デビュー以来、師匠・吉幾三によるオリジナル楽曲を歌い続けてきた真田ナオキが3日、初めて師匠以外の作品を表題曲にした「一匹狼のブルーズ」をリリース。“JAPANESE R&E(リズム&演歌)”を標榜するロックバンド怒髪天の手による本作で、新たな一歩を踏み出した。さらにカップリングでも、お笑いコンビ・どぶろっくの作詞作曲による2曲に挑戦。デビュー10年目&メジャーデビュー5周年を迎えた今年、新境地を切り拓いた心境と本作にかける想いを聞いた。
■“JAPANESE R&E(リズム&演歌)”と“ノックアウトボイス”の共演
2016年に「れい子」で歌手デビューをして以来、第62回日本レコード大賞最優秀新人賞を受賞した2020年のメジャーデビュー曲「恵比寿」をはじめ、今年4月発売の「Nina」まで、すべて師匠・吉幾三による作詞作曲の楽曲をリリースしてきた真田ナオキ。デビュー10年目&メジャーデビュー5周年を迎え、この日発表したのが、ロックバンド・怒髪天の手による「一匹狼のブルーズ」だ。
怒髪天のボーカル増子直純が作詞、ギターの上原子友康が作曲を手がけた本作は、今年4月2日にリリースした「Nina」のJD盤に収録されたカップリング曲。ファンから「シングルとして聴きたい」「もっと広く届けてほしい」という要望があり、シングルリリースが決定したという。真田もまた、「両A面にしたいと思うほど気に入った作品だった」と語る。
“JAPANESE R&E(リズム&演歌)”を標榜する怒髪天と、“ノックアウトボイス”と称される真田。今回タッグを組むことになった背景には、互いの音楽性へのシンパシーがあった。
「僕は、メジャーデビューした直後くらいにスタッフから、『たぶん真田くんの声に合うからカバーしてみたら』と勧められて怒髪天さんの歌を聴くようになり、ロックだけど懐かしい感じがいいなとその魅力にハマっていました。怒髪天さんもまた、知り合いから勧められて僕の歌を聴いて、僕の声を気に入ってくださっていたようで、初めてお会いしたとき、『やっと会えたね』と喜んでくださって。嬉しさのあまり調子に乗って、曲を書いてもらえないかとお願いしたら、二つ返事でOKしてくださいました」
そんな相性の良さを表すように、「今までで一番速かったかもしれないと思うくらいレコーディングはスムーズに終了した」と真田。「怒髪天さんは僕の声をたくさん聴いて、歌い方だったり、どうやったら僕の声の良い部分が出せるかをめちゃくちゃ考えて作ってくださったんだろうなと実感した」と笑顔を見せる。
しかし、レコーディングに臨む前は、実は「正直、怖かった」のだとか。
■ロックはカッコつけず、自由に歌えるところが魅力
「これまでテレビ番組やライブでいろいろなカバー曲を歌ってきましたが、1から10を作るのと、0から10を作るのとの違いで、オリジナルの場合は見本が何もないところから自分の作品として生み出さなければいけません。デビュー以来、オリジナルで吉幾三作品以外を歌うというのは初めてだったので、難しいんだろうなとか、すごく緊張してしまいました」
しかし、蓋を開けてみれば、「今までのなかで一番歌いやすかったかもしれない」というのだが、そこにはこんな理由があった。
「これまでオリジナル楽曲のデモテープはすべて師匠が歌ってくれていましたが、師匠のデモテープは色がすごく濃いんです。吉メロディーの中に吉がいっぱいいるので、僕のオリジナルにするためには、吉を消す作業が必要で…。でも今回、怒髪天さんは、僕のために普段よりも自分たちの色を消して歌ってくださっていましたし、プラス僕が増子さんの歌い方を完璧に理解しきっていない部分もあったので、逆に自由に楽曲をとらえられ、歌いやすさにつながったような気もします」
ところで、真田はこれまで吉作品でもロングヒットとなった「246」など、ロックテイストの楽曲を歌ってきているが、今回、怒髪天作品を歌ってみて、あることに気づいたという。
「師匠が作る“ロックっぽい演歌”と、ロックアーティストが作る“演歌っぽいロック”ってこんなに違うんだなって感じました。師匠の場合、演歌が8、ロックが2で、怒髪天さんの場合はロックが8、演歌が2って感じでしょうか」
そんな楽曲を得て、「ロックはカッコつけないで歌えるのが幸せということにも気づいた」という。
