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『天狗の台所』駒木根葵汰&塩野瑛久インタビュー スローライフへも思いも語る

 俳優の駒木根葵汰塩野瑛久が出演するドラマ『天狗の台所』は、田中相の同名グルメ漫画を実写ドラマ化した作品で、BS-TBSで毎週木曜日午後11時から放送中。ORICON NEWSでは、駒木根&塩野にインタビューを実施。ドラマの見どころや2人の共通点の話題など、さまざまな話を聞いた。

BS-TBS『天狗の台所』に出演する(左から)駒木根葵汰、塩野瑛久 (C)ORICON NewS inc.

BS-TBS『天狗の台所』に出演する(左から)駒木根葵汰、塩野瑛久 (C)ORICON NewS inc.

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■オン役の越山敬達と3人でトーク まさかのテーマは「生きるとは」

――オファーを振り返って。
【駒木根】去年も10月期のドラマ『商店街のピアニスト』で主人公をやらせてもらって、10月というのにすごく縁を感じました。原作がある作品は初めての挑戦だったので、すごく不安もありつつ、新しい自分の道が開けるような気がして、すごくワクワクもしてました。

【塩野】今回は、食事もので、以前やった『かしましめし』っていうドラマとちょっと重なる部分はありました。田舎の隠遁(いんとん)生活の中で起こる少年と青年2人と、そして犬という、またちょっと変わった作品。お声がけいただいた時に、正直、最初は「食」っていう部分で、どうしようかなって悩んだ部分はあったんですけど、すごく熱いメッセージをプロデューサーの方からいただいたりして、じゃあ僕でよければということで挑戦することになりましたね。

――それぞれ演じる飯綱基、愛宕有意、どんなキャラクターですか?
【駒木根】基は、隠遁生活を14年間していて、食に対するこだわりがものすごく深くて、なおかつ、その食事というものに関して一切の妥協を許さない人間。はたから見たら、ものすごくできた完璧に近いような人間なんですけれども、基の弟のオンが14歳で隠遁生活でやってきて、初めて兄弟で暮らすことになる。ものすごく人間として、うまく気持ちが伝えられない、上手なお兄ちゃんができない、そういう悩みというか、1つギャップが見えた。人間らしさというのが、そこに見えるのかなと思います。

【塩野】有意も天狗の末裔(まつえい)で。しかも、基よりも家系としては位の上のところの末裔。でも 案外、ぱっと見たら好きなように生活してて、東京と基にいるところを行き来してて、すごく自由に見える。でも、その背景にはどんなことがあったんだろうってことを想像しながら演じさせていただいている。原作者の田中先生に会った時に、そんな話をしたら『今まさに言った部分にフォーカスを当てようとしている』とをおっしゃっていたので、やっぱりなんか有意が有意で思っているところがあるっていうのは間違ってなかったのかなって。立ち位置は不器用な兄弟たちの橋渡し的な存在だと思ってやってました。でも、そこに対しては気張らずにやっていこうと自分の中では思っていました。

――駒木根さんは初めての実写化作品です。実写化する立場になって原作の漫画を読んだ感想をお願いします。
【駒木根】これが自分になるんだという感覚ですかね。普段は台本を読んで、キャラクター像などを書いてある資料とかをもらったりするんですけど、絵がないので自分なりに想像できたりしてました。今回は、ある種の答えが原作の中にあったと思います。読んでて、いろんなところを細かく見て、自分が近しいところ、自分だったら、これは忠実に再現できる部分、ここはもうちょっと実写化で映像になるんだったら逆によく見えるようになるのかなって、自分の中でいろいろ試行錯誤しながらできました。リアルにできるところはやって、自分の色を出した方がいいかなって思う部分は出したりとか、いいところを混ぜ合うっていうのは初めての体験だったかなと思います。

――塩野さんも原作読んでの感想を教えていただけますか。
【塩野】画がすごくステキだったなっていうのが、まず第一の印象です。各々のキャラクターたちが生きている感じ、特にオンをはじめとしてスゴくキラキラしていました。新鮮な反応で、愛されるような。そこがかわいくて見てしまうし、微量だけど変わっていく様がステキだし、ほんとにゆっくりゆっくりではあるけど、基とオンの間で交わされる言葉だったり、雰囲気が徐々に変わっていく様子ってのがすごく見て取れてステキだなって思いました。

