講談師の神田伯山が、13日深夜放送のニッポン放送『神田伯山のオールナイトニッポン（ANN）』（深1：00）に生出演。TBSラジオ『問わず語りの神田伯山』（毎週金曜　後9：30）チームが、そのまま有楽町にやってくるという“異例のスタイル”で2時間を駆け抜けた。

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　本番20分前、笑い屋のシゲフジ氏がスタジオをジャンプしながら本番に向けて準備を整える。伯山は、落ち着いた様子で本番までの時間を過ごす。戸波英剛氏が、ディレクター席に座り、機材を確認していると、ついついTBSラジオにいるような気分になるが、スタジオを改めて見渡すと間違いなくニッポン放送だ。

　戸波氏のキューを受けて、伯山がタイトルコール。「この時間ですね、いつも久保史緒里さんがふるさと宮城と野球の話多めでしているようですが、一切しないです」と笑わせると、シゲフジ氏の笑い声も響き、リスナーからSNS上で喜びの声が広がった。

　伯山のトークは止まらず「いつも、『問わず語り』は30分の録音、『オールナイトニッポン』は2時間の生放送。大海原ですよ」と切り出しながら、さまざまなテーマでしゃべり倒し、気がつけば冒頭の「ビター・スウィート・サンバ」が終了。その後も、さまざまな方向にトークの刃が広がっていき「久保史緒里さんのリスナー聞いてる？」と呼びかけていった。

　伯山は「もう11分の段階で荒れ地になっている。リスナーが離れていっているのが聞こえる。ちょっと乃木坂46の話をしよう」と切り替え、新内眞衣、山崎怜奈、齋藤飛鳥とのつながりを話していくと「僕、大きな声しか力がないんです」と“芸能人”への協力を募っていった。

　その後は「ニッポン放送さんには、ラジオの楽しみを教わってきた」とすると、『ナインティナインのオールナイトニッポン（ANN）』の思い出トーク。1時26分を回ったところで、選曲の時間となり、さまざまな意見を取り入れた結果として乃木坂46の「インフルエンサー」をかけた。

　冒頭からフルスロットルでリスナーを魅了。リスナーからの反応も読み上げながら、2曲目にはGacharic Spin「何者にもなれなかった僕たちへ」、終盤には『問わず語り』でもおなじみの「人間の証明のテーマ」をオンエアするなど、粋な選曲も話題となった。EGO-WRAPPIN'「色彩のブルース」が流れる中でのエンディングでは「つくづく思うのは、やらせてもらってうれしかったです。「神田伯山のオールナイトニッポン」は最初で最後、良い思い出ができました」と充実感をにじませながらも、最後までリスナーからのメールを読み上げていき、大団円を迎えた。

　同局では、11日から16日の1週間にかけて『オールナイトニッポンお笑いラジオスターウィーク』を開催することが決定。深夜1時からの『ANN』、深夜0時からの『ANNX（クロス）』、深夜3時からの『ANN0（ZERO）』の3ブランド、全17番組すべての番組のパーソナリティーをお笑い芸人・講談師が生放送で担当する。

　番組の模様は、放送後1週間以内は「radiko」で聞くことができる。生放送直後、1時間後に『問わず語り』の収録を控える伯山がコメントを寄せた。

■神田伯山　生放送後のコメント
めちゃくちゃおもしろかったです。リスナーのメールも面白いですし、生放送ならではの緊張感もありますし。高座と一緒でしたね。独演会やった感覚でした。やはり、収録と生放送は違うので、新感覚で楽しかったです。あとは、改めて毎週2時間やっている『オールナイトニッポン』レギュラーのみなさんのすごさ、これを毎週やっているのかと。これは、毎週やるのはプロ中のプロだなと。ちょっと感動しました。レギュラーの人たちが、いかにすごいかと。

――選曲も含めて『問わず語り』リスナーからの反響もありましたが？
そうでしたね。逆に『問わず語り』リスナーしか聞いