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『M-1』敗者復活→決勝“怒とうの7時間” “最年少老害”ミキ・昴生の言葉に注目「漫才のためにM-1してほしい」
 漫才日本一決定戦『M-1グランプリ2025』(ABCテレビ・テレビ朝日系 敗者復活 後3:00/決勝 後6:30)が、きょう21日に放送される。史上最多となった1万1521組の漫才師の頂点に、どの漫才師がくのか注目が集まる中、毎年恒例のプロモーションビデオでも熱いメッセージが寄せられている。

ミキ・昴生 (C)ORICON NewS inc.

ミキ・昴生 (C)ORICON NewS inc.

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 予想不可能な結果の先にある景色へたどり着けるのは、自分自身の「道しるべ」を信じる者だけ。大人へと歩む道の中で、楽して流れに身を任せる人生を選ばず、しるされた道をひたすら進み、楽しみながら、もがきながら“王者”を目指すM-1戦士たちを導いてくれる楽曲として、今年はORANGE RANGE「ミチシルベ〜a road home〜」が採用された。

 同動画内で、ミキ昴生が次のように語っている。「漫才が盛り上がるのはいいことですよ。いいことやけど、もっとね、寄席大事にしてほしいですね。なんかホンマ、M-1のために漫才するんじゃなくて、漫才のためにM-1してほしい。それを切に願う」。昴生のスタンスは、ここ数年一貫しており、2024年のインタビュー内でも次のような言葉を残していた。


昴生「『M-1』出る前とかは、やっぱり『M-1』に向けて…とかやっていて、そういうのもいいんですけど、そればっかりやっていたら、普段の漫才がおろそかになっちゃう気がして。僕らは寄席の漫才師になりたいと思ってやっているので、そこをベースに、その流れで『M-1』もうまくいけばいいなという感覚です」

亜生「『M-1』に向けて調整していると、やっぱりスピードとか、寄席のお客さんとまったく合わへん、噛み合わへんまま終わってしまうのが悲しいというか…。なので、最近はそうではなくなっています」

昴生「もちろん、テンポ速い漫才もいいんですけど、僕らはありがたいことに舞台があって、毎日そこに立たせてもらえる機会があるので、目の前のお客さんをまず…っていう。それをおろそかにしている芸人が多い」

亜生「これ、ややこしい師匠みたいですよね(笑)」

昴生「ニッポンの社長から“老害”って言われているんですよ、同学年やのに!ルミネの楽屋にいても、若手が誰もしゃべりかけてくれへん(苦笑)」

亜生「老害の最若手なんです(笑)」

昴生「でも、これは言っていかんと!みんな『M-1』って言っているけど、それだけがすべてじゃないから。最終、どうなりたいか。『M-1』チャンピオンになりたいであれば、それでもいいと思うんです。漫才ちゃんとやりたいっていうのであれば、ちゃんと目の前のお客さんのことを考えてやっていった方がいいと思う。僕らは今、気が楽ですね。みんな『M-1』の時期しんどいと言いますけど、僕らはまったくしんどくないです。しんどい時期ありましたけど。『M-1』予選と『ミキ漫』の時期が被っているので、マネージャーから『どうしましょう?』って言われるんですけど『気にせんで大丈夫よ』って言うんです。マネージャーも、心の中で『老害やな』って思っているかもしれないですけど(笑)」


 さらに、今年のインタビューでも、昴生は「4分の漫才をするのは、この機会しかないから、それはそれでいい経験になりますし。やっぱり、僕らとは違う世代の芸人が活躍していて、その世代のお客さんやそのお客さんの前で漫才することも、普段はあんまりないんで、それが楽しい。ホンマに、何年か前から“恩返し”になっていますね、『M-1』出ることが。『M-1』の決勝に出て、あそこで漫才して、1年間寄席を見に来てくれた人とかが喜んでくれるのが一番」とかみしめるように語っていた。

 年末の恒例行事ゆえ、出場者はもちろん、視聴者の側にとっても大きな注目を集めている『M-1』。どのような結果が待ち受けていようとも、漫才師たちの日々は続いていく。“最年少老害”ミキ・昴生の言葉も胸に置きながら、敗者復活から怒とうのように流れる約7時間を見届けたい。

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