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井の頭公園の歌姫にブレイクの萌芽!

 哀愁感あふれる歌謡曲を歌い、中高年を中心に熱い支持を集めているあさみ ちゆき。新曲「青春のたまり場」は、登場2週目の10/16付シングルチャートで前週49位→34位と上昇。「井の頭線」で記録した64位という自己最高位を大きく更新する好調さを見せている。チャート全体から見れば小さな動きだが、彼女のファン層を知る人ならば、この意義の大きさがわかるだろう。

 あさみは、デビュー前から今に至るまで約5年にわたり、井の頭公園の一角で路上ライブを続けている。その回数は既に110回以上。マイクもアンプも一切使わない、素朴なギター弾き語りのライブだ。最初数人に過ぎなかった観客の輪は徐々に広がり、各マスコミで紹介されたこともあって、現在は300人以上を動員するほどに膨れ上がっている。
 その観客のほとんどが50代以上であり、首都圏外から駆けつける熱心なファンも多い。オリジナル曲の他、懐かしい昭和の名曲や童謡なども歌われ、ちょっとした合唱も。にこやかに語りかけるあさみに、観客も気さくに声をかけ、ほのぼのとした雰囲気。ライブ終了後には、彼女と会話をしようと、長い行列ができる。

 音楽を聴くことからしばらく遠ざかっていたであろう、高年齢層のハートをつかんでいることは、現在の音楽界において特筆すべき存在だろう。観客一人ひとりとのふれあいを大切にする彼女は、多くの人に愛され、「中高年のアイドル」「井の頭公園の歌姫」と呼ばれている。





 新曲「青春のたまり場」は、初めて阿久悠が詞を提供したもの。切ない曲調にのせ、“もう一度あの場所で会いませんか”と呼びかける内容は、過ぎ去った、そしてもう二度と戻れない青春時代を呼び起こさせ、広く共感を呼んでいる。

 今回のチャート上昇は、10月3日に『NHK歌謡コンサート』に生出演して同曲を歌った効果によるもの。この日あさみは、通常のステージでなく、客席の中に作られた小さな特設ステージで、ギター弾き語りで歌唱。観客のすぐそばに立って歌う姿は、井の頭公園での路上ライブを連想させるものがあり、歌の情景とマッチして視聴者に強く印象づけられた。

 去る9月30日には、東京・国立劇場小劇場で初のホールコンサートも開催するなど、その人気は着実に拡大している。
 公式サイト(http://www.chiyuki.jp/

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