アカペラグループの草分け的存在として、神戸を拠点に精力的に活動しているチキンガーリックステーキ(通称チキガリ)の結成35周年記念ベストアルバム『チキガリベスト』が、7月23日にリリースされた。アカペラという形態にこだわり続け、どんなジャンルの音楽も彼らの世界へと導いてきたチキガリの35年間が凝縮された1枚だ。
■メンバー全員がリードボーカルを取ることで、バリエーション豊かなサウンドを追求
1990年に結成した5人組のアカペラグループ・チキンガーリックステーキ。人と人とのつながりを大切に、ひとつひとつの言葉を大事に歌い続けてきた彼らは、神戸を拠点に全国でコンサートやイベントなどを行い、これまでにシングル6作、アルバム20作をリリースしている。現メンバーは、川上伸也(リーダー、テナー)、前澤弘明(バリトン)、濱田康裕(テナー)、長谷川真一(ベース)、渡辺敦(テナー、ヴォーカルアレンジ担当)。インパクトのあるグループ名は、結成時に食事をしながらミーティングをしていた際の料理名に由来するという。
【前澤】35年前にファミリーレストランでグループ名についてミーティングしていたときに、メンバー全員がたまたま「チキンガーリックステーキ」を食べていたんです。それでリーダーの川上が「みんながこの料理が好きなのだから、“チキンガーリックステーキ”という名前にしよう!」と言い出して、グループ名が決まりました。
【川上】「チキンガーリックステーキ」と決まったものの、グループ名が長くて、サインを書くときのスペルも難しくて…。サインを何枚も書いていると、そのうち文字がゲシュタルト崩壊してしまうこともしばしばです(笑)。
【前澤】言い出しっぺのくせにリーダーは文句を言っていますが、ファンの方たちや地元の神戸の方たちには「チキガリ」と親しみをもって略称で呼んでいただいています。
そんなチキガリの結成35周年記念ベストアルバム『チキガリベスト』には、彼らのレパートリーから20曲がセレクトされた。
【渡辺】曲順はリリース順です。メジャーデビュー曲の「ときめくかけら」が1曲目で、ラストの「道」は今年再録音した最新のチキガリの声が入っています。「道」は2015年にリリースしたアルバム『チキガリズム』に収録されている曲ですが、今後はこの「道」を自分たちのテーマ曲にしていこうとメンバーで話し合った歌で、それぞれが強い思いを持って歌っている曲です。結成35周年記念コンサートのサブタイトルも「道」とつけています。そんな大切な曲なので、ベスト盤では新録させてもらいました。
収録曲は、チキガリの師匠とも言える、さだまさしの名曲「雨の夜と淋しい午後は」などカバー曲が8曲、5声のハーモニーが美しい「春夏秋冬」やジャジーなサウンドが心地いい「お月様」などオリジナルが12曲の全20曲だ。
【前澤】カバー曲は、僕たちも好きな曲で、ステージでお客様に届けたいと思う曲を選びました。僕たちの師匠であるさだまさしさんの楽曲は、まさしさんの曲だけをカバーしたアルバム『REPERTORIES』からピックアップした2曲をセレクトしています。カバー曲は、オリジナルのアーティストの色もしっかり残しながら、チキガリの色を加えてお届けしてきた曲ばかりです。
【渡辺】アカペラでカバーすることで、もしかしたら誰も気づかなかったオリジナルの歌の魅力を出せるかもしれないと考えながらアレンジをしています。
【川上】一方でオリジナル曲は、メンバーが作詞作曲をして、僕たちの魅力を十二分に詰め込んでいます。どちらも僕らの色に染まった20曲になっていると思います。
メンバー全員がリードボーカルを取ることができるということも、チキガリの魅力のひとつとなっている。
【渡辺】メンバー5人のパートは固定していません。曲によってリードボーカルも違いますし、パート割りも入れ替えていて、それぞれの得意分野を生かしたアレンジを心がけています。基本的にベースラインは長谷川が担当しますが、彼がリードを取るときは私がベースラインを担いますし、ボイスパーカッションもリーダーの川上と濱田と私の3人ができるので曲によって担当が変わるんです。
