ジャズ・ヒップホップをバックボーンとして、ジャンルに束縛されない自由なサウンドを紡ぎ出すシンガーソングライター・甲田まひるが6月20日、新曲『ナツロス』をリリースした。7月4日公開の映画『ババンババンバンバンパイア』の挿入歌として書き下ろした同曲について、また、ジャンルも国境も超えた多彩なカルチャーを吸収し、独自のセンスでファッショニスタとしても発信を続ける活動について聞いた。
■切なさを大切に、ちょっと新しい面白いことにも挑戦
センチメンタルで詩情豊かな歌声から始まり、一転、ダンサブルなビートへとアクロバチックな展開を見せる「ナツロス」。甲田まひるならではの独自のポップ・センスが光る同曲は、7月4日公開の映画『ババンババンバンバンパイア』の挿入歌として書き下ろされた。
映画は、“18歳童貞の血”を求める450歳のバンパイア・森蘭丸(吉沢亮)が、純粋無垢な15歳の李仁(板垣李光人)の童貞喪失を阻止しようと奮闘する姿を描いた、奥嶋ひろまさによる同名漫画が原作。クセの強いキャラクターたちが織り成すカオスなストーリーとBL、随所に散りばめられたギャグ要素など中毒性のある世界観で話題を呼んだ同作を、KDDI auのCM「三太郎」シリーズなどで広告賞を多数獲得してきた浜崎慎治監督が映画化した。
挿入歌を手がけることになった時の思いを甲田はこう振り返る。
「原作の漫画を買って読み込み、台本を読んだ後、挿入歌が入る部分の映像だけを観させていただき、書き下ろしました。物語のテイスト的にも、監督と事前に打ち合わせをした時にも、何かちょっと新しい面白いことに挑戦したいと思ったので、最近リバイバルでブームになっているジャージークラブのビートで、心に響くような強いキックを醸し出せたらと考えました。挿入歌が流れるシーンは、セリフがないのですが、オープニングでもエンディングでもない挿入歌で歌がメインとなる、というのはなかなかないことだと思うので、映画をプッシュする要素になっていたらいいなと思います」
ぶっ飛んだ設定にギャグ要素満載のストーリーでありながらも、楽曲作りにおいては「切なさを一番大切にした」という。
「監督もおっしゃっていたのですが、私自身も漫画を読んで一番感じたのが蘭丸の李仁くんを思う気持ちの切なさでした。バンパイアとかBLとか関係なく、人が人を好きになるという感情は同じだし、生きているとどうにもならないもどかしさや環境ってありますよね。挿入歌が入る部分は、2人の絆がにじみ出るシーンでもあるので、ポップでありながらも、二度とないその時間の大切さや切なさを出せたらと思いました」
「ナツロス」というタイトルは「作品から感じた切なさが、夏が終わる時の切なさに似ていると思った」ことから付けられたという。
「夏休みもそうだし、友達や好きな人と一緒の時間もそうですが、楽しいことには終わりがあるから切ない。そんなところを皆さんに感じ取ってもらえたらと思います」
■独自の音楽性のベースにある自分の感性への自信
2021年に自身の作詞作曲による「California」でデビューしてから4年。これまでも甲田は2023年にTVドラマ『今夜すきやきだよ』の主題歌、2024年にはTVアニメ『ぶっちぎり?!』のエンディングテーマと、いくつかのタイアップ楽曲を手がけてきた。
「タイアップ楽曲は、自分発信で自由に書くのとはまた別のやりがいがあります。自分の発想にはなかった題材を提示されるので、それにどう乗っかるかを考えることが必要ですが、もともと私は人を喜ばせることがすごく好きなので、どうしたら気に入ってもらえるかを考えながら、監督の要望や作品に合わせて作ることがすごく楽しいんです」
そんな甲田のセンスは幼少の頃から築き上げられてきた。小学6年生の時に始めたInstagramをきっかけに、ファッション・アイコンとして業界の注目を集め、その後、モデルや俳優として活躍の場を広げる一方、5歳からピアノを始めクラシックを基礎から学び、8歳でジャズピアノをスタート。並行してJ-POP、ロックにHIP HOPなど幅広い音楽にも触れ、独自の音楽性を築いてきた。
「性格とか、自分が何に魅かれるとかをたどっていくと、ちょっと癖のあるものが好きかもしれません。クラシックをやっていた時も、キレイすぎる曲よりはひねりのあるものに魅かれましたし、ファッションも流行り始めるとみんなが一緒になるのが嫌で、古着や一点ものにこだわるところがありました」
その根底には、好きでハマっているものを常に追いかけてきたことによる「自分の感性を信じている」という揺るぎない土台があるが、背景には親の愛情が垣間見える。