「増子さんに『ロックは飾らないで、ダサくてもいいから、思うがまま歌うんだよ』と言われまして、僕もザ・ブルーハーツの甲本さんや宮本浩次さんの歌い方が大好きなので、『一匹狼のブルーズ』は本当に自由に楽しんで歌えています」
■憧れの師匠のようにコミックソングを歌ってみたいと思っていた
もうひとつ、今回、本作で真田が新たな挑戦をしたのが、お笑いコンビ・どぶろっくの2人によるカップリング曲だ。それぞれ1曲ずつ書き下ろし、森慎太郎作詞作曲による「KYO TAN SAN」をカップリングした【KYO TAN SAN盤】と、江口直人作詞作曲による「あれれ」を収録した【あれれ盤】を制作。この初挑戦には、真田のこんな願望があった。
「吉幾三師匠のように僕も面白いことが大好きで、コミックソングを歌ってみたいという気持ちをずっと強く持っていました。それを知っていたディレクターがレーベルメイトであるどぶろっくさんとご縁をつないでくれました」
「実は下ネタの曲が出来上がってくるのではないかと楽しみにしていた」とお茶目な笑顔を見せる真田。残念ながら(?)下ネタではなかったが、楽曲を聴いて、「そのクオリティの高さに感服した」という。
「歌には“まるで何々みたいだ”というような、たとえ話が入ることが多いですが、普通はストーリー8割、たとえ2割くらいの感じなんです。ところが『KYO TAN SAN』で衝撃的だったのは、たとえ8割、ストーリー2割だったこと。『あれれ』もネタを作り上げるように、最後の“あれれ”というフレーズにつなげるために作っていったんだろうなと想像できて、お笑い芸人の方の発想からはこんなに新しいスタイルの面白い曲が生まれるんだと驚きました」
そんな2曲を、真田は「『KYO TAN SAN』はふざけずに、真面目に歌ったほうが面白いと思ったので、滅茶苦茶カッコつけて歌い、『あれれ』は吉幾三が歌ったらどうなるかをイメージしながら、濃くなり過ぎないように楽しんで歌った」という。
ロックバンドとお笑い芸人の手による3曲で、新境地を切り開いた真田。今回の経験を通して、「改めて自分はロックが大好きで、お笑いが大好きなんだと感じた」という。
しかし、その一方で、「演歌とかけ離れた音楽を歌ったことで、演歌が恋しくなった」とも。やはりその根底に生きているのは大好きな師匠・吉幾三の姿であり、この先の自分への課題も師匠の背中から見出しているようだ。
「僕の原点はやっぱり吉幾三師匠ですからね。師匠のように真面目な曲からコミックソングまで幅広く歌える歌手になりたいし、今後は師匠のようにラップもやってみたいので、師匠にコメディラップを書いてもらいたいです。ただ、その一方で、師匠の歌い方や世界観って唯一無二。それに比べて僕は声が特徴的と言われますけど、世界観という意味ではまだまだ作りきれていないので、もっともっと自分ならではの表現を確立して、本当の意味で唯一無二の歌を歌えるようになりたいと思っています」
自分の目標を「師匠はもちろん、森進一さん、五木ひろしさんのような唯一無二の歌を歌えるようになること」と力を込める真田。今回の“JAPANESE R&Eとの共演”で培った新たな個性で、演歌・歌謡界に新風を巻き起こすことに期待したい。
取材・文:河上いつ子
<作品情報>
真田ナオキ「一匹狼のブルーズ」
発売日:2025年9月3日
【KYO TAN SAN盤】
品番:TECA-25033/価格:1550円
1. 一匹狼のブルーズ 作詞:増子直純/作曲:上原子友康/編曲:田代修二
2. KYO TAN SAN 作詞・作曲:森 慎太郎/編曲:田代修二
3. 一匹狼のブルーズ (オリジナル・カラオケ)
4. KYO TAN SAN (オリジナル・カラオケ)
【あれれ盤】
品番:TECA-25034/価格:1550円
1. 一匹狼のブルーズ 作詞:増子直純/作曲:上原子友康/編曲:田代修二
2. あれれ 作詞・作曲:江口直人/編曲:田代修二
3. 一匹狼のブルーズ (オリジナル・カラオケ)
4. あれれ (オリジナル・カラオケ)
【DVD盤】
品番:TECA-25035/価格:1550円
1. 一匹狼のブルーズ 作詞:増子直純 / 作曲:上原子友康 / 編曲:田代修二
DVD収録内容:一匹狼のブルーズ ミュージックビデオ
■真田ナオキ オフィシャルホームページ:https://www.naokisanada.com/
■YouTube:https://www.youtube.com/@sanadanaoki_official