チキガリはアカペラというスタイルにこだわりながら、オリジナル曲もカバー曲も、音楽のジャンルにとらわれず、バラエティ豊かな歌に取り組んでいる。
【渡辺】アカペラは声だけの音楽ではありますが、チキガリはメンバー5人がそれぞれいろいろな声を出せるので、バリエーションの豊かな音楽をお届けできているという自信はありますね。一番に考えているのは、素晴らしい曲を自分たちの声で楽しんでもらうこと。私たちの歌をパートごとに着目していただくと割と高度なテクニックを使って歌っていることがわかると思いますが、シンプルに聴こえてくるようなコーラスワークを心がけています。本作を聴いていただければ1曲1曲がまったく違うハーモニーになっているので、「本当にひとつのグループなの?」とワクワクしながら楽しんでいただけるのではないでしょうか。
【川上】アカペラは体一つあったらどこでも歌えるというのが最大の強みです。トイレであろうと非常階段であろうと歌えるわけです。ここだけの話、トイレも非常階段も音響が最高で、気持ちいいんですよ(笑)。それはさておき、アカペラはばっちりとハーモニーが決まったときに音が震えるような感覚になって、もう一人メンバーがいるような錯覚に陥ったりするんです。一度アカペラの魅力を知ったらもうどうにも止められません。
【濱田】人の声は、究極のアコースティックな楽器だと思います。歌声はすっと人の心に入っていくんですよね。耳なじみも最高だと思います!
■阪神・淡路大震災、コロナ禍を経て、地元の神戸・兵庫に恩返ししながら活動を展開
結成してから35年の間で、最もショッキングだった出来事は1995年1月17日に発生した阪神・淡路大震災だったと振り返る。
【濱田】神戸を拠点に活動している僕たちにとって、阪神・淡路大震災は忘れられない出来事です。地震発生直後はメンバー同士の連絡も取れず、安否もわかりませんでした。結果的にみんな無事で、やがて活動を再開できましたが、震災後にコンサートを開催する際も「歌ってええんやろか…」という葛藤がありましたね。でも、コンサートに足を運んでくださった観客の方が「勇気をもらえた」と言ってくれたんです。お客様も震災でいろいろとつらい目に遭っていたと思います。そんな中で僕たちの歌が少しでも心を温められたのならよかったなと思いましたし、歌っていてよかったなと実感しました。また、個人的なことになりますが、僕が病気療養のために1年ほど活動休止したときに、メンバーとファンの方が支えてくださったことも強く印象に残っています。
この35年間で“アカペラ”の認知度も大きく変わった。
【長谷川】結成当時は、僕らのほかにプロのアカペラグループは日本に存在しなかったと思いますし、「チキンガーリックステーキというアカペラグループです!」と自己紹介しても、「アカペラって何?」と聞かれることがありました。2001年ごろからテレビのバラエティ番組でアカペラコーラスにスポットを当てた「ハモネプリーグ」が人気となって、アカペラも市民権を得たように感じています。今は多くの仲間がいてうれしいですね。また、この35年で一番感動したのは、メジャーデビューする1年前の2001年に、さだまさしさんの平和を祈念する無料コンサート『夏 長崎から』に出演したことです。観客の皆さんが本当に温かくて、ステージで1番を歌ったら間奏で拍手がワーッと波のようにやってくるという何ものにも代えがたい体験をしました。ステージに立っているはずなのだけれど異次元にいるような感覚で、とにかく大感激でしたね。
ライブは、思い切り楽しめる明るい曲やホロっと泣ける切ない曲など、チキガリの本領が発揮される歌と、巧みな話術で沸かせるトークで、いつも2時間があっという間に過ぎていく。
【長谷川】僕らが1曲歌う前に、観客の方たちに一部のフレーズを練習してもらって、一緒に歌唱するというコーナーも設けています。たとえば「上を向いて歩こう」など皆さんがご存じの曲だったり、僕らのオリジナル曲を歌う時もあったりします。みなさん、とても素敵な笑顔で、びっくりするような大きな声で歌ってくださるので、いつも感動しています!