「インドとかをバックパッカーとして旅をしていたような母でしたから、とにかく寛容で、やりたいことをやってくださいというスタンスでした。小学生の頃からピアスをつけて、髪も染めていたし、自由にやらせてもらったおかげで自分の感性に自信が持てるようになった気がします」
■海外の人たちに自分の音楽がどう響くか確かめたい
その独特な感性を駆使し、シンガー・ソングライターだけでなく、モデル、役者としても活動している甲田だが、すべての活動が相互に関係し、それぞれの表現に役立っているという。
「Instagramを始めたのは、好きなファッションを好きな音楽に乗せて、自分の好きなやり方で発信したいという気持ちからでした。その気持ちが今も自分の軸にあるので、まずは自分なりの表現を生み出すことを大切にしたい。その一方で、モデルや役者のお仕事は、人からの要求に応えるものなので、別の感性を使うことでいろいろと勉強できることが魅力です。たとえば、舞台が終わって少し時間が経ってから振り返ると、表現の幅が広がったなとか、自分の中になかったものに気づくことがあります。昔から経験が一番大事と思っているので、知らない世界を経験することは大切にしています」
しかし、「未だに自分らしさとは何かを探っていて、全然まだまだだと思う」とも。だからこそ、今後の歩みについて、目を輝かせてこう語る。
「最初に生まれた“元素”みたいなものが、いろいろな意見を聞いたり、いろいろな影響を受けたりすることで、違うものに変わっていくってよくあることだと思うんです。でも、私は妥協した挙句に丸くなってしまうみたいなことになるのだけは嫌。そうならないためにも、自分の軸はしっかり作らなければと思っています」
その決意の元、さらに自分らしさを追求する甲田。抱いている大きな夢は海外でのライブだ。
「5月23日にリリースした『HOME PARTY』がけっこう海外の人からの評判が良いのですが、皆さん楽曲に対して自分が思っていることとは違う考えを持っていて、それがめちゃめちゃ新鮮で、すごい勉強になるんです。なので、他の国の人たちにどう響くかっていうことをいろいろな場所で試したいなって思っています。それによって自分自身の制作の幅も広がると思うし、かつては音楽を学びにニューヨークの大学に行きたいと思って英語の勉強をしていた時期もあったので、それを活かす機会も欲しいですし、目はすごく海外に向いています」
今年で24歳。2000年代に生まれた原石がどんな新しいエンタテインメントを見せてくれるのか。まずは新曲「ナツロス」でその独自の輝きを確かめてみてほしい。
取材・文:河上いつ子
<甲田まひるプロフィール>
ジャズ・ヒップホップをバックボーンとして、ジャンルに束縛されていない自由なサウンドを放つシンガーソングライターで、全楽曲の作曲・作詞を自ら手がけている。2021年シンガーソングライターとしてデビュー作品となる1st EP 『California』をワーナーミュージック・ジャパンよりリリース。2023年9月に1st Full Album『22 Deluxe Edition』をCDリリース。そして2025年6月にはデジタルシングル「ナツロス」をデジタルリリース。アーティスト活動以外にも、俳優、タレント、ファッションアイコンとして多岐にわたる活動を行っている。
■甲田まひるOfficial HP:https://mahirucoda.com/
■甲田まひる Instagram:https://www.instagram.com/mahirucoda/
■甲田まひる X:https://twitter.com/mahirucoda
■甲田まひる TikTok:https://www.tiktok.com/@mahirucodasaid
<作品情報>
甲田まひる「ナツロス」
リリース日:2025年6月20日
映画『ババンババンバンバンパイア』(7月4日公開)挿入歌
<ライブ情報>
タイトル:「HOME PARTY」EP RELEASE PARTY BY MAHIRU CODA
日時:7月18日(金)
時間:OPEN/START:23:00
会場:SALOON(TOKYO)
チケット代:2500円(税込) ※別途ドリンク代
<映画『ババンババンバンバンパイア』作品詳細>
公開日:7月4日(金)
出演:
吉沢亮
板垣李光人
原菜乃華 関口メンディー/満島真之介
堤真一
音尾琢真 映美くらら
笹野高史
眞栄田郷敦
原作:奥嶋ひろまさ『ババンババンバンバンパイア』(秋田書店「別冊少年チャンピオン」連載)
監督:浜崎慎治 脚本:松田裕子
主題歌:imase「いい湯だな 2025 imase × mabanua MIX 」(Virgin Music / ユニバーサル ミュージック)
