コカ・コーラのCMで使われている「コカ・コーラの唄」に人気が集まっており、9月度テレビCMタイアップ曲好感度ランキング（F1F2総合）で上位にランクアップした。歌っているのはKREVAや倖田來未など、時代に選ばれたアーティストだが、曲自体は60年代〜70年代にかけて、つまり40代以上の人々にとって懐かしいメロディである。

　短い中に商品の特徴と名前の連呼、思わず手にしたくなるほどの親しみやすさ、などを詰め込んだ、これぞ“ザ・CMソング”の好例とも言える楽曲だ。昨年劇場公開されて大ヒットを記録した映画『ALWAYS 三丁目の夕日』などに代表されるように、古いなかにも現代で再び光り輝く題材は転がっている。旬なアーティストによるきらびやかなイメージソングの一方に、こうした“古式美”を有した作品が並ぶことで、CMを見る楽しみも拡がるというものである。

「ダンスと歌があってて聴き心地がよく、印象に残っている」（東京都/21歳）「いつものコカコーラの唄がかっこよく聞こえました」（東京都/42歳）

　映画のイメージ・ソングであり、CMイメージ・ソングというわけではないが、『ゲド戦記』の主題歌「テルーの唄」（9位）もまた、シンプルな中に人々の心を揺さぶる、歌の真髄を聴くことができる。

「とても耳に残る印象的な曲。TVから流れるとつい手を止めてしまいます」（千葉県/46歳）「非常に心に響く歌声で、一度聴いたら忘れられない」（東京都/22歳）

　総合ランキングにこそ残らなかったが、F2層から支持を集めているのが仲間由紀恵withダウンローズのラスト（？）シングル「恋は無期限」。洒落っ気の多い作品だが、楽曲の完成度としては、歌謡曲の王道をいくサビを有しており、ヒットの可能性をはらんだ1曲と言える（発売は未定）。

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（2006年8月3日〜8月7日、関東1都3県在住のF1F2各300人、計600人にインターネット調査したもの）