ライブでは、スマートでおしゃれな衣装にも注目だ。
【川上】兵庫県に播州織(ばんしゅうおり)という綿織物がありまして、糸から縫製まで一貫生産している西脇市の播(ぼん)さんに衣装を、帽子は神戸の老舗帽子メーカーのマキシンさんにご提供いただいています。
【前澤】コロナ禍に県をまたいでの外出が制限されたことがありましたよね。その際に、チキガリは地元神戸、兵庫に密着したステージを展開して、まずは地元の皆さんに喜んでいただくことが大切だろうとメンバーで確認し合いました。今は、神戸と兵庫県のPR活動も含めて、僕たちのできること、やりたいことを活動の軸に据えて、いろいろな場所で歌っていきたいと考えています。
7月25日には地元神戸で結成35周年記念コンサートを開催する。これまでの感謝の気持ちをアカペラで表現したいと話す彼らは、コンサートを1回でも多く、1ヶ所でも多く、国内外問わずに開催したいと意欲を燃やす。2年後にメジャーデビュー25周年を迎え、節目節目を大切にしながら結成50周年コンサートを開催したいと意気込むチキガリは、この先も愛する地元・神戸を拠点にしながら、しっかりと彼らにしか進めない道を歩んでいくだろう。
取材・文:森中要子
<作品情報>
チキンガーリックステーキ結成35周年記念ベストアルバム
『チキガリベスト』
発売日:2025年7月23日
品番:FRCA-1326/価格:3300円(税込)
【収録曲】
01. ときめくかけら 作詞・作曲:川上伸也
02. 雨の夜と淋しい午後は 作詞・作曲:さだまさし
03. フェリー埠頭 作詞・作曲:さだまさし
04. 春夏秋冬 作詞・作曲:渡辺敦
05. お月様 作詞・作曲:濱田康裕
06. どうにもとまらない 作詞:阿久悠 作曲:都倉俊一
07. 空も飛べるはず 作詞・作曲:草野正宗
08. 見上げてごらん夜の星 作詞:永六輔 作曲:いずみたく
09. Let’s go to the LIVE! 作詞・作曲:渡辺敦
10. Dreams Come True 作詞・作曲:渡辺敦
11. 風花 作詞・作曲:渡辺敦
12. 十字路 作詞:松井五郎 作曲:来生たかお
13. Don’t Disturb 作詞・作曲:長谷川真一
14. 好きさ 好きさ 好きさ 作詞・作曲:C.White 訳詞:漣 健児
15. 卒業写真 作詞・作曲:荒井由実
16. 風がきれい 作詞:新井晴み 作曲:滝本翔太
17. ハナミズキ 作詞:一青窈 作曲:マシコタツロウ
18. うた歌え! 作詞・作曲:渡辺敦
19. 遅ればせ?だけど青春 作詞・作曲:小椋佳
20. 道-2025- 作詞:渡辺敦 作曲:川上伸也
<プロフィール>
1990年、神戸で結成された、兵庫県(神戸市・西宮市)出身の男性5人組アカペラグループ。アカペラという形態にこだわり続け、どんなジャンルの音楽もチキンガーリックステーキの世界へと導き、笑顔のハーモニーを生み出している。人と人との繋がりを大切に、ひとつひとつの言葉を大切に歌い続ける彼らは、日本のアカペラグループの草分け的存在として、数々のアカペラ、コーラスグループに多大な影響を与え、神戸を拠点に全国でのコンサート、ライブ、イベントへの出演、アルバム制作やテレビ・ラジオの出演など、その歌声で多くの人々を魅了し続けている。また、子どもたちに本物の音楽を届けたいと学校公演などにも精力的に取り組み、その活動が認められ、多数のPR大使にも就任、2023年には神戸市文化活動功労賞も受賞している。
主なPR大使:大和郡山市 大和丸なすPR大使/神戸ワインPR大使/須磨里海PR大使/神戸里山農村PR大使 ほか
■メンバー全員がリードボーカルを取ることで、バリエーション豊かなサウンドを追求
