作詞家・森雪之丞（70）が25日、都内で自選詩集『感情の配線』発売記念イベントを開催。イベント前行われた取材会では、森が48年間続けた作詞家業の中で“自信作”について語った。

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　森は、布袋寅泰、hide、氷室京介、氷川きよしなど多くのアーティストからの支持に加え、『ドラゴンボールZ』『キン肉マン』『キテレツ大百科』などのアニメソング、さらに近年では舞台・ミュージカルの世界でも活躍し、手がけた歌詞は2700曲を超える。

　これまで数々の名曲を生み出してきた森だが、中でも自信作を聞くと「一つには絞れないですが、特に思い入れがあるのは（『ドラゴンボールZ』主題歌の）『CHA-LA HEAD-CHA-LA』」と回答。「僕なりに、ちょっととんでもないものが書けたかなと思います。やっぱり「CHA-LA HEAD-CHA-LA」っていう英語的な日本語をどうロックのリズムに乗せるのかというのがテーマだった。結果的に悟空の破天荒さが描けたんじゃないかなと思います」と語った。

　歌詞に込めた先進的な工夫についても「普通の英語を振ったら、普通に耳障りがいいだけ。そこに意味で日本語としても面白い言葉って考えた時に、悟空のキャラで、少々のことはへっちゃらなんだと。頭に韻も踏んで“チャラ”で0になり、またへっちゃらで行こうよっていうメッセージも込めた」と明かした。

　ほかに、ロックについては布袋寅泰との出会いが大きかったといい「『バンビーナ』（布袋寅泰）や、『POIZON』（相川七瀬）も今の若い人にも聞いてもらっているので、僕にとっての自信作。ポップスで言うと、シブがき隊ですかね」と作詞家人生を振り返った。