歌舞伎俳優の中村隼人、市川團子、中村米吉が18日、都内で行われたスーパー歌舞伎『ヤマトタケル』の取材会に登壇し、同作出演への意気込みを語った。
新橋演舞場では、2月4日から3月20日まで、2・3月公演としてスーパー歌舞伎『ヤマトタケル』を上演する。同作は、日本神話におけるヤマトタケルの波瀾(はらん)に満ちた半生を、「古事記」を題材に哲学者・梅原猛氏が書き下ろし、新たな構想のもと、独創的なドラマとして築き上げた。1986年の初演時には、宙乗りをはじめとした演出が演劇界でも話題となり、“スーパー歌舞伎”という新たなジャンルを打ち立てた。
本作では、隼人と團子がヤマトタケルと帝の使者を交互に演じ、米吉は1988年以来となる兄橘姫/弟橘姫を早替わりによる兼役で演じる。隼人は、2020年7月からIHIステージアラウンド東京で上演予定だったスーパー歌舞伎II『ヤマトタケル』に同役で出演予定だったが、新型コロナウイルスの影響で全公演が中止に。約3年半越しの公演実現となる。
隼人は、「この作品は、歌舞伎が大変だった時代、1986年に生まれた作品。そこから38年のときを経て、新たなキャストで務めさせていただきます」とあいさつ。
父・中村錦之助は、1988年にヤマトタケルを熱演。親子二代で本役を演じることについて、隼人は「私の父がヤマトタケルを演じたということで、親子で新作歌舞伎を再演できるという数少ない機会を、大変うれしく思っております」と喜んだ。
「古典歌舞伎では何度か共演していますが、新作で、しかもスーパー歌舞伎の作品で役を引き継ぎ、共演するのは初めてです。親父も喜んでくれて、当時は大変だったんだぞという思い出話もたくさんしていただいた」という。
今回の共演について、「もう60歳すぎですからね。あれだけ重い気持ち衣装を着て、対等に立ち回ってくれる」と感謝しつつ、「親子ですが、歌舞伎の先輩として胸を借りたい」と思いを明かした。
さらに「この作品が生まれたとき、父が務めたとき、私はまだ生まれていなかったものですから、改めて作品を映像で見直し、当時のパンフレットなども読んだ」と勉強の日々を回顧。本作については、「まず3Sストーリー・スピード・スペクタクル)という、当時の歌舞伎に足りていなかった部分を、二代目市川猿翁さんが落とし込み、今でも通用するような内容になっている」とし、「これを我々若い世代がどう演じるか、お客様にどう伝えられるのかが挑戦であり、ワクワクしている部分です」と意気込んだ。
■新橋演舞場2・3月公演 スーパー歌舞伎『ヤマトタケル』日程&配役
2024年2月4日(日)〜3月20日(水・祝) 新橋演舞場
▼昼の部 午前11時〜
▼夜の部 午後4時30分〜
※2月休演:13日(火)、22日(木)、29日(木)
※3月休演:4日(月)、11日(月)、18日(月)
小碓命後にヤマトタケル/大碓命:中村隼人、市川團子(交互出演)
兄橘姫/弟橘姫:中村米吉
帝:市川中車
皇后/姥神:市川門之助
タケヒコ:中村福之助
ヘタルベ:中村歌之助
犬神の使者/琉球の踊り子:嘉島典俊
ヤイラム:市川青虎
老大臣:市川寿猿
倭姫:市川笑三郎
国造の妻:市川笑也
熊襲兄タケル/山神:市川猿弥
帝の使者:中村隼人、市川團子、市川青虎(交互出演)
尾張の国造:中村錦之助
熊襲弟タケル:中村錦之助、中村歌之助(交互出演)
新橋演舞場では、2月4日から3月20日まで、2・3月公演としてスーパー歌舞伎『ヤマトタケル』を上演する。同作は、日本神話におけるヤマトタケルの波瀾(はらん)に満ちた半生を、「古事記」を題材に哲学者・梅原猛氏が書き下ろし、新たな構想のもと、独創的なドラマとして築き上げた。1986年の初演時には、宙乗りをはじめとした演出が演劇界でも話題となり、“スーパー歌舞伎”という新たなジャンルを打ち立てた。
本作では、隼人と團子がヤマトタケルと帝の使者を交互に演じ、米吉は1988年以来となる兄橘姫/弟橘姫を早替わりによる兼役で演じる。隼人は、2020年7月からIHIステージアラウンド東京で上演予定だったスーパー歌舞伎II『ヤマトタケル』に同役で出演予定だったが、新型コロナウイルスの影響で全公演が中止に。約3年半越しの公演実現となる。
隼人は、「この作品は、歌舞伎が大変だった時代、1986年に生まれた作品。そこから38年のときを経て、新たなキャストで務めさせていただきます」とあいさつ。
父・中村錦之助は、1988年にヤマトタケルを熱演。親子二代で本役を演じることについて、隼人は「私の父がヤマトタケルを演じたということで、親子で新作歌舞伎を再演できるという数少ない機会を、大変うれしく思っております」と喜んだ。
「古典歌舞伎では何度か共演していますが、新作で、しかもスーパー歌舞伎の作品で役を引き継ぎ、共演するのは初めてです。親父も喜んでくれて、当時は大変だったんだぞという思い出話もたくさんしていただいた」という。
今回の共演について、「もう60歳すぎですからね。あれだけ重い気持ち衣装を着て、対等に立ち回ってくれる」と感謝しつつ、「親子ですが、歌舞伎の先輩として胸を借りたい」と思いを明かした。
さらに「この作品が生まれたとき、父が務めたとき、私はまだ生まれていなかったものですから、改めて作品を映像で見直し、当時のパンフレットなども読んだ」と勉強の日々を回顧。本作については、「まず3Sストーリー・スピード・スペクタクル)という、当時の歌舞伎に足りていなかった部分を、二代目市川猿翁さんが落とし込み、今でも通用するような内容になっている」とし、「これを我々若い世代がどう演じるか、お客様にどう伝えられるのかが挑戦であり、ワクワクしている部分です」と意気込んだ。
■新橋演舞場2・3月公演 スーパー歌舞伎『ヤマトタケル』日程&配役
2024年2月4日(日)〜3月20日(水・祝) 新橋演舞場
▼昼の部 午前11時〜
▼夜の部 午後4時30分〜
※2月休演:13日(火)、22日(木)、29日(木)
※3月休演:4日(月)、11日(月)、18日(月)
小碓命後にヤマトタケル/大碓命:中村隼人、市川團子(交互出演)
兄橘姫/弟橘姫:中村米吉
帝:市川中車
皇后/姥神:市川門之助
タケヒコ:中村福之助
ヘタルベ:中村歌之助
犬神の使者/琉球の踊り子:嘉島典俊
ヤイラム:市川青虎
老大臣:市川寿猿
倭姫:市川笑三郎
国造の妻:市川笑也
熊襲兄タケル/山神:市川猿弥
帝の使者:中村隼人、市川團子、市川青虎(交互出演)
尾張の国造:中村錦之助
熊襲弟タケル:中村錦之助、中村歌之助(交互出演)
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2023/12/18