1990年に結成した5人組のアカペラグループ・チキンガーリックステーキ。人と人とのつながりを大切に、ひとつひとつの言葉を大事に歌い続けてきた彼らは、神戸を拠点に全国でコンサートやイベントなどを行い、これまでにシングル6作、アルバム20作をリリースしている。現メンバーは、川上伸也(リーダー、テナー)、前澤弘明(バリトン)、濱田康裕(テナー)、長谷川真一(ベース)、渡辺敦(テナー、ヴォーカルアレンジ担当)。インパクトのあるグループ名は、結成時に食事をしながらミーティングをしていた際の料理名に由来するという。
【前澤】35年前にファミリーレストランでグループ名についてミーティングしていたときに、メンバー全員がたまたま「チキンガーリックステーキ」を食べていたんです。それでリーダーの川上が「みんながこの料理が好きなのだから、“チキンガーリックステーキ”という名前にしよう!」と言い出して、グループ名が決まりました。
【川上】「チキンガーリックステーキ」と決まったものの、グループ名が長くて、サインを書くときのスペルも難しくて…。サインを何枚も書いていると、そのうち文字がゲシュタルト崩壊してしまうこともしばしばです(笑)。
【前澤】言い出しっぺのくせにリーダーは文句を言っていますが、ファンの方たちや地元の神戸の方たちには「チキガリ」と親しみをもって略称で呼んでいただいています。
そんなチキガリの結成35周年記念ベストアルバム『チキガリベスト』には、彼らのレパートリーから20曲がセレクトされた。
【渡辺】曲順はリリース順です。メジャーデビュー曲の「ときめくかけら」が1曲目で、ラストの「道」は今年再録音した最新のチキガリの声が入っています。「道」は2015年にリリースしたアルバム『チキガリズム』に収録されている曲ですが、今後はこの「道」を自分たちのテーマ曲にしていこうとメンバーで話し合った歌で、それぞれが強い思いを持って歌っている曲です。結成35周年記念コンサートのサブタイトルも「道」とつけています。そんな大切な曲なので、ベスト盤では新録させてもらいました。
収録曲は、チキガリの師匠とも言える、さだまさしの名曲「雨の夜と淋しい午後は」などカバー曲が8曲、5声のハーモニーが美しい「春夏秋冬」やジャジーなサウンドが心地いい「お月様」などオリジナルが12曲の全20曲だ。
【前澤】カバー曲は、僕たちも好きな曲で、ステージでお客様に届けたいと思う曲を選びました。僕たちの師匠であるさだまさしさんの楽曲は、まさしさんの曲だけをカバーしたアルバム『REPERTORIES』からピックアップした2曲をセレクトしています。カバー曲は、オリジナルのアーティストの色もしっかり残しながら、チキガリの色を加えてお届けしてきた曲ばかりです。
【渡辺】アカペラでカバーすることで、もしかしたら誰も気づかなかったオリジナルの歌の魅力を出せるかもしれないと考えながらアレンジをしています。
【川上】一方でオリジナル曲は、メンバーが作詞作曲をして、僕たちの魅力を十二分に詰め込んでいます。どちらも僕らの色に染まった20曲になっていると思います。
メンバー全員がリードボーカルを取ることができるということも、チキガリの魅力のひとつとなっている。
【渡辺】メンバー5人のパートは固定していません。曲によってリードボーカルも違いますし、パート割りも入れ替えていて、それぞれの得意分野を生かしたアレンジを心がけています。基本的にベースラインは長谷川が担当しますが、彼がリードを取るときは私がベースラインを担いますし、ボイスパーカッションもリーダーの川上と濱田と私の3人ができるので曲によって担当が変わるんです。
チキガリはアカペラというスタイルにこだわりながら、オリジナル曲もカバー曲も、音楽のジャンルにとらわれず、バラエティ豊かな歌に取り組んでいる。
