シンガー・ソングライターの松任谷由実が11月29日にリリースする『ユーミン乾杯!!〜松任谷由実50周年コラボベストアルバム』収録曲で、YOASOBIとコラボレーションした「中央フリーウェイ／YOASOBI cheers 松任谷由実」の制作秘話が公開された。

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　同アルバムは、“新しい過去、懐かしい未来”がコンセプト。原曲のマルチテープとアーティストがセッションするというテーマで制作された。参加アーティストは、ユーミン自らが選定し、選曲やアレンジの方向性も含めて参加アーティストとアイデアを交換しながら作業が進められた。

　中でも異色のコラボとなったが、YOASOBIによる「中央フリーウェイ」。ユーミンとYOASOBIは、2021年のニッポン放送『松任谷由実のオールナイトニッポン GOLD』に、Ayase（コンポーザー）とikura（ボーカル）がゲスト出演したのがきっかけで出会った。

　“小説を原作に楽曲を作る”というYOASOBIの制作スタイルに興味を抱いていたユーミンと、幼い頃から聴いてきたユーミンの音楽に影響を受けているYOASOBIが意気投合し、今回のコラボにつながった。

　YOASOBIからの提案で「中央フリーウェイ」が候補曲にあがると、ユーミンは、2022年にデビュー50周年記念で刊行された小説『すべての事はメッセージ　小説ユーミン』（著・山内マリコ／マガジンハウス）を原作として、新たに歌詞を追加することを提案した。

　「中央フリーウェイ」は、旧姓・荒井由実の4枚目アルバム『14番目の月』収録曲。そして、『小説ユーミン』は、さらにそれ以前の時代が舞台となった小説。いずれもAyaseとikuraが生まれる前の時代をベースにした作品だが、YOASOBIはこの小説を原作にして、新たに歌詞とメロディー、ブリッジ、キャッチーなコーラスも加えて、2023年バージョンの「中央フリーウェイ」に生まれ変わらせた。

　一方で、荒井由実のオリジナルボーカルトラックがデュエットで入っているのも確認でき、ユーミンは「さすが旬!! まさに私とYOASOBIとの”乾杯”です!!」と絶賛した。

　Ayaseは「令和も走り続けられているユーミンさんと、令和に走り出した僕ら。当時の中央高速を抜けて、今を走るトヨタマークIIに僕らも乗り込んで大都会の夜を一緒にドライブ。そんなイメージを頭に浮かべながら作りました」と解説し、ikuraは「歌詞に登場する風景を頭に描きつつ、風を感じながら楽しく歌わせていただきました」と明かした。


　「中央フリーウェイ／YOASOBI cheers 松任谷由実」は、20日放送のTOKYO FM『Yumig Chord』（前11：00）、ニッポン放送『松任谷由実のオールナイトニッポンGOLD』（後10：00）でオンエアされる。

■YOASOBIコメント
▼Ayase
令和も走り続けられているユーミンさんと、令和に走り出した僕ら。当時の中央高速を抜けて、今を走るトヨタマークIIに僕らも乗り込んで大都会の夜を一緒にドライブ。そんなイメージを頭に浮かべながら作りました。こんなに光栄なことはないなあと、本当に思います。改めてユーミンさん、デビュー50周年おめでとうございます。大好きな楽曲に同乗させてもらえたこと、心から感謝しています。

▼ikura
ユーミンさんの50周年記念コラボベストアルバムに参加させていただき、とても嬉しく光栄に思います。母のお腹の中にいた時から、そして幼少期も今日までも、ユーミンさんの音楽を聴いて育ちました。沢山の思い出が楽曲と共に残っているのですが、その中で今回は「中央フリーウェイ」をYOASOBIでコラボさせていただきました。歌詞に登場する風景を頭に描きつつ、風を感じながら楽しく歌わせていただきました。改めてユーミンさん50周年おめでとうございます！