を契機に「千の風になって」の原詩で作者不詳の「A THOUSAND WINDS」に出会ったことから始まった。この詩に自身が日本語詞と曲をつけ歌唱した楽曲を、01年に私家版CDとして30枚作成、友人などに送った。

 その後、03年8月にこの詩が朝日新聞の天声人語で紹介され問合せが殺到、同年11月に「千の風になって」というタイトルで詩集とシングルが同時発売されるに至った。同シングルは23週連続チャートインというロングヒットを記録した。 続いて同曲が主題歌となった映画『千の風になって』の公開(04年7月)、そしてスーザン・オズボーン、新垣勉など様々なアーティストがカバーを発表、その中に今回の秋川雅史がいたのである。

 秋川のアルバム『威風堂々』(05年9月発売)収録の「千の風になって」が、ラジオなどのオンエアで反響が高まり06年5月にシングルカット。その後のテレビ出演等の影響で新井版と共に静かなヒットを続けていたが、今回の紅白効果で大躍進となった。続いて12/17には、この詩が広く知れ渡っていった軌跡とルーツを辿るNHK『千の風になって』が放映され、さらに売上を加速することになった。

 1/1付週間シングルランキングでは秋川版が55位から31位へとジャンプアップ、03年に記録した新井版の最高位50位を上回った。また新井版自体も130位から65位へと躍進、3年ぶりのハイスコアを記録している。こうした結果、紅白出場歌手の歌唱作品の中では売上上昇率No.1を記録している。1/1付現在のシングルの累計は52週目のチャートインとなった新井版が4.2万枚、11週目の秋川版が1.2万枚となっている。また詩集は40万部突破を果たした。
秋川雅史

シングル「千の風になって」

 世界的に知られてきた『A THOUSAND WINDS』が、日本で新たな作品「千の風になって」となって生まれ変わり、静かな感動と生きる勇気を染み渡るように広げてきた。そしてその作品が今回の『紅白歌合戦』効果等によってこれまでで最も注目されることになる。僅か30枚のCDでスタートした『千の風になって』が、感動とヒットの規模をどこまで拡大してゆくのか、2007年からの動向が注目される。



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