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「プロモーションシネマ」って何?

新人プロモーションの新しいかたち
エピックが映画製作事業に参入し新ブランドを発足


 レコード会社のエピックレコードジャパンが映画製作事業に参入し、“cinemusica(シネムジカ)”ブランドを立ち上げた。気鋭の映画監督・井上春生による新しいプ
 


ロジェクトでもあり、プロモーションビデオならぬ“プロモーションシネマ”という新しい概念のもと、MTV JAPANらのパートナーとともに年間4本ほどの映画を製作。これらの映画とES社の新人アーティストによるシングル楽曲をシンクロさせ、音楽と映像とが密接に連携する新しい展開を行っていく。

 第1弾は、雑誌『SEVENTEEN』モデルのかたわら『間宮兄弟』や、現在上映中のハリウッド映画『ワイルドスピード×3』への出演などで注目される北川景子主演の『チェリーパイ』だ。主題歌にはいきものがかりが10月18日にリリースする3rdシングルに、「コイスルオトメ」とともに収録される新曲「二輪花」が起用され、映画本編で「二輪花」が流れる部分がそのままPVとなり、テレビの音楽番組等でオンエアされる。

 プロジェクトを主導するのは、「以前から音楽と映像を組み合わせて新人の露出を図る上手い手法は?」と模索していたという同社執行役員・一志順夫氏だ。「新人のプロモーションを考える場合、最初から大きなタイアップが組める例は非常に稀。逆に言えば、十二分な才能を備えながら、タイアップがないことでチャンスを喪失しているというアーティストも多いということになります。だから、自社で映像コンテンツを製作していくことで新人の露出を確保できる今回のかたちに思い至りました」。

 第1弾である『チェリーパイ』は10月7日に渋谷アップリンクで公開され、製作委員会にも名を連ねるMTVで年末ないし年明けに放映。さらに1月中にDVD発売されるが、このMTVでの放映とDVD発売の間というタイミングで、第2弾となる『東京の嘘』が劇場公開される。
 その間、第1弾のMTVでの放映に伴う番宣、第2弾の劇場公開に伴うプロモーション、第1弾のDVD発売に伴うプロモーションが順に行われるといった連環が、第3弾、第4弾と製作を重ねていくに連れ、年間を通じて行われていくことになるという。
 もちろん、主題歌に起用されたシングルとサントラアルバムのリリースもこの連環の中に組み込まれていくことになり、第1弾企画の場合は、10月7日の劇場公開のあと、10月18日にいきものがかりのシングル「コイスルオトメ」とサントラアルバムとを同時リリース。前述の通り、その前後には映画本編の主題歌部分がMTVをはじめとするCS音楽チャンネルや地上波の音楽番組でPVとしてオンエアされるといった仕組みだ。

 通常、PV製作にも数百万円という予算が必要だが、そうして製作した作品も、通常はそれらを何本か集めて収録したPV集としてDVDリリースするくらいしか、回収の手段が確保されていない。「プロモーションのためのビデオ」なのだから、当たり前と言えば当たり前だが、一方、劇場映画は公開から放映、パッケージ発売、さらに今後はネット配信なども含め、何段階にもわたる回収のスキームが確立されている。その両者を組み合わせた、これまでにはない新しい手法と言えるだろう。

 「レコード会社がやることだから、最終的に音源のパッケージ商品が売れなければ困るわけですが、このプロジェクトはいわゆる製作委員会方式で作っていきますから、従来のCDパッケージを売上げることからのプロフィットだけではなく、興行収入や放送での二次使用なども含め、総合的なインカムを製作委員会として得るという考え方のもとで運営していきます。そうして、新人アーティストをエンドユーザーにアピールしていく。そういう意味で従来にないプロダクツかなと思っています」

 前述のcinemusica第2弾『東京の嘘』では、これが映画への初主演という作家の島田雅彦と岩田さゆりが共演。女性シンガー・ソングライター、NANGI(ナンジ)が同映画主題歌で1月にデビューする予定だ。



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