歌舞伎の名門・中村屋一門に密着したフジテレビ系ドキュメンタリー『密着!中村屋ファミリー』のシリーズ最新作『密着!中村屋ファミリー 勘九郎の涙 七之助の宿命 姫路城で歴史が動いた!46年ぶりの衝撃SP』が、22日に放送される(後9:58〜11:32)。
2023年、世間はコロナ前の活気を取り戻し、歌舞伎の舞台にも観客の笑顔と歓声が帰ってきた。2つの名城を借景にした「平成中村座」や、世界的なスポーツの大舞台、一方で古参の弟子との別れなど、今年も“大きな家族の物語”を届ける。
5月、世界遺産・国宝姫路城の眼下に平成中村座が建てられた。中村勘九郎と中村七之助も「本当にすごい。昔だったら打ち首だ!」と興奮する光景。飲食や観客の声出しも復活し、江戸時代の芝居小屋のような“観客と役者の近さが生み出す一体感”が戻り、勘九郎は「平成中村座の魅力を再び発揮できる」と心から喜んだ。そんな姫路城の舞台、実は中村屋にとって特別な意味があった。
演目の一つ「天守物語」は、姫路城の怪奇伝説を泉鏡花が戯曲化した名作で、まさにこの天守閣の最上階が舞台となっている。主役の富姫は人間国宝・坂東玉三郎が1977年に初役で演じて以来、45年以上ほかの誰一人演じることなく守られてきた大役。今回、玉三郎の演出で、七之助が富姫役に挑み、半世紀の歴史が動いた。
そうしたなか、制服姿の女子学生であふれる場面も。歌舞伎を観たことのない地元の女子中高生に平成中村座を体験してもらうという企画で、特別な演出を仕掛けると、少女たちの悲鳴が響き渡ることになる…。
一方、勘九郎の長男・中村勘太郎は中学1年生になり、最後となる国立劇場や夏の歌舞伎座の舞台に立ち、歌舞伎役者として大きく成長した姿を見せた。さらに特別オファーを受け、中国・杭州で開催されたスポーツの祭典「アジア大会」の閉会式で披露された映像に出演し、父・勘九郎と親子で「連獅子」を舞った。
あどけなさが残る次男・中村長三郎は小学4年生。来年3月に亡き祖父・十八世中村勘三郎さんの追善公演を控え、今度は長三郎が親子で「連獅子」に挑むことになり、猛げいこが始まる。
11月には、平成中村座小倉城公演が開催された。北九州・小倉は、1年半前に街の台所・旦過市場が大火災に見舞われ多くの店が焼失。そこで勘九郎は、復興を応援するため、休演日にチャリティーイベントを企画、平成中村座を初めて「映画館」にしつらえ映画を上映し、スクリーンに登場した懐かしい姿に皆、涙があふれた。
夜の部の演目は、地元にゆかりの「小笠原騒動」を披露。勘九郎は、伯父・中村芝翫から受け継いだ岡田良助役を今回、芝翫の長男・中村橋之助に託した。芝翫は、亡き勘三郎さんとともに平成中村座を育ててきた盟友のひとり。伝統継承の瞬間を小倉の観客が目撃し、千穐楽、終演後の楽屋に芝翫の姿があった…。
ナレーションは今回もミュージシャン・俳優の金子ノブアキが務める。金子は「45年以上守られてきた大役を七之助さんが受け継いだ『天守物語』のエピソードがみどころです。歴史的なお話でもあり、中村屋が好きな方にとっても、とても大きな出来事だと思うので、是非その瞬間を見ていただきたいです。また、実は勘九郎くんとは高校の同級生なんです。ナレーションをしながら友達として気持ち的に入り込む瞬間があるので、主観が入りすぎないように寄り添う感じで務めてきました。これは、僕にしか出せない距離感だと思いますし、他のナレーションの仕事とは違います。人とのご縁、人生のご縁、また歴史的な映像と記録に長く携わらせていただけることに感謝しています」と呼びかける。
■出演者
中村勘九郎、中村七之助、中村勘太郎、中村長三郎、前田愛 ほか
語り:金子ノブアキ/武田祐子
【写真】坂東玉三郎以来の大役…「天守物語」富姫役に挑んだ中村七之助
2023年、世間はコロナ前の活気を取り戻し、歌舞伎の舞台にも観客の笑顔と歓声が帰ってきた。2つの名城を借景にした「平成中村座」や、世界的なスポーツの大舞台、一方で古参の弟子との別れなど、今年も“大きな家族の物語”を届ける。
5月、世界遺産・国宝姫路城の眼下に平成中村座が建てられた。中村勘九郎と中村七之助も「本当にすごい。昔だったら打ち首だ!」と興奮する光景。飲食や観客の声出しも復活し、江戸時代の芝居小屋のような“観客と役者の近さが生み出す一体感”が戻り、勘九郎は「平成中村座の魅力を再び発揮できる」と心から喜んだ。そんな姫路城の舞台、実は中村屋にとって特別な意味があった。
演目の一つ「天守物語」は、姫路城の怪奇伝説を泉鏡花が戯曲化した名作で、まさにこの天守閣の最上階が舞台となっている。主役の富姫は人間国宝・坂東玉三郎が1977年に初役で演じて以来、45年以上ほかの誰一人演じることなく守られてきた大役。今回、玉三郎の演出で、七之助が富姫役に挑み、半世紀の歴史が動いた。
そうしたなか、制服姿の女子学生であふれる場面も。歌舞伎を観たことのない地元の女子中高生に平成中村座を体験してもらうという企画で、特別な演出を仕掛けると、少女たちの悲鳴が響き渡ることになる…。
あどけなさが残る次男・中村長三郎は小学4年生。来年3月に亡き祖父・十八世中村勘三郎さんの追善公演を控え、今度は長三郎が親子で「連獅子」に挑むことになり、猛げいこが始まる。
11月には、平成中村座小倉城公演が開催された。北九州・小倉は、1年半前に街の台所・旦過市場が大火災に見舞われ多くの店が焼失。そこで勘九郎は、復興を応援するため、休演日にチャリティーイベントを企画、平成中村座を初めて「映画館」にしつらえ映画を上映し、スクリーンに登場した懐かしい姿に皆、涙があふれた。
夜の部の演目は、地元にゆかりの「小笠原騒動」を披露。勘九郎は、伯父・中村芝翫から受け継いだ岡田良助役を今回、芝翫の長男・中村橋之助に託した。芝翫は、亡き勘三郎さんとともに平成中村座を育ててきた盟友のひとり。伝統継承の瞬間を小倉の観客が目撃し、千穐楽、終演後の楽屋に芝翫の姿があった…。
ナレーションは今回もミュージシャン・俳優の金子ノブアキが務める。金子は「45年以上守られてきた大役を七之助さんが受け継いだ『天守物語』のエピソードがみどころです。歴史的なお話でもあり、中村屋が好きな方にとっても、とても大きな出来事だと思うので、是非その瞬間を見ていただきたいです。また、実は勘九郎くんとは高校の同級生なんです。ナレーションをしながら友達として気持ち的に入り込む瞬間があるので、主観が入りすぎないように寄り添う感じで務めてきました。これは、僕にしか出せない距離感だと思いますし、他のナレーションの仕事とは違います。人とのご縁、人生のご縁、また歴史的な映像と記録に長く携わらせていただけることに感謝しています」と呼びかける。
■出演者
中村勘九郎、中村七之助、中村勘太郎、中村長三郎、前田愛 ほか
語り:金子ノブアキ/武田祐子
2023/12/18