【渡辺】アカペラは声だけの音楽ではありますが、チキガリはメンバー5人がそれぞれいろいろな声を出せるので、バリエーションの豊かな音楽をお届けできているという自信はありますね。一番に考えているのは、素晴らしい曲を自分たちの声で楽しんでもらうこと。私たちの歌をパートごとに着目していただくと割と高度なテクニックを使って歌っていることがわかると思いますが、シンプルに聴こえてくるようなコーラスワークを心がけています。本作を聴いていただければ1曲1曲がまったく違うハーモニーになっているので、「本当にひとつのグループなの?」とワクワクしながら楽しんでいただけるのではないでしょうか。
【川上】アカペラは体一つあったらどこでも歌えるというのが最大の強みです。トイレであろうと非常階段であろうと歌えるわけです。ここだけの話、トイレも非常階段も音響が最高で、気持ちいいんですよ(笑)。それはさておき、アカペラはばっちりとハーモニーが決まったときに音が震えるような感覚になって、もう一人メンバーがいるような錯覚に陥ったりするんです。一度アカペラの魅力を知ったらもうどうにも止められません。
【濱田】人の声は、究極のアコースティックな楽器だと思います。歌声はすっと人の心に入っていくんですよね。耳なじみも最高だと思います!
結成してから35年の間で、最もショッキングだった出来事は1995年1月17日に発生した阪神・淡路大震災だったと振り返る。
【濱田】神戸を拠点に活動している僕たちにとって、阪神・淡路大震災は忘れられない出来事です。地震発生直後はメンバー同士の連絡も取れず、安否もわかりませんでした。結果的にみんな無事で、やがて活動を再開できましたが、震災後にコンサートを開催する際も「歌ってええんやろか…」という葛藤がありましたね。でも、コンサートに足を運んでくださった観客の方が「勇気をもらえた」と言ってくれたんです。お客様も震災でいろいろとつらい目に遭っていたと思います。そんな中で僕たちの歌が少しでも心を温められたのならよかったなと思いましたし、歌っていてよかったなと実感しました。また、個人的なことになりますが、僕が病気療養のために1年ほど活動休止したときに、メンバーとファンの方が支えてくださったことも強く印象に残っています。
この35年間で“アカペラ”の認知度も大きく変わった。
【長谷川】結成当時は、僕らのほかにプロのアカペラグループは日本に存在しなかったと思いますし、「チキンガーリックステーキというアカペラグループです!」と自己紹介しても、「アカペラって何?」と聞かれることがありました。2001年ごろからテレビのバラエティ番組でアカペラコーラスにスポットを当てた「ハモネプリーグ」が人気となって、アカペラも市民権を得たように感じています。今は多くの仲間がいてうれしいですね。また、この35年で一番感動したのは、メジャーデビューする1年前の2001年に、さだまさしさんの平和を祈念する無料コンサート『夏 長崎から』に出演したことです。観客の皆さんが本当に温かくて、ステージで1番を歌ったら間奏で拍手がワーッと波のようにやってくるという何ものにも代えがたい体験をしました。ステージに立っているはずなのだけれど異次元にいるような感覚で、とにかく大感激でしたね。
ライブは、思い切り楽しめる明るい曲やホロっと泣ける切ない曲など、チキガリの本領が発揮される歌と、巧みな話術で沸かせるトークで、いつも2時間があっという間に過ぎていく。
【長谷川】僕らが1曲歌う前に、観客の方たちに一部のフレーズを練習してもらって、一緒に歌唱するというコーナーも設けています。たとえば「上を向いて歩こう」など皆さんがご存じの曲だったり、僕らのオリジナル曲を歌う時もあったりします。みなさん、とても素敵な笑顔で、びっくりするような大きな声で歌ってくださるので、いつも感動しています!
