林業経験11年の拓也、プロ野球選手を目指していた翔司。異色の経歴でも注目を集めている平均身長185センチの2人組歌謡グループ・風輪。2024年3月のメジャーデビュー以来、1stシングル「女神-MEGAMI-」、2ndシングル「人生TENKI」、3rdシングル「天使と悪魔の愛し方」と連続でオリコン週間演歌・歌謡シングルランキングで1位を記録し、今年は『第39回日本ゴールドディスク大賞』の「ベスト・演歌/歌謡曲・ニューアーティスト」の栄誉にも輝いた。快進撃を続ける2人に11月26日配信リリースの最新作「十五夜の月」について、さらに歌謡曲にこだわる理由や風輪ならではの強みについて聞いた。
■心揺さぶるライブの輪を広げたい
風輪というアーティスト名は、「異色の経歴を持つふたりの想いと歌声が風にのり、一体感という大きな輪を作ること」をモットーに名づけられた。その目標を叶えるべく、結成以来、ショッピングモールを皮切りに全国各地でライブを重ね、ファン層は今や高齢者からキッズまで拡がりを見せている。
【拓也】演歌・歌謡曲ジャンルでスタートしたので、最初はやはり年齢層の高い方が多かったのですが、最近では、男女問わず幅広い世代の方が来てくださるようになりました。本番前、客席の皆さんの顔ぶれを見て、今日披露するカバー曲は、敏いとうとハッピー&ブルーさんの「星降る街角」じゃなくて中島みゆきさんの「糸」のほうがいいと無理を言って、急きょセットリストを変えてもらうこともあるくらい、スタッフには迷惑をかけていますけど、本当にうれしいです。
ユニット名に込めた思いのとおり、ライブに力を入れている2人。「心がこもった楽曲と楽しいMCをお届けし、笑いあり、涙ありの、お客様に楽しんでいただける、心揺さぶるライブを心がけてきましたが、その輪をもっともっと大きくしていきたい」と目を輝かす。
2人がライブにこだわる背景には、これまで歩んできた道のりがある。
拓也と翔司が出会ったのは、2017年にメジャーデビューを飾ったポップスグループのTRUMPでのこと。その後、4人組のポップスグループ・春夏秋冬を結成するも、コロナ禍で思うように活動ができず、紆余曲折の末にグループを卒業。2人で風輪を結成した経緯がある。しかし、風輪結成前、翔司は音楽活動をやめる決意を固めていたという。
【翔司】コロナ禍で活動ができなくなって、バイトしていた飲食店も閉店して、お金の面でも精神面でも余裕がなくなって、音楽はもういいかなと思ってしまったんです。
そんな翔司に拓也は「最後にもう1回、翔司と夢を追いたい」とほぼ1ヶ月、毎日ラブコールを送り続けた。
【翔司】今振り返ると、コロナ禍もグループ解散も言い訳にしていた気がします。コロナ禍だってやれることはあったし、グループ解散も人のせいにしていた部分もあったと思う。だからこそ、2人で最後の挑戦と決めた風輪では、絶対に後悔しないよう、自分たちで一歩ずつしっかりと切り拓いていこうと話し合いました。それだけに、ライブで客席の雰囲気を見て急きょ曲目を変えたりしてしまうこともあるんですけど、そんな僕らの想いを汲んで支え続けてくれているスタッフや、応援してくれているファンの皆さまに恩返ししたいという気持ちが、日を重ねるにつれすごく大きくなっています。
■キャラの対比が楽しめる風輪ならではの歌世界
風輪結成以前の活動ではポップスを歌ってきた2人が演歌・歌謡曲に転向したのも、それまでの経験が活かせると考えてのことだった。
【拓也】もともと2人とも歌謡曲が好きだったこともあるのですが、歌謡曲だったら音楽の幅が広い分、今まで自分たちが経験したことが活かせるし、新しいことにも挑戦できるのではないかと考えました。
それが表れているのが、カップリング曲の異なる8タイプを揃えた3rdシングル「天使と悪魔の愛し方」だ。新たに制作された楽曲に加え、メジャーデビュー前からライブでは披露されてはいるがCD化されていない楽曲など、カップリング8曲は、ダンスナンバーからミドルテンポ、バラードまで、毛色の異なる楽曲が揃う。2人も「そこに風輪らしさが表れている」と胸を張る。
新たな挑戦という意味では、表題曲「天使と悪魔の愛し方」もそのひとつ。拓也が天使、翔司が悪魔となり、女性への対称的な愛の形をそれぞれのパートで歌い合い、まるでミュージカルを見ているような世界観の作品となっている。天使と悪魔の配役は、スタッフ満場一致で決まったというが、2人のキャラの対比が楽しめるのも風輪ならではの歌世界だろう。
その世界観は、11月26日に配信リリースされた所ジョージ作詞作曲の「十五夜の月」でさらに拡がりを見せている。
【拓也】所さんとたまたまテレビ番組の収録が前後になりまして、ごあいさつに伺ったときに、「2人、なんかいいね、曲を書くよ」って言ってくださって、なんと、その日に書いてくださったんです。メロディーには所さんっぽい部分があって、これまでの風輪にはあまりないテイストの楽曲なので、すごく新鮮な気持ちで歌わせていただいています。
