2月22日、23日に神奈川・パシフィコ横浜で開催された日本最大級のクラシックモーターショー『Nostalgic 2days 2025』(ノスタルジック2デイズ)。このイベントの目玉企画でもある「選ばれし10台」に、1973年式の日産『バイオレット 2ドアハードトップ 1400 デラックス』が選ばれた。
オーナーの廿楽(つづら)さんは、同車のオーナーになって20年ほど。日産のメカニックだった義理の父が、初代オーナーの女性から納屋に入った状態のものを譲り受け、修理して乗っていたものだという。日産の“追浜工場”の生産ラインで使われていた純正塗料で再塗装したといい、「ほこりついたら濡れ雑巾で軽く拭くくらい」と言いながら、極上の状態を保っている。
『バイオレット』のなかでも、中古車市場にもなかなか出てこない「2ドアハードトップ」仕様のデザインを気にいっているといい、「多分こういうデザインないと思います」「あとは『バイオレット』=すみれ、ですからね。可憐な感じで。日本初の女性デザイナーがデザインした車とも言われているんです。だから、『バイオレット』っていう名前も、なんとなく『ああそうか』と思うんです。よく見ると(ボディラインの)曲線も…そうみえてきますよね」と、説明にも熱が入る。
さらに「このバイオレットって『710』が車型(番号)なんです。日産の源流ってダットサンじゃないですか。ダットサンが初めて乗用車と言えるものを作った時の型番が『110』。次に『210』ときて、『310』で『ブルーバード』ってなるんです。要は日産のエース番号が『ブルーバード』の『910』まで引き継がれていくんだけど、なぜか1つだけ『ブルーバード』の名前が付いていない。『ブルーバード』になれなかったんですけど、妹分みたいな。そんなこいつがかわいくて」と愛車への愛が止まらない様子。
“消耗品”として廃車になりやすい廉価グレードながら、ここまで大事にされ、現代に生き残るのは本当にまれ。同氏はこれからも大事にしていきたいと語り、「(できれば)受け継いでってほしいですね。娘が2人いるので、僕と同じ立場で、義理の息子に(受け継いで)いければいいかなと思います。でもね、押し付けるつもりはないんです。もし(受け継ぐ気が)なければ、日産のヘリテージに寄贈してもいいかなって。これと同じグレードはいないんで、あそこに入って大事にしてもらえたら」と今後の展望も明かした。
『Nostalgic 2days 2025』は、芸文社が発行するクラシックカー(旧車)の雑誌『Nostalgic Hero』『ハチマルヒーロー』 『Nostalgic SPEED』『Classic PORSCHE』、Webサイト『Nosweb.jp』『特選旧車情報』が合同で主催する日本最大級のクラシックモーターショー。国産クラシックカーを中心にあらゆる旧車ショップ、パーツメーカー、レストアショップが集結し、貴重な車両が展示された。
【写真多数】52年前の車とは思えない…塗装だけじゃなく内装も極上の 日産『バイオレット 』内外装全部見せ
オーナーの廿楽(つづら)さんは、同車のオーナーになって20年ほど。日産のメカニックだった義理の父が、初代オーナーの女性から納屋に入った状態のものを譲り受け、修理して乗っていたものだという。日産の“追浜工場”の生産ラインで使われていた純正塗料で再塗装したといい、「ほこりついたら濡れ雑巾で軽く拭くくらい」と言いながら、極上の状態を保っている。
『バイオレット』のなかでも、中古車市場にもなかなか出てこない「2ドアハードトップ」仕様のデザインを気にいっているといい、「多分こういうデザインないと思います」「あとは『バイオレット』=すみれ、ですからね。可憐な感じで。日本初の女性デザイナーがデザインした車とも言われているんです。だから、『バイオレット』っていう名前も、なんとなく『ああそうか』と思うんです。よく見ると(ボディラインの)曲線も…そうみえてきますよね」と、説明にも熱が入る。
さらに「このバイオレットって『710』が車型(番号)なんです。日産の源流ってダットサンじゃないですか。ダットサンが初めて乗用車と言えるものを作った時の型番が『110』。次に『210』ときて、『310』で『ブルーバード』ってなるんです。要は日産のエース番号が『ブルーバード』の『910』まで引き継がれていくんだけど、なぜか1つだけ『ブルーバード』の名前が付いていない。『ブルーバード』になれなかったんですけど、妹分みたいな。そんなこいつがかわいくて」と愛車への愛が止まらない様子。
“消耗品”として廃車になりやすい廉価グレードながら、ここまで大事にされ、現代に生き残るのは本当にまれ。同氏はこれからも大事にしていきたいと語り、「(できれば)受け継いでってほしいですね。娘が2人いるので、僕と同じ立場で、義理の息子に(受け継いで)いければいいかなと思います。でもね、押し付けるつもりはないんです。もし(受け継ぐ気が)なければ、日産のヘリテージに寄贈してもいいかなって。これと同じグレードはいないんで、あそこに入って大事にしてもらえたら」と今後の展望も明かした。
『Nostalgic 2days 2025』は、芸文社が発行するクラシックカー(旧車)の雑誌『Nostalgic Hero』『ハチマルヒーロー』 『Nostalgic SPEED』『Classic PORSCHE』、Webサイト『Nosweb.jp』『特選旧車情報』が合同で主催する日本最大級のクラシックモーターショー。国産クラシックカーを中心にあらゆる旧車ショップ、パーツメーカー、レストアショップが集結し、貴重な車両が展示された。
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2025/03/03