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アニメ『未来少年コナン』初の舞台化決定 来年5月に上演で宮崎駿の初監督作品

 宮崎駿氏の初監督作品となるアニメ『未来少年コナン』が、初めて舞台化されることが決定した。2024年5月〜6月に東京芸術劇場プレイハウスにて上演される。

アニメ『未来少年コナン』初の舞台化決定

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 『未来少年コナン』は、1978年4月4日から10月31日まで、NHK総合テレビで放送された全26話のテレビアニメシリーズで、当時37歳の宮崎駿氏が初めて監督した作品。NHKがテレビ開局25周年を記念して制作されたNHK初のアニメ番組としても知られている。

 原作は1970年にアメリカのアレグザンダー・ケイの作品『残された人々』(邦題)。原作の全編に貫かれている暗いイメージには沿わず、原作を大幅に変えてもいいという条件で宮崎氏が監督を引き受け、全面的に改訂された物語には、キャラクターデザインに大塚康生氏を抜てきし、青い空と海のもと、ひたすら明るく、信念に基いて行動する主人公が生み出された。

 物語は最終戦争で地球が荒廃し、人類が絶滅の危機となった20年後、ようやく自然がよみがえってきた世界が舞台。「のこされ島」には、おじいとコナンが2人だけで暮らしていたが、ある日少女ラナが島に流れ着く。ほかにも人間が生きていることを知って喜ぶが、未来都市インダストリアの兵士たちがやってきて、ラナはさらわれてしまう。ラナを助けるため、コナンの大冒険が始まる…というストーリー。

 躍動感あふれる描写や、世界観など、その後の宮崎駿作品へと受け継がれている要素がぎっしり詰まった名作として知られており、地震や津波などの自然災害や戦争、エネルギー問題なども物語に取り入れるなど、現代にも刺さるテーマを冒険活劇として表現し、子どもから大人まで老若男女問わず長きにわたり支持されている。

 舞台版のスタッフ陣は、演出・振付・美術をインバル・ピント氏、演出をダビッド・マンブッフ氏、脚本を伊藤靖朗氏、音楽を阿部海太郎氏、主催・企画制作はホリプロが担当する。

■舞台版あらすじ
 西暦20XX年、人類は超磁力兵器を使用し、地球の地殻を破壊、大変動が起こった。五つの大陸はことごとく海の底に沈み、栄華を誇った人類の文明は滅び去った。それから20年後、孤島・のこされ島では少年コナンが育ての親・おじいと二人で暮らしていたが、ある日、謎の少女ラナが島に流れ着き、コナンの運命が動き出す。

 島には工業都市インダストリアから行政局次長モンスリーが飛来して、ラナを誘拐してしまう。コナンはラナを助け出すため、いかだに乗って冒険の旅に出ることに。

 旅先では謎の野生児・ジムシーやインダストリアの貿易局員・船長ダイスなどと出会ってゆく。一方、自然に溢れたラナの故郷・ハイハーバーには、天才科学者・ブライアック・ラオ博士の居どころを探すインダストリアの行政局長レプカ率いる兵士たちが襲いかかる。

 コナンは仲間たちと巡り合い、大切な人を守るために様々な困難に立ち向かってゆく。そして人類に残された世界で、新しい未来を切り拓いてゆくのであった。

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  1. 1. アニメ『未来少年コナン』初の舞台化決定 来年5月に上演で宮崎駿の初監督作品
  2. 2. 舞台『未来少年コナン』主演は加藤清史郎 成河・門脇麦らと共演で「タンクトップと短パンが似合うように」

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