■ソロやグループでは出せない“2人ならではの色”
風輪結成後、さまざまなタイプの楽曲を歌うなか、2人は演歌・歌謡曲の魅力についてこう語る。
【翔司】僕自身も歌っていて背中を押されることがよくあるのですが、過去のいろいろなことを振り返ることができたり、その思いを胸に頑張ろうって思えたり、いろいろな情景や心情を伝えられる言葉の重みや美しさがやはり演歌・歌謡曲の魅力だと思います。
【拓也】お客さまもしっかり言葉を噛みしめながら聴いてくださっていますしね。その光景を見るたびに、演歌・歌謡曲の良さを感じます。
ところで、風輪の名前に込められた「異色の経歴」についてだが、拓也は地元の群馬県富岡市で中学卒業後から11年間林業に従事し、林業技能作業士(グリーンマイスター)の資格を持つ。一方、翔司は幼少期から大学までプロを目指して野球に没頭してきた。今後は各自、そのキャリアを活かし、バラエティや野球を扱う番組などにも出演し、知名度を高めることで「ライブやコンサートをもっともっと大きくしていきたい」と夢を語る。
【拓也】毎年、11月26日の僕の誕生日にはライブをさせてもらっているのですが、今年は初めて地元の群馬県で単独ホールコンサートをやらせていただくことになりました。会場は高崎芸術劇場のスタジオシアターなのですが、ここの大ホールには翔司とコンサートを観に行ったことがありまして、いつか僕らもこの大ホールでやることを2人で目標に掲げています。
その夢へと続く階段を今、着実に上り始めている。
【翔司】来年の4月25日には東京都の太田区民ホールのアプリコ大ホールでワンマンコンサートが決まっています。僕は小学生、中学生のころに蒲田で過ごしたので、いつかこの会場でコンサートをやりたいという夢があって、それが叶うということで、ソールドアウトを目指して頑張っていきたいと思っています。
自分たちの強みには「男性2人組であること」も挙げる拓也と翔司。
【拓也】どの曲もハーモニーがすごく入っているし、ソロやグループでは出せない、2人ならでは色が僕らの強みだと思います。まだまだ僕たちにはいろいろな夢や目標があるので、そこに向けてもっともっと頑張っていきたいと思っています。
今まで歩んできた人生を大切に、チャレンジ精神を果敢に発揮しながら、自分たちならではの魅力を構築している2人。どんな大きな輪を作っていくのか、楽しみに追い続けたい。
文:河上いつ子
<作品情報>
風輪 3rdシングル「天使と悪魔の愛し方」
※ジャケットとカップリング曲が異なるシングル8タイプ発売中
風輪 デジタルシングル「十五夜の月」
11月26日配信リリース
■風輪オフィシャルサイト>>>
■心揺さぶるライブの輪を広げたい
風輪というアーティスト名は、「異色の経歴を持つふたりの想いと歌声が風にのり、一体感という大きな輪を作ること」をモットーに名づけられた。その目標を叶えるべく、結成以来、ショッピングモールを皮切りに全国各地でライブを重ね、ファン層は今や高齢者からキッズまで拡がりを見せている。
【拓也】演歌・歌謡曲ジャンルでスタートしたので、最初はやはり年齢層の高い方が多かったのですが、最近では、男女問わず幅広い世代の方が来てくださるようになりました。本番前、客席の皆さんの顔ぶれを見て、今日披露するカバー曲は、敏いとうとハッピー&ブルーさんの「星降る街角」じゃなくて中島みゆきさんの「糸」のほうがいいと無理を言って、急きょセットリストを変えてもらうこともあるくらい、スタッフには迷惑をかけていますけど、本当にうれしいです。
ユニット名に込めた思いのとおり、ライブに力を入れている2人。「心がこもった楽曲と楽しいMCをお届けし、笑いあり、涙ありの、お客様に楽しんでいただける、心揺さぶるライブを心がけてきましたが、その輪をもっともっと大きくしていきたい」と目を輝かす。
2人がライブにこだわる背景には、これまで歩んできた道のりがある。
拓也と翔司が出会ったのは、2017年にメジャーデビューを飾ったポップスグループのTRUMPでのこと。その後、4人組のポップスグループ・春夏秋冬を結成するも、コロナ禍で思うように活動ができず、紆余曲折の末にグループを卒業。2人で風輪を結成した経緯がある。しかし、風輪結成前、翔司は音楽活動をやめる決意を固めていたという。
【翔司】コロナ禍で活動ができなくなって、バイトしていた飲食店も閉店して、お金の面でも精神面でも余裕がなくなって、音楽はもういいかなと思ってしまったんです。
そんな翔司に拓也は「最後にもう1回、翔司と夢を追いたい」とほぼ1ヶ月、毎日ラブコールを送り続けた。