挿入歌:「ナツロス」甲田まひる(Warner Music Japan)
製作幹事:松竹 テレビ朝日
製作:「ババンババンバンバンパイア」製作委員会
制作プロダクション:ダーウィン
配給:松竹
(C)2025「ババンババンバンバンパイア」製作委員会 (C)奥嶋ひろまさ(秋田書店)2022
■切なさを大切に、ちょっと新しい面白いことにも挑戦
センチメンタルで詩情豊かな歌声から始まり、一転、ダンサブルなビートへとアクロバチックな展開を見せる「ナツロス」。甲田まひるならではの独自のポップ・センスが光る同曲は、7月4日公開の映画『ババンババンバンバンパイア』の挿入歌として書き下ろされた。
映画は、“18歳童貞の血”を求める450歳のバンパイア・森蘭丸(吉沢亮)が、純粋無垢な15歳の李仁(板垣李光人)の童貞喪失を阻止しようと奮闘する姿を描いた、奥嶋ひろまさによる同名漫画が原作。クセの強いキャラクターたちが織り成すカオスなストーリーとBL、随所に散りばめられたギャグ要素など中毒性のある世界観で話題を呼んだ同作を、KDDI auのCM「三太郎」シリーズなどで広告賞を多数獲得してきた浜崎慎治監督が映画化した。
挿入歌を手がけることになった時の思いを甲田はこう振り返る。
「原作の漫画を買って読み込み、台本を読んだ後、挿入歌が入る部分の映像だけを観させていただき、書き下ろしました。物語のテイスト的にも、監督と事前に打ち合わせをした時にも、何かちょっと新しい面白いことに挑戦したいと思ったので、最近リバイバルでブームになっているジャージークラブのビートで、心に響くような強いキックを醸し出せたらと考えました。挿入歌が流れるシーンは、セリフがないのですが、オープニングでもエンディングでもない挿入歌で歌がメインとなる、というのはなかなかないことだと思うので、映画をプッシュする要素になっていたらいいなと思います」
ぶっ飛んだ設定にギャグ要素満載のストーリーでありながらも、楽曲作りにおいては「切なさを一番大切にした」という。
「監督もおっしゃっていたのですが、私自身も漫画を読んで一番感じたのが蘭丸の李仁くんを思う気持ちの切なさでした。バンパイアとかBLとか関係なく、人が人を好きになるという感情は同じだし、生きているとどうにもならないもどかしさや環境ってありますよね。挿入歌が入る部分は、2人の絆がにじみ出るシーンでもあるので、ポップでありながらも、二度とないその時間の大切さや切なさを出せたらと思いました」
「ナツロス」というタイトルは「作品から感じた切なさが、夏が終わる時の切なさに似ていると思った」ことから付けられたという。
「夏休みもそうだし、友達や好きな人と一緒の時間もそうですが、楽しいことには終わりがあるから切ない。そんなところを皆さんに感じ取ってもらえたらと思います」
■独自の音楽性のベースにある自分の感性への自信
「タイアップ楽曲は、自分発信で自由に書くのとはまた別のやりがいがあります。自分の発想にはなかった題材を提示されるので、それにどう乗っかるかを考えることが必要ですが、もともと私は人を喜ばせることがすごく好きなので、どうしたら気に入ってもらえるかを考えながら、監督の要望や作品に合わせて作ることがすごく楽しいんです」
そんな甲田のセンスは幼少の頃から築き上げられてきた。小学6年生の時に始めたInstagramをきっかけに、ファッション・アイコンとして業界の注目を集め、その後、モデルや俳優として活躍の場を広げる一方、5歳からピアノを始めクラシックを基礎から学び、8歳でジャズピアノをスタート。並行してJ-POP、ロックにHIP HOPなど幅広い音楽にも触れ、独自の音楽性を築いてきた。
「性格とか、自分が何に魅かれるとかをたどっていくと、ちょっと癖のあるものが好きかもしれません。クラシックをやっていた時も、キレイすぎる曲よりはひねりのあるものに魅かれましたし、ファッションも流行り始めるとみんなが一緒になるのが嫌で、古着や一点ものにこだわるところがありました」
その根底には、好きでハマっているものを常に追いかけてきたことによる「自分の感性を信じている」という揺るぎない土台があるが、背景には親の愛情が垣間見える。
「インドとかをバックパッカーとして旅をしていたような母でしたから、とにかく寛容で、やりたいことをやってくださいというスタンスでした。小学生の頃からピアスをつけて、髪も染めていたし、自由にやらせてもらったおかげで自分の感性に自信が持てるようになった気がします」
■海外の人たちに自分の音楽がどう響くか確かめたい
その独特な感性を駆使し、シンガー・ソングライターだけでなく、モデル、役者としても活動している甲田だが、すべての活動が相互に関係し、それぞれの表現に役立っているという。