――オン役の越山敬達さんとはどんなやり取りをしたのでしょうか?
【駒木根】それぞれ、というよりかは本当に3人でずっとしゃべってたなと思います。生きるとはどういうことか、壮大なテーマで(笑)。やっぱり、彼が14歳ってこともあって、大人になるっていうのが、ちょっと近しいけど、まだ漠然としている中で、僕らが14歳だった頃の話とかしつつ、今こういうことで苦しんでいるとか、生きるって大変なんだぞっていうのを、2人がそれぞれ思う観点から話したりしてました。

【塩野】そんな場面もありましたね(笑)。

――それぞれお互いを見て、お互いでキャラクターの似ている部分があったら教えてください。
【駒木根】物事を考える柔軟さとかですかね。撮影中に、いろいろお話させていただいて、いろんなことをいろんな方面で考えてるんだなっていうのを感じました。しゃべっていても嫌だなという感じることが全くなくて。どんなことでも話したくなるような人。パッと言われたら「あ、そうなんだ」と前向きに考えられるような存在で、有意と塩野くんに近いものがあるなと思いました。

【塩野】コツコツ淡々とやるところが基とそっくりだなと思う。それ以外は、あまり似てるって思うところは多くはないです。背中で見せるじゃないけど、そういうあり方があるなっていうのは感じていて。弱音だったりを吐かないし、むしろそれをプラスに捉えて前向きにやる姿は、はたから見ていて、すごく一生懸命やっているように映るし、こだわりを持ってやってるっていうふうにも映る。で、それは基の些細なこだわりだったりとか、今まで1人だったから、静かにコツコツと何事もやってきただろうから、そんな背中と被る部分はありましたね。

――実際の映像を見たら、料理がめちゃくちゃ美味しそうでした。それぞれ印象に残っている料理があれば。
【塩野】他のインタビューでもいっぱい言っちゃってるんですけど同じものでも大丈夫ですか?(笑)

――そうなりますよね(笑)。
【駒木根】水餃子ですね!

【塩野】変えてきたな!(笑)

【駒木根】水餃子はオリコンさんのために残していました(笑)。しっかり作る工程も楽しめるなって思ったのが水餃子なんです。僕も家で1人で楽しみながら作ったりしたんですけど、家族でもいろんな性格とか出たりするんですよ。包み方だったり、皮の伸ばし方だったりで。そういうのがすごく、作る過程も楽しいですし、食べても多分すごく美味しい。もし、見て料理を実践する方がいるのであれば、おすすめしたいのは水餃子です!

【塩野】じゃあ、俺はおにぎりで。

【駒木根】変えてきた!(笑)

【塩野】有意が来て早速作る料理。料理って言うわりには、簡単だなって最初は思うんですけどね(笑)。ただ、とり肉を切ったり、ちゃんと揚げるところから始まり。自分の手でオンと一緒に握ることも含めて、ステキだなって思いました。塩加減を「ちょっと今少なかったな」って思って、「次はちょっと多めにしよう」とか自分で調節する過程もいいなって思います。普段、おにぎりとか、から揚げもあんまり食べない。一緒に食べるっていうのが少ない組み合わせで、しみましたね。

■スローライフを過ごすならどこ? 共通点であるスーパー戦隊の話題も

BS-TBS『天狗の台所』に出演する(左から)駒木根葵汰、塩野瑛久 (C)ORICON NewS inc.

BS-TBS『天狗の台所』に出演する(左から)駒木根葵汰、塩野瑛久 (C)ORICON NewS inc.

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――駒木根さんの見事な“羽”も話題です。
【駒木根】あの羽は、事前にスタッフさんたちがたくさんいる中で椅子に座って、360度で撮影をされたんです。「何をしてるんだろう、これは」と思いました(笑)。でも、自分の体に合った羽を作ってもらえたっていうのが、やっぱりすごくうれしかったです。

【塩野】もらえたの?