ライブでは、スマートでおしゃれな衣装にも注目だ。
【川上】兵庫県に播州織(ばんしゅうおり)という綿織物がありまして、糸から縫製まで一貫生産している西脇市の播(ぼん)さんに衣装を、帽子は神戸の老舗帽子メーカーのマキシンさんにご提供いただいています。
【前澤】コロナ禍に県をまたいでの外出が制限されたことがありましたよね。その際に、チキガリは地元神戸、兵庫に密着したステージを展開して、まずは地元の皆さんに喜んでいただくことが大切だろうとメンバーで確認し合いました。今は、神戸と兵庫県のPR活動も含めて、僕たちのできること、やりたいことを活動の軸に据えて、いろいろな場所で歌っていきたいと考えています。
7月25日には地元神戸で結成35周年記念コンサートを開催する。これまでの感謝の気持ちをアカペラで表現したいと話す彼らは、コンサートを1回でも多く、1ヶ所でも多く、国内外問わずに開催したいと意欲を燃やす。2年後にメジャーデビュー25周年を迎え、節目節目を大切にしながら結成50周年コンサートを開催したいと意気込むチキガリは、この先も愛する地元・神戸を拠点にしながら、しっかりと彼らにしか進めない道を歩んでいくだろう。
取材・文:森中要子
<作品情報>
チキンガーリックステーキ結成35周年記念ベストアルバム
『チキガリベスト』
発売日:2025年7月23日
品番:FRCA-1326/価格:3300円(税込)
【収録曲】
01. ときめくかけら 作詞・作曲:川上伸也
02. 雨の夜と淋しい午後は 作詞・作曲:さだまさし
03. フェリー埠頭 作詞・作曲:さだまさし
04. 春夏秋冬 作詞・作曲:渡辺敦
05. お月様 作詞・作曲:濱田康裕
06. どうにもとまらない 作詞:阿久悠 作曲:都倉俊一
07. 空も飛べるはず 作詞・作曲:草野正宗
08. 見上げてごらん夜の星 作詞:永六輔 作曲:いずみたく
09. Let’s go to the LIVE! 作詞・作曲:渡辺敦
10. Dreams Come True 作詞・作曲:渡辺敦
11. 風花 作詞・作曲:渡辺敦
12. 十字路 作詞:松井五郎 作曲:来生たかお
13. Don’t Disturb 作詞・作曲:長谷川真一
14. 好きさ 好きさ 好きさ 作詞・作曲:C.White 訳詞:漣 健児
15. 卒業写真 作詞・作曲:荒井由実
16. 風がきれい 作詞:新井晴み 作曲:滝本翔太
17. ハナミズキ 作詞:一青窈 作曲:マシコタツロウ
18. うた歌え! 作詞・作曲:渡辺敦
19. 遅ればせ?だけど青春 作詞・作曲:小椋佳
20. 道-2025- 作詞:渡辺敦 作曲:川上伸也
<プロフィール>
1990年、神戸で結成された、兵庫県(神戸市・西宮市)出身の男性5人組アカペラグループ。アカペラという形態にこだわり続け、どんなジャンルの音楽もチキンガーリックステーキの世界へと導き、笑顔のハーモニーを生み出している。人と人との繋がりを大切に、ひとつひとつの言葉を大切に歌い続ける彼らは、日本のアカペラグループの草分け的存在として、数々のアカペラ、コーラスグループに多大な影響を与え、神戸を拠点に全国でのコンサート、ライブ、イベントへの出演、アルバム制作やテレビ・ラジオの出演など、その歌声で多くの人々を魅了し続けている。また、子どもたちに本物の音楽を届けたいと学校公演などにも精力的に取り組み、その活動が認められ、多数のPR大使にも就任、2023年には神戸市文化活動功労賞も受賞している。
主なPR大使:大和郡山市 大和丸なすPR大使/神戸ワインPR大使/須磨里海PR大使/神戸里山農村PR大使 ほか
2025/07/23


