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【インタビュー】軸は「演歌民謡」 令和の演歌・歌謡曲界を牽引する二見颯一が語る音楽への思い

 民謡で培った伸びやかな“やまびこボイス”を武器に、「演歌第7世代」のひとりとして令和の演歌・歌謡曲界を牽引する二見颯一。デビュー5周年を迎えた昨年、今までのオリジナル作品にはない大人のラブソング「罪の恋」で新たな一面を見せた後、今年は堀内孝雄作曲の壮大なバラード「泣けばいい」で、さらに新境地を開拓。持ち前の歌唱力と歌心でコンサートにおいてもポップス、ロック、ジャズにカンツォーネ、韓国民謡と幅広いジャンルを披露している。「自分の軸は演歌民謡」という固い信念を持ちながらも、可能性の翼を広げている二見に、自身の今とこれから、そして、20代が思う演歌・歌謡曲の魅力について聞いた。

新時代にこだまする「やまびこボイス」というキャッチフレーズでデビューした二見颯一

新時代にこだまする「やまびこボイス」というキャッチフレーズでデビューした二見颯一

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■デビュー6年目 今だからこそ新しいことに挑戦

 デビュー5周年の区切りを経て、今年8月7日、9枚目のシングル「泣けばいい」をリリースした二見颯一。オリジナルでは初となるスケールの大きいバラードで、作曲はシンガーソングライターの堀内孝雄。二見にとって堀内にオリジナル曲を作ってもらうことは「夢だった」と語る。

「ソロコンサートのクライマックスではいつも、堀内さんが作曲された五木ひろしさんの『山河』を歌っていました。いつか僕も堀内さんに曲を作っていただき、コンサートの最後に歌えたらと願っていました」

 5歳から民謡を習い始め、中学・高校時代には全国大会で優勝するなど、数々の大会を制覇し、“若き民謡の歌い手”として注目を集めていた二見。そんな彼が、演歌・歌謡曲の世界に足を踏み入れたのは、大学1年生の時。日本クラウンの「演歌・歌謡曲 新人歌手オーディション」でグランプリを獲得したことがきっかけだった。

 作曲家・水森英夫氏に見出され、2019年3月6日、自身の故郷である宮崎県をテーマにした望郷演歌「哀愁峠」でデビュー。3rdシングル「修善寺の夜」をリリースした21年には、「第35回日本ゴールドディスク大賞 ベスト・演歌/歌謡曲・ニューアーティスト」を受賞し、着実に演歌歌手としての歩みを進めてきた。そんな二見にとって、堀内孝雄作曲によるバラードのリリースはまさに新境地開拓となったわけだが、新たな一歩を踏み出す裏にはこんな思いもあった。

「デビューから5年間は、演歌と僕の根本である民謡を推してきましたが、6年目に入った今年は、一度生まれ変わった気持ちで、新しいことに挑戦したいと考えました。今、コンサートでは、ポップスやロック、ジャズ、カンツォーネ、ダンスなど、幅広いジャンルで披露していますが、良ければ続けていけばいいし、違うかなと思ったらやめればいいという気持ちで挑戦しています。こういう挑戦って今しかできないと思うので、演歌民謡から枝葉を広げて、いろいろ可能性を探って、2〜3年後には歌手・二見颯一の輪郭を固められればいいと考えています」

 ただし、どこまでいっても「軸とするのは、演歌民謡」とキッパリ。そこには子どもの頃から聴き続けてきた三橋美智也への憧憬がある。

■軸は演歌民謡 第7世代の活動も自分を築く糧に

令和の演歌・歌謡曲界を牽引する二見颯一

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「最初に三橋先生を知ったのは民謡でしたが、中学2年の時に先生が歌われた流行歌の『哀愁列車』を聞いて、すごく新しさを感じて、そこから先生のことを調べるようになりました。そして、民謡演歌流行歌のほかにも、CMソングやジャズなどいろいろなジャンルに挑戦されていたことを知り、こういう歌手になりたい! と思ったんです。さらに先生を尊敬したのは、いろいろなジャンルの曲を歌いつつも、民謡と演歌に絶対帰ってくるところでした。ですから僕も、演歌民謡という軸からブレないことを大切にしています」

 その姿勢は、デビュー前から貫かれていた。民謡教室に通い、演歌のボイストレーニングを重ねながらも、中学、高校時代はアコースティック、大学ではロックバンドを組むなどジャンルを問わず音楽に接してきた。演歌や民謡を大切にしながらも、ひとつのジャンルに止まらない二見のこの姿勢は、令和の演歌・歌謡曲界を牽引する「第7世代」といわれる若手演歌歌手たちに共通する点でもあるようだ。

