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テレビ朝日、旧ジャニーズ事務所へ一部”忖度”認める「配慮があったのは事実」

 テレビ朝日は、故・ジャニー喜多川氏の性加害問題を受け、特別番組『テレビ朝日 旧ジャニーズ問題検証』を放送。番組は同局の大下容子アナウンサーと小木逸平アナウンサーが進行し、局員・OBら計103人にヒアリングした。

テレビ朝日(C)ORICON NewS inc.

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 奥川晃弘コンテンツ編成局長は「キャスティングを強化したいという背景の中、旧ジャニーズ事務所のキャスティングは、会社の戦略として、上層部や編成幹部が動くことが多くなっていきました。その中で、さまざまな対応や交渉が行われ、それが忖度なのか、配慮なのか、通常の商慣習なのか、評価は分かれると思いますが、確かなのは、それがテレビ朝日の社内においては、旧ジャニーズ事務所が神経を使う事務所であるという雰囲気が醸成された」とコメントした。

 今回の検証結果の中で「旧ジャニーズ事務所に忖度があったか? 同事務所からの圧力があったか」との問いについて「事務所から『誰々を使ってください』と言われたことはない」(バラエティー番組プロデューサー)「単純に視聴率のためにキャスティングしていた。圧力は感じたことはない」(バラエティー番組プロデューサー)と話す局員がいる一方、編成・制作現場で7人から「忖度したことがある」「配慮があったのは事実」との声があがった。

 篠塚浩社長は「中でも人権に関しては、社としての人権方針を策定し、意識の向上を図ってまいります。番組制作の方針をまとめた放送ハンドブックには、すでに人権への配慮という項目がありますが、ここを大幅に拡充して、今回の事案に関して詳細に掲載し、今後の教訓として、番組制作の現場に徹底してまいります」と、今後について説明した。
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