「シルエット・ロマンス」などのヒット曲で知られる歌手の大橋純子さんが9日に死去した。73歳。所属事務所・オフィスウォーカーが11日、公式サイトを通じて報告した。

　サイトでは「兼ねてより療養をしておりました弊社所属の大橋純子ですが、11月9日永眠しましたことを謹んでご報告申し上げます」と伝え「2023年3月末、リハーサル期間中の定期検査にて、がんの再発が発覚し、活動を再度休止させていただいておりました」と説明。

　「本人もとても残念がっており、体力をつけながら復帰を目指し、治療とリハビ
リに励んでおりましたが、容態の急変により、この度、このようなご報告をし
なければならなくなりました」と記した。

　続けて「近年は自身の病気のことに加え、コロナウイルスにおける自粛期間の影響もあり、体力的にも万全ではなく、彼女が挑戦したがっていた活動の全てを叶える事は出来ませんでした」とつづり「それでも新人時代からご一緒した方々との数十年ぶりの再会や、70代になってもなお、新たな音楽との出会いと進化を求め、世代やジャンルを超え、さまざまなステージ、レコーディングを楽しんでおりました」とした。

　「そして姉御肌な性格もあり、決して奢ることなく私たちに背中（歌う様）を見せてくれました。大変悲しい事に、もう彼女の歌声を生で聞く事は出来なくなってしまいましたが、大橋純子が魂を注いだ作品は国内のみならず、今や海を超え世界中でも聴かれ、今後も皆様の心の中に永遠に残っていくことと思います」とし「今まで応援してくださったファンの皆様、関係者の皆様に心より感謝申し上げます」と結んだ。

　大橋さんは1974年にデビュー。「大橋純子と美乃家セントラルステイション」として土屋昌巳（Gt.）らと共に人気を博し、その後もソロ歌手として「たそがれマイ・ラブ」や「シルエット・ロマンス」などをヒットさせている。