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オリコンニュース

拓郎、かぐや姫、伝説のライブが今甦った!

31年ぶりに再現された青春時代のひとコマ

 1975年当時の動員新記録を樹立したつま恋オールナイトコンサートから31年、あの伝説が甦った。
 「吉田拓郎&かぐや姫コンサート in ツマ恋 2006」が9月23日、静岡県のつま恋で行われた。平均年齢49才、観客数3万5000人。たぶん、今年行われたどんな野外ライブより観客の平均年齢は高かっただろう。早朝から続々と詰め掛けるオジサンやオバサン。青春時代の再現に集まったファンの期待は高まっていく。

 13時、おもむろに吉田拓郎がステージに登場し、大歓声と頭上を旋回するヘリコプターの爆音の中ライブは始まった。1曲目は「旧友再会フォーエバーヤング」。すぐ、南こうせつ、伊勢正三、山田パンダのかぐや姫の3人も登場し、拓郎はステージ左横の花道に設置されたマイクスタンドに移動し歌うという形で2組が一堂に会してのステージ・スタートとなった。75年のライブでは、楽屋ですれ違うこともなかったといい、同時にステージに立つことがなかった2組だが、今回はステージの頭から一緒に歌い、ファンを喜ばせてくれた。

楽屋には小田和正、松山千春、イルカ、大野真澄(元ガロ)の姿も

 ステージは5部構成。1部、3部、5部を吉田拓郎が、2部、4部をかぐや姫が務めた。ヒートアップしがちな客席をなだめるような淡々としたトークを行いつつ曲を歌い進める吉田拓郎と、31年ぶりのつま恋のファンたちとの同世代ミーティングということを強く意識し集まった人々の期待に応えようと、トークと往年のヒット曲のオンパレードで盛り上げるかぐや姫。それぞれの個性を発揮しながら夜9時30分まで、8時間30分にも及ぶステージとなった。

 さらにはゲストも登場。3部ではかまやつひろしが登場し「シンシア」「我が良き友よ」を歌い、5部では中島みゆきが「永遠の嘘をついてくれ」を歌った。また、ステージには登場しなかったが、楽屋には小田和正、松山千春、イルカ、大野真澄(元ガロ)らが姿を見せ、彼らのライブパフォーマンスを裏側から見続けていた。

 アンコールはかぐや姫が「神田川」、吉田拓郎が2003年に発売したアルバム『月夜のカヌー』の収録作品「聖なる場所に祝福を」。特に「聖なる場所に祝福を」はこの日のために作ったのではないかと思えるような作品で、ある意味ファンを魅了したといえる、そして名残を惜しむファンの歓声の中2組はステージを後にした。

「人間なんて」を歌わなかった拓郎

 今回は団塊の世代の象徴的なイベントとして、音楽のイベントというだけではない注目度の高さがあり、終演後には一般新聞までもが1面で取り上げるなど、大きな広がりをみせた。集まったファンも75年当時の熱狂はなく、皆がそれぞれのスタンスで自分の人生を振り返りながら、ヒット曲の数々にアーティストの歴史に自分の歴史を重ねているという印象であった。

 吉田拓郎の代表曲である「人間なんて」を最後に歌って欲しかった、というファンの声も数多くあった。たぶん吉田拓郎はあの曲を歌わないことで、あれから31年間、幾多の社会的な苦難を乗り越えながら闘ってきたファン一人一人の人生こそが何にも勝る「人間なんて」の世界なんだと言いたかったのではないか。
 なお、この日のライブの模様は12月20日にDVDとして発売されることが決定している。

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