アニメロPresents『奥井雅美 World tour 2006 evolution』in渋谷レポート

この日、奥井雅美は黒のロングワンピース姿で登場。10月4日に発売されたニューアルバムより、1曲目は「SOLDIER〜Love Battlefield〜」を披露。マシンガンをかまえて客席を煽るなど、1発目から会場は熱狂的な空気に包まれた。そして2曲目の「zero-G-」からMCを挟み、前作アルバム曲より重低音の心地よい「SUBLIMINAL」。そして「INTRODUCTION」では曲に合わせて客席から歓声が大きな渦となって響き、場内のテンションは一気にヒートアップ。さすがというべきか、ここまでは“奥井節”が炸裂する勢いのあるナンバーが会場を盛り上げた。
そして、TVアニメ『テイルズオブエターニア』のオープニングテーマ「空をかける橋」、「TURNING POINT」と懐かしい曲が続き、ここからはいったんクールダウンの時間とも言える、さわやかなナンバーや、しっとりとしたナンバーが続いていく。
幻想的なキーボードのソロが、会場をエギゾチックかつ和やかな空気で満たすと、艶やかな紫の着物姿の奥井が登場。「不知火」をしっとりと切なく歌い上げた。
ここで、名古屋と大阪ではなかったというMCタイムへ。「あまりの緊張で死んでしまいそうになったのでここにMCを入れることになりました」と語る奥井。客席からの「エロイ!」という声に対し「エロイか?エロイ?はっはっはっ」と着物姿を見せびらかす姿に、思いがけず、良い意味で保たれていた観客の緊張の糸もほぐれたようだった。

後半戦では再び衣装をチェンジ。今度はタンクトップに迷彩模様のスカートと、カジュアルな雰囲気に一転。「WILD SPICE」で元気にヒートアップし、「牙〜タスク〜」では観客も曲に合わせてジャンプするなど、毎回筋肉痛になる人が続出するという、奥井雅美のライブらしいステージを見せた。
そして次のMCでは、なんと12月31日に行われる初のカウントダウンライブの告知が行われた。タイトルは『COUNT DOWN LIVE 2006〜2007「猪突猛進“ウリ坊、ぱねぇ〜”」』。場所はこの日と同じShibuya O-EASTとなる。チケットは12月9日に一般発売を予定しており、奥井は「田舎に帰るのをちょっと遅らせて、新年を迎え、そのまま明治神宮かなんかに行きましょう。そういうことで、みなさんもよろしくお願いしまーす」と、笑顔を投げかけた。

その後「朱-AKA-」「乙女心無限大」と突っ走り、そしてラストを飾ったのはタオル曲である「Shuffle」。全員で思いっきりタオルを投げて、興奮のまま本編は無事終了した。
“まっくん”コールが鳴り止まない中、ステージは再びアンコールの時間へ。まずは「Key」を披露し、続くダブルアンコールで奥井はヘルメットカメラをかぶって登場。客席を映しながら、メンバー紹介を行った後、ファンの間では人気の高い「Birth」「輪舞-revolution-」「邪魔はさせない」の3つ中から、多数決で1曲歌うこととなった。ファンとしてはやはりどれも捨てがたい名曲ではあるが、今回は多数決の結果「輪舞-revolution-」を歌うことに決定。ヘルメットカメラでみんなの笑顔を写しながら、TVアニメ『少女革命ウテナ』のオープニングテーマとして大人気のこの曲を熱唱した。
そして奥井は「他の曲を聴きたかったらカウントダウンに来てください。もっと燃えたかったらJAMにきてください。今日はプラス最後に“God Speed”という曲をお見舞いします。そしてみんなを殺して帰ります!」と宣言。ラストは「God Speed」で締めくくった。そしてライブ終了後は舞台上でメンバーやダンサーと手を繋ぎ、ジャンプ! 奥井たちが去った後も歓声は鳴り止まず、ファンによる3本締めのコールでこの日の公演は幕を下ろした。
今回MCで奥井が「今日は最近私の歌を聴きだした方から、末永く応援してくださっているお兄ちゃんお姉ちゃんまで楽しめる曲目を選曲してみました」と宣言した通り、この日のライブは全体的にバランスよく組み合わされたセットリストとなっており、奥井のファンを思う気持ちが伝わってくる、素晴しいステージとなった。そして、このライブの模様は、CSのキッズステーションで12月21日・25日に放送される予定なので、そちらも併せてチェックして欲しい。次はお待ちかねのカウントダウンライブということで、年末に向けてバッチリと準備を整えておこう!
