俳優の三宅裕司、小倉久寛らが18日、池袋・サンシャイン劇場であす18日開幕する劇団スーパー・エキセントリック・シアター（SET）第61回本公演『ラスト★アクションヒーロー〜地方都市に手を出すな〜』（29日まで）の公開けいこを披露し、意気込みを語った。

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　今作の見どころを聞かれた座長の三宅は「ミュージカル・アクション・コメディーとして44年やってきましたが今回はアクションに特化しています。ですが、歌とダンスも良いものができたのでたくさん魅せ場があります」とコンパクトにまとめたあと、少し溜めて「小倉が舞台上でバナナを食べます」とニヤリ。そこで小倉が「地方都市の皆んなから慕われている優秀な警察官」と役柄を語ると、記者からすかさず「本当ですか？」とツッコミが入った。

　一方、劇団SET史上最高のアクションシーンに注目。三宅は「本番の（若手から中堅の劇団員が参加する）アクションを見ていただいたら『やりたい』と思わないのが分かると思います」と劇団員の努力を認め、そして「今回61作目ですが今までで最高のアクションです」とアピール。小倉も「（自分が）中に入ってなくて良かった」ほどの激しいシーンが登場すると予告した。

　三宅は「最高のアクションシーンができました。人間の肉体と大道具、照明、音響だけで披露します。デジタルな技術は一切使わずアナログな感じで創りましたので、まずはそこを見てほしいです。あとは72歳の三宅と68歳の小倉の44年で培ってきた2人だけのシーンを若い頃よりもっと早いテンポで出来るのかをぜひ見ていただきたいと思います」、また「（感染症の）規制も緩和されましたので劇場で思い切り大笑いしていただきたい」と呼びかけた。

　ストーリーは、劇団SETが最も得意とする男の絆と友情を描く活劇スパイ・アクション。笑い、歌、ダンスも散りばめ、「デジタルによって便利になった世の中は人間にとっての幸せなのか？」というメッセージも届ける。