俳優の山西惇(61)が2023年の演劇界の成果を顕彰する『第31回読売演劇大賞』で「最優秀男優賞」を受賞し、27日に都内で行われた贈賞式に出席した。 『エンジェルス・イン・アメリカ』(新国立劇場)、『闇に咲く花』(こまつ座)での縁起が評価された。前年受賞者の段田安則からブロンズを受け取った山西は「重いですねぇ。京都の先輩の段田さんからいただけるのは、本当にありがたいことです」としみじみ。「最優秀男優賞の受賞の知らせを受けた時に、車で劇場に向かってる時だったんですけども、自分でもどうかと思うぐらいに泣きました」と男泣きを照れ笑いで振り返ると「選考委員の皆さん、投票委員の皆さん、本当にありがとうございました。うれしいです」とほほえんでいた。 出会いに恵まれた役者人生だった。「18歳で劇団そとばこまちと出会い、20歳で生瀬勝久さんと出会い、それから解散直前のつかこうへい事務所とか」と思い返すと、「さまざまな素晴らしい舞台に出会い、僕の人生は狂いました。狂ったからこそここに立てていくので、もう感謝しかないわけですけれども」と冗談めかして語った。 関係者への感謝を語った後、「コロナ禍のあと、もうちょっと役者やめようかなみたいな落ち込みがちになっていた僕のことを常に前向きに笑顔で支えてくれた妻と4人の子どもたち、僕と出会ってくれて本当にありがとう」と口にする。最後は「もうこの世にいない両親に。僕を、この姿、この声で産んでくれて、この世界と出会わせてくれてありがとう」と思いを馳せた。そして「これからも新しい出会いを求めて、この賞に始めるように精進していきます。このテーブルにいる方たちとも、まだ演劇の現場で出会ってない人たちいっぱいおりますから。プロデューサーの皆様、どうぞよろしくお願いいたします!」と逆オファーをしていた。 読売演劇大賞は、演劇文化の振興のために1992年に創設。選考委員のノミネート、投票委員の投票という2段階を経て、作品、男優、女優、演出家、スタッフの5部門の年間最優秀賞を決定する。このほか、新人を顕彰する杉村春子賞や、長年の功績や優れた企画を顕彰する芸術栄誉賞が設けられている。
2024/02/27