【翔司】今振り返ると、コロナ禍もグループ解散も言い訳にしていた気がします。コロナ禍だってやれることはあったし、グループ解散も人のせいにしていた部分もあったと思う。だからこそ、2人で最後の挑戦と決めた風輪では、絶対に後悔しないよう、自分たちで一歩ずつしっかりと切り拓いていこうと話し合いました。それだけに、ライブで客席の雰囲気を見て急きょ曲目を変えたりしてしまうこともあるんですけど、そんな僕らの想いを汲んで支え続けてくれているスタッフや、応援してくれているファンの皆さまに恩返ししたいという気持ちが、日を重ねるにつれすごく大きくなっています。
風輪結成以前の活動ではポップスを歌ってきた2人が演歌・歌謡曲に転向したのも、それまでの経験が活かせると考えてのことだった。
【拓也】もともと2人とも歌謡曲が好きだったこともあるのですが、歌謡曲だったら音楽の幅が広い分、今まで自分たちが経験したことが活かせるし、新しいことにも挑戦できるのではないかと考えました。
それが表れているのが、カップリング曲の異なる8タイプを揃えた3rdシングル「天使と悪魔の愛し方」だ。新たに制作された楽曲に加え、メジャーデビュー前からライブでは披露されてはいるがCD化されていない楽曲など、カップリング8曲は、ダンスナンバーからミドルテンポ、バラードまで、毛色の異なる楽曲が揃う。2人も「そこに風輪らしさが表れている」と胸を張る。
新たな挑戦という意味では、表題曲「天使と悪魔の愛し方」もそのひとつ。拓也が天使、翔司が悪魔となり、女性への対称的な愛の形をそれぞれのパートで歌い合い、まるでミュージカルを見ているような世界観の作品となっている。天使と悪魔の配役は、スタッフ満場一致で決まったというが、2人のキャラの対比が楽しめるのも風輪ならではの歌世界だろう。
その世界観は、11月26日に配信リリースされた所ジョージ作詞作曲の「十五夜の月」でさらに拡がりを見せている。
【拓也】所さんとたまたまテレビ番組の収録が前後になりまして、ごあいさつに伺ったときに、「2人、なんかいいね、曲を書くよ」って言ってくださって、なんと、その日に書いてくださったんです。メロディーには所さんっぽい部分があって、これまでの風輪にはあまりないテイストの楽曲なので、すごく新鮮な気持ちで歌わせていただいています。
■ソロやグループでは出せない“2人ならではの色”
風輪結成後、さまざまなタイプの楽曲を歌うなか、2人は演歌・歌謡曲の魅力についてこう語る。
【翔司】僕自身も歌っていて背中を押されることがよくあるのですが、過去のいろいろなことを振り返ることができたり、その思いを胸に頑張ろうって思えたり、いろいろな情景や心情を伝えられる言葉の重みや美しさがやはり演歌・歌謡曲の魅力だと思います。
【拓也】お客さまもしっかり言葉を噛みしめながら聴いてくださっていますしね。その光景を見るたびに、演歌・歌謡曲の良さを感じます。
ところで、風輪の名前に込められた「異色の経歴」についてだが、拓也は地元の群馬県富岡市で中学卒業後から11年間林業に従事し、林業技能作業士(グリーンマイスター)の資格を持つ。一方、翔司は幼少期から大学までプロを目指して野球に没頭してきた。今後は各自、そのキャリアを活かし、バラエティや野球を扱う番組などにも出演し、知名度を高めることで「ライブやコンサートをもっともっと大きくしていきたい」と夢を語る。
【拓也】毎年、11月26日の僕の誕生日にはライブをさせてもらっているのですが、今年は初めて地元の群馬県で単独ホールコンサートをやらせていただくことになりました。会場は高崎芸術劇場のスタジオシアターなのですが、ここの大ホールには翔司とコンサートを観に行ったことがありまして、いつか僕らもこの大ホールでやることを2人で目標に掲げています。
その夢へと続く階段を今、着実に上り始めている。
【翔司】来年の4月25日には東京都の太田区民ホールのアプリコ大ホールでワンマンコンサートが決まっています。僕は小学生、中学生のころに蒲田で過ごしたので、いつかこの会場でコンサートをやりたいという夢があって、それが叶うということで、ソールドアウトを目指して頑張っていきたいと思っています。
自分たちの強みには「男性2人組であること」も挙げる拓也と翔司。
【拓也】どの曲もハーモニーがすごく入っているし、ソロやグループでは出せない、2人ならでは色が僕らの強みだと思います。まだまだ僕たちにはいろいろな夢や目標があるので、そこに向けてもっともっと頑張っていきたいと思っています。
今まで歩んできた人生を大切に、チャレンジ精神を果敢に発揮しながら、自分たちならではの魅力を構築している2人。どんな大きな輪を作っていくのか、楽しみに追い続けたい。
文:河上いつ子
<作品情報>
風輪 3rdシングル「天使と悪魔の愛し方」
※ジャケットとカップリング曲が異なるシングル8タイプ発売中
風輪 デジタルシングル「十五夜の月」
11月26日配信リリース
■風輪オフィシャルサイト>>>
2025/11/26