「Instagramを始めたのは、好きなファッションを好きな音楽に乗せて、自分の好きなやり方で発信したいという気持ちからでした。その気持ちが今も自分の軸にあるので、まずは自分なりの表現を生み出すことを大切にしたい。その一方で、モデルや役者のお仕事は、人からの要求に応えるものなので、別の感性を使うことでいろいろと勉強できることが魅力です。たとえば、舞台が終わって少し時間が経ってから振り返ると、表現の幅が広がったなとか、自分の中になかったものに気づくことがあります。昔から経験が一番大事と思っているので、知らない世界を経験することは大切にしています」
しかし、「未だに自分らしさとは何かを探っていて、全然まだまだだと思う」とも。だからこそ、今後の歩みについて、目を輝かせてこう語る。
「最初に生まれた“元素”みたいなものが、いろいろな意見を聞いたり、いろいろな影響を受けたりすることで、違うものに変わっていくってよくあることだと思うんです。でも、私は妥協した挙句に丸くなってしまうみたいなことになるのだけは嫌。そうならないためにも、自分の軸はしっかり作らなければと思っています」
その決意の元、さらに自分らしさを追求する甲田。抱いている大きな夢は海外でのライブだ。
「5月23日にリリースした『HOME PARTY』がけっこう海外の人からの評判が良いのですが、皆さん楽曲に対して自分が思っていることとは違う考えを持っていて、それがめちゃめちゃ新鮮で、すごい勉強になるんです。なので、他の国の人たちにどう響くかっていうことをいろいろな場所で試したいなって思っています。それによって自分自身の制作の幅も広がると思うし、かつては音楽を学びにニューヨークの大学に行きたいと思って英語の勉強をしていた時期もあったので、それを活かす機会も欲しいですし、目はすごく海外に向いています」
今年で24歳。2000年代に生まれた原石がどんな新しいエンタテインメントを見せてくれるのか。まずは新曲「ナツロス」でその独自の輝きを確かめてみてほしい。
取材・文:河上いつ子
<甲田まひるプロフィール>
ジャズ・ヒップホップをバックボーンとして、ジャンルに束縛されていない自由なサウンドを放つシンガーソングライターで、全楽曲の作曲・作詞を自ら手がけている。2021年シンガーソングライターとしてデビュー作品となる1st EP 『California』をワーナーミュージック・ジャパンよりリリース。2023年9月に1st Full Album『22 Deluxe Edition』をCDリリース。そして2025年6月にはデジタルシングル「ナツロス」をデジタルリリース。アーティスト活動以外にも、俳優、タレント、ファッションアイコンとして多岐にわたる活動を行っている。
■甲田まひるOfficial HP:https://mahirucoda.com/
■甲田まひる Instagram:https://www.instagram.com/mahirucoda/
■甲田まひる X:https://twitter.com/mahirucoda
■甲田まひる TikTok:https://www.tiktok.com/@mahirucodasaid
<作品情報>
甲田まひる「ナツロス」
リリース日:2025年6月20日
映画『ババンババンバンバンパイア』(7月4日公開)挿入歌
<ライブ情報>
タイトル:「HOME PARTY」EP RELEASE PARTY BY MAHIRU CODA
日時:7月18日(金)
時間:OPEN/START:23:00
会場:SALOON(TOKYO)
チケット代:2500円(税込) ※別途ドリンク代
<映画『ババンババンバンバンパイア』作品詳細>
公開日:7月4日(金)
出演:
吉沢亮
板垣李光人
原菜乃華 関口メンディー/満島真之介
堤真一
音尾琢真 映美くらら
笹野高史
眞栄田郷敦
原作:奥嶋ひろまさ『ババンババンバンバンパイア』(秋田書店「別冊少年チャンピオン」連載)
監督:浜崎慎治 脚本:松田裕子
主題歌:imase「いい湯だな 2025 imase × mabanua MIX 」(Virgin Music / ユニバーサル ミュージック)
挿入歌:「ナツロス」甲田まひる(Warner Music Japan)
製作幹事:松竹 テレビ朝日
製作:「ババンババンバンバンパイア」製作委員会
制作プロダクション:ダーウィン
配給:松竹
(C)2025「ババンババンバンバンパイア」製作委員会 (C)奥嶋ひろまさ(秋田書店)2022
2025/07/02