【駒木根】もらえなかったです…。僕以外誰もつけられないんですけどね(笑)。つけた時はすごくうれしかったですし、もうちょっと羽をつける回数が多くてもよかったです(笑)。

――この作品の主なテーマとして「スローライフ」があります。もしご自身がスローライフな生活するなら、ここでこんなふうに過ごしたいなという願望があれば。
【駒木根】僕はもういっぱいあります。北海道で牧場を営みながらするのも楽しそう。それこそ撮影した御殿場で、キレイな水のある場所で夏も涼しみながら生きるのも楽しそうです。地元に帰って、地元の名産物とかを作りながら、いろんな方に送って食べてもらいながら生活するのもいいですね。今回撮影して、いろんな想像というかが浮かびました。憧れです。早く1人前になって、貯金して土地や古民家を買って…。もう今は、そこを目標にして頑張って仕事してます(笑)。

【塩野】スローライフに、そんなに憧れてはないんです。住みやすい環境だったりとかに最善を尽くしてるつもりなので。ただ、やっぱり今でも思い返されるのは、山形の夜の星がすごくキレイで。全然違うんですよ。やっぱ空気も違うし。また行ってみたいなって思うし、行ったところで生活するのも今改めて思い返すとすごくステキだなって思います。北海道も小さい時に何回か行ったことあって。キャンプとかもしました。友だちとペンションに泊まったりとかしたのもよかったなって、今思い返すとある。なんだかんだ、好きなのかもしれないです。

――そういう話は現場でされましたか?
【塩野】基本、真逆っていう話をしていました。僕は家電とかが好きだから、スローライフって縁遠いな、と。最新鋭の機械を使って、いろいろ便利にしたいなっていう考えがあって。で、彼は自給自足をしてみたいっていう感じです。

【駒木根】今回の撮影は本当によかったです。

BS-TBS『天狗の台所』に出演する(左から)駒木根葵汰、塩野瑛久 (C)ORICON NewS inc.

BS-TBS『天狗の台所』に出演する(左から)駒木根葵汰、塩野瑛久 (C)ORICON NewS inc.

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――また、2人の共通点と言えば、駒木根さんは『機界戦隊ゼンカイジャー』で五色田介人/ゼンカイザー役、塩野さんは『獣電戦隊キョウリュウジャー』で立風館ソウジ/キョウリュウグリーン役と、スーパー戦隊に出演歴があるということもあります。現場でお話はしましたか?
【塩野】しました。(『ゼンカイジャー』では介人以外の)人間体がいなかったから、どうしてたのって言ったら、スタッフさんとすごく仲良くなった、と聞きました(笑)。

【駒木根】でも、聞き上手なので、僕がただしゃべって、塩野くんの話聞いてあげられなかったです…。

――『キョウリュウジャー』は10周年で話題になりました。『ゼンカイジャー』10周年で『キョウリュウジャー』のように再び盛り上がるようなイメージは膨らみましたか。
【駒木根】出演していたのが最近のことすぎて、まだそういうイメージはないかもしれないです。

【塩野】そうだよね。俺も気づいたら10年が経っていた。当時は17歳かな。

【駒木根】17歳で、あのスケジュールこなせるっていうのはすごいですね。僕は20歳で、やっとだった。10代であのスケジュールこなせるのは尊敬します。

――10年前のことは思い出しますか?
【塩野】思い出します。今、配信をやってて。ちょっとチラっと見たけど、「あ、無理だ。もう見られない」となります(笑)。ちょっと恥ずかしいですね。でも、立ち戻りたいなって思いました。改めて10周年っていうので、自分の中で見えるもの、思ってたヒーロー像みたいなのがまた変わったりとかしていて。そういうのが面白いなと感じました。

【駒木根】そうなんですね。10周年、楽しみだなって思ってきました!

――最後にメッセージをお願いします、
【塩野】作品の見どころとしては、3人の関係性だったり、スローライフというところで、食材が新鮮な状態で出てきたりします。そういったところも、もちろんなんですけど、個人的に見ていただきたいなっていうのはオン役の敬達くんの成長。敬達くんの成長も同時に見られるドラマだと思います。今しか見られない彼だし、この関係性も今しか見られないものなので、ぜひそこは見逃さずに成長を見守ってほしいなって思います。

【駒木根】ものすごく忙しい人々であふれ返ってると思うんですけれども、自分の生活っていうものを、見直してみてほしいです。生きるということは、便利なことも大切だと思うんですけれども、自分の体になる食というものを、今一度、大切に考えてほしいなと思います。

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