「第7世代と一緒にコンサートをするときは、演歌や民謡、歌謡曲、ポップス、洋楽など、いろいろ披露していますが、皆、演歌以外はこぶしを入れなかったり、あえて入れてみたり、器用に歌い方を変えて、ジャンルを超えたエンターテインメントで聴かせることができるのが特徴だと思います」

 そんな「第7世代」たちとの活動は、自身の成長の糧にもなっているという。

「結成直後は第7世代のみんなでどうやったら上に行けるかということを考えて、仲良くやっている感じでしたが、1年くらいしてから、互いにライバルであることを意識するようになりました。さらにそこからステージを重ねていくうちに、『この人、こういうことができるようになったんだ』とか、それぞれの成長を目の当たりにして、もっと自分も頑張らなければと励みをもらうようになりました。今は、互いにどこが秀でているのかがわかるようにもなって、たとえば、今年、第7世代を卒業されましたが、(新浜)レオンさんは西城秀樹さんや郷ひろみさんのカバー、(青山)新くんはジャズやブルースなど、それぞれ個性が築かれてきたように思いますし、みんなの得意分野を活かしたステージができるようになってきたと思います」

■ファンとの交流を大切に 演歌・歌謡曲を若い世代にも広げていきたい

全国でのファンミーティング開催にも力を入れている

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「自分たちと同じ若い世代にも演歌・歌謡曲を広めたい」という思いで活動してきたのは第7世代の特徴だが、実際、コンサートには10代20代の若いファンが増えているという。

「僕たちの世代は、ジャンルを問わず音楽を聞くので、演歌を聞くこと自体に違和感がない人は多いと思います。僕は三橋先生をきっかけに、藤山一郎さんや東海林太郎さんなど、さらに前の時代のメロディーはどんな感じだったのかに興味を持って聞くようになりました。楽器が少なくて音も少ないのにすごく魅力的であることや、70年前くらいの曲なのに、現代の僕たちでも理解できるところがすごく刺さって、古さはまったく感じずむしろ新しいとさえ思ってハマりました。同じように、演歌に自分たちが今まで触れたことのないカッコよさを感じたり、僕らの年齢や経験値ではまだよくわからない演歌特有の不思議な世界観に魅了されたりしている人は増えていると感じています」

 コロナ禍には、デジタルネイティブ世代ならではの発想で、SNSを駆使してネットサイン会や配信ライブを開催し、演歌・歌謡曲界に新風を巻き起こしたが、歌以外にも特技のイラスト作品をファンと一緒に鑑賞する『ふたみアート鑑賞会』をYouTubeで不定期に開くなど趣向を凝らした試みでファン層を広げてきた。

「絵は毎月雑誌に連載させていただいていることもありますが、休みの日は食事をすることも忘れて描いています。7月に行ったソロコンサートでは、初めてロビーに実物のイラストを並べました。待ち時間も楽しんでいただきたいので、いつもロビーには等身大のパネルを飾ったり、いろいろなことを試しているのですが、僕の絵を皆さんすごん喜んでくださって、本当に嬉しかったです」

 さらに現在は、「ファンクラブに入っていたけれど、僕の生歌を聞いたことがないという方が全国にはたくさんいらっしゃるので、僕が足を運ぶことによってそういう方々に歌をお届けしたい」という思いから、全国でファンミーティングを開催することにも力を入れているという。

 二見颯一、25歳。可能性の翼を広げ、さまざまなことに挑戦し、これからどんな歌手・二見颯一を築いていくのか。令和の演歌・歌謡曲界を牽引する活躍への期待がますます膨らんできた。

文・河上いつ子

<リリース情報>
二見颯一「泣けばいい」
発売日:2024年8月7日
品番:CRCN-8677/価格:1,500円(税込)

二見颯一「泣けばいい」

二見颯一「泣けばいい」

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【収録曲】
01. 泣けばいい
作詩:石原信一 / 作曲:堀内孝雄 / 編曲:丸山貴幸
02. 花唄
作詩:もりちよこ / 作曲:大谷明裕 / 編曲:竹内弘一
03. 泣けばいい[オリジナル・カラオケ]
04. 花唄[オリジナル・カラオケ]
05. 泣けばいい[一般用カラオケ(半音下げ)]
06. 花唄[一般用カラオケ(半音下げ)]
■二見颯一 オフィシャルサイト:
https://www.crownrecord.co.jp/s/c01/artist/futami/news?ima=2509&ct=ryuko

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