■TikTok:https://www.tiktok.com/@sanadanaoki.official
■X(旧Twitter):https://twitter.com/naoki12sanada22
■Instagram:https://www.instagram.com/n.s.official427
■テイチクエンタテインメント:https://www.teichiku.co.jp/teichiku/artist/sanada/
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■“JAPANESE R&E(リズム&演歌)”と“ノックアウトボイス”の共演
2016年に「れい子」で歌手デビューをして以来、第62回日本レコード大賞最優秀新人賞を受賞した2020年のメジャーデビュー曲「恵比寿」をはじめ、今年4月発売の「Nina」まで、すべて師匠・吉幾三による作詞作曲の楽曲をリリースしてきた真田ナオキ。デビュー10年目&メジャーデビュー5周年を迎え、この日発表したのが、ロックバンド・怒髪天の手による「一匹狼のブルーズ」だ。
怒髪天のボーカル増子直純が作詞、ギターの上原子友康が作曲を手がけた本作は、今年4月2日にリリースした「Nina」のJD盤に収録されたカップリング曲。ファンから「シングルとして聴きたい」「もっと広く届けてほしい」という要望があり、シングルリリースが決定したという。真田もまた、「両A面にしたいと思うほど気に入った作品だった」と語る。
“JAPANESE R&E(リズム&演歌)”を標榜する怒髪天と、“ノックアウトボイス”と称される真田。今回タッグを組むことになった背景には、互いの音楽性へのシンパシーがあった。
「僕は、メジャーデビューした直後くらいにスタッフから、『たぶん真田くんの声に合うからカバーしてみたら』と勧められて怒髪天さんの歌を聴くようになり、ロックだけど懐かしい感じがいいなとその魅力にハマっていました。怒髪天さんもまた、知り合いから勧められて僕の歌を聴いて、僕の声を気に入ってくださっていたようで、初めてお会いしたとき、『やっと会えたね』と喜んでくださって。嬉しさのあまり調子に乗って、曲を書いてもらえないかとお願いしたら、二つ返事でOKしてくださいました」
そんな相性の良さを表すように、「今までで一番速かったかもしれないと思うくらいレコーディングはスムーズに終了した」と真田。「怒髪天さんは僕の声をたくさん聴いて、歌い方だったり、どうやったら僕の声の良い部分が出せるかをめちゃくちゃ考えて作ってくださったんだろうなと実感した」と笑顔を見せる。
しかし、レコーディングに臨む前は、実は「正直、怖かった」のだとか。
■ロックはカッコつけず、自由に歌えるところが魅力
しかし、蓋を開けてみれば、「今までのなかで一番歌いやすかったかもしれない」というのだが、そこにはこんな理由があった。
「これまでオリジナル楽曲のデモテープはすべて師匠が歌ってくれていましたが、師匠のデモテープは色がすごく濃いんです。吉メロディーの中に吉がいっぱいいるので、僕のオリジナルにするためには、吉を消す作業が必要で…。でも今回、怒髪天さんは、僕のために普段よりも自分たちの色を消して歌ってくださっていましたし、プラス僕が増子さんの歌い方を完璧に理解しきっていない部分もあったので、逆に自由に楽曲をとらえられ、歌いやすさにつながったような気もします」
ところで、真田はこれまで吉作品でもロングヒットとなった「246」など、ロックテイストの楽曲を歌ってきているが、今回、怒髪天作品を歌ってみて、あることに気づいたという。
「師匠が作る“ロックっぽい演歌”と、ロックアーティストが作る“演歌っぽいロック”ってこんなに違うんだなって感じました。師匠の場合、演歌が8、ロックが2で、怒髪天さんの場合はロックが8、演歌が2って感じでしょうか」
そんな楽曲を得て、「ロックはカッコつけないで歌えるのが幸せということにも気づいた」という。
「増子さんに『ロックは飾らないで、ダサくてもいいから、思うがまま歌うんだよ』と言われまして、僕もザ・ブルーハーツの甲本さんや宮本浩次さんの歌い方が大好きなので、『一匹狼のブルーズ』は本当に自由に楽しんで歌えています」
■憧れの師匠のようにコミックソングを歌ってみたいと思っていた
