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市川猿翁さんが死去 83歳 香川照之の父で「天翔ける心を持って、成し遂げた俳優」

 歌舞伎俳優の市川猿翁(本名:喜熨斗政彦)さんが、不整脈のため13日に死去した。83歳。松竹が15日に発表した。猿翁さんは、市川中車でも活動する俳優の香川照之の父で、コメントも公開された。

『第22回 モンブラン国際文化賞』を受賞した市川猿翁さん(左)と息子・市川中車(2013年撮影) (C)ORICON NewS inc.

『第22回 モンブラン国際文化賞』を受賞した市川猿翁さん(左)と息子・市川中車(2013年撮影) (C)ORICON NewS inc.

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 猿翁さんは、三代目市川段四郎の長男。 昭和22年1月東京劇場『二人三番叟』の附千歳で三代目市川團子を名のり初舞台。

 昭和38年5月歌舞伎座『吉野山』の忠信、『黒塚』の鬼女などで三代目市川猿之助を襲名。平成24年6月新橋演舞場 『口上』、7月新橋演舞場『楼門五三桐』の真柴久吉 で二代目市川猿翁を襲名。昭和43年4月国立劇場『義経千本桜 川連法眼館』で、狐忠信の宙乗りに挑み、ケレンの芸の復活は大きな話題を呼んだ。

市川猿翁さん(2013年撮影) (C)ORICON NewS inc.

市川猿翁さん(2013年撮影) (C)ORICON NewS inc.

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 以後、宙乗りを数々の作品に取り入れ、5000回を超える偉業はギネスブックにも登録されている。

 『加賀見山再岩藤』、『伊達の十役』、『當世流小栗判官』、『獨道中五十三驛』などをはじめとする復活通し狂言、古典の新演出、新作の創造に意欲的に取り組み、「スピード」「ストーリー」「スペクタクル」の3Sを重視して、現代に生きる歌舞伎を探求する姿勢は、昭和61年スーパー歌舞伎『ヤマトタケル』に結実。『オグリ』、『新・三国志』シリーズなど数多くの作品を創り上げた。

 最後の舞台は平成25(2013)年12月南座『 襲名披露 口上』。昭和51年度芸術選奨新人賞、昭和62年フランス文化芸術勲章オフィシエ 、 平成元年芸術選奨文部大臣賞、 平成6年外務大臣表彰、平成12年紫綬褒章 、平成22年文化功労者などを受賞している。

市川猿翁さんと息子・市川中車(2013年撮影) (C)ORICON NewS inc.

市川猿翁さんと息子・市川中車(2013年撮影) (C)ORICON NewS inc.

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■長男の市川中車コメント
9月13日、父、二代目市川猿翁が天命を全う致しました。 長く険しく、それでも「夢」に邁進した歌舞伎俳優人生でした。 一生涯をかけて、新たな道を切り開き、如何なる時も、天翔ける心を持って、成し遂げた俳優だったと思います。 多くの人々に愛され、自らの歌舞伎道を全う出来たことは、本当に幸せなことだったと思います。 皆様、これまで父を愛してくださいましたこと、誠にありがとうございました。 心より厚く御礼申し上げます。

■孫の市川團子コメント
私にとって祖父は偉大なる存在で、目指すべき目標でした。 まだまだ教えてほしいことがたくさんありましたが、とても残念でなりません。 この先は、祖父が大切にしていた「天翔ける心」「夢見る力」を忘れずに、精進して参りたいと思います。 今後ともご指導ご鞭撻のほどお願い申し上げます。

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