もうひとつ、今回、本作で真田が新たな挑戦をしたのが、お笑いコンビ・どぶろっくの2人によるカップリング曲だ。それぞれ1曲ずつ書き下ろし、森慎太郎作詞作曲による「KYO TAN SAN」をカップリングした【KYO TAN SAN盤】と、江口直人作詞作曲による「あれれ」を収録した【あれれ盤】を制作。この初挑戦には、真田のこんな願望があった。
「吉幾三師匠のように僕も面白いことが大好きで、コミックソングを歌ってみたいという気持ちをずっと強く持っていました。それを知っていたディレクターがレーベルメイトであるどぶろっくさんとご縁をつないでくれました」
「実は下ネタの曲が出来上がってくるのではないかと楽しみにしていた」とお茶目な笑顔を見せる真田。残念ながら(?)下ネタではなかったが、楽曲を聴いて、「そのクオリティの高さに感服した」という。
「歌には“まるで何々みたいだ”というような、たとえ話が入ることが多いですが、普通はストーリー8割、たとえ2割くらいの感じなんです。ところが『KYO TAN SAN』で衝撃的だったのは、たとえ8割、ストーリー2割だったこと。『あれれ』もネタを作り上げるように、最後の“あれれ”というフレーズにつなげるために作っていったんだろうなと想像できて、お笑い芸人の方の発想からはこんなに新しいスタイルの面白い曲が生まれるんだと驚きました」
そんな2曲を、真田は「『KYO TAN SAN』はふざけずに、真面目に歌ったほうが面白いと思ったので、滅茶苦茶カッコつけて歌い、『あれれ』は吉幾三が歌ったらどうなるかをイメージしながら、濃くなり過ぎないように楽しんで歌った」という。
ロックバンドとお笑い芸人の手による3曲で、新境地を切り開いた真田。今回の経験を通して、「改めて自分はロックが大好きで、お笑いが大好きなんだと感じた」という。
しかし、その一方で、「演歌とかけ離れた音楽を歌ったことで、演歌が恋しくなった」とも。やはりその根底に生きているのは大好きな師匠・吉幾三の姿であり、この先の自分への課題も師匠の背中から見出しているようだ。
「僕の原点はやっぱり吉幾三師匠ですからね。師匠のように真面目な曲からコミックソングまで幅広く歌える歌手になりたいし、今後は師匠のようにラップもやってみたいので、師匠にコメディラップを書いてもらいたいです。ただ、その一方で、師匠の歌い方や世界観って唯一無二。それに比べて僕は声が特徴的と言われますけど、世界観という意味ではまだまだ作りきれていないので、もっともっと自分ならではの表現を確立して、本当の意味で唯一無二の歌を歌えるようになりたいと思っています」
自分の目標を「師匠はもちろん、森進一さん、五木ひろしさんのような唯一無二の歌を歌えるようになること」と力を込める真田。今回の“JAPANESE R&Eとの共演”で培った新たな個性で、演歌・歌謡界に新風を巻き起こすことに期待したい。
取材・文:河上いつ子
<作品情報>
真田ナオキ「一匹狼のブルーズ」
発売日:2025年9月3日
【KYO TAN SAN盤】
品番:TECA-25033/価格:1550円
1. 一匹狼のブルーズ 作詞:増子直純/作曲:上原子友康/編曲:田代修二
2. KYO TAN SAN 作詞・作曲:森 慎太郎/編曲:田代修二
3. 一匹狼のブルーズ (オリジナル・カラオケ)
4. KYO TAN SAN (オリジナル・カラオケ)
【あれれ盤】
品番:TECA-25034/価格:1550円
1. 一匹狼のブルーズ 作詞:増子直純/作曲:上原子友康/編曲:田代修二
2. あれれ 作詞・作曲:江口直人/編曲:田代修二
3. 一匹狼のブルーズ (オリジナル・カラオケ)
4. あれれ (オリジナル・カラオケ)
【DVD盤】
品番:TECA-25035/価格:1550円
1. 一匹狼のブルーズ 作詞:増子直純 / 作曲:上原子友康 / 編曲:田代修二
DVD収録内容:一匹狼のブルーズ ミュージックビデオ
■真田ナオキ オフィシャルホームページ:https://www.naokisanada.com/
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■テイチクエンタテインメント:https://www.teichiku.co.jp/teichiku/artist/sanada/
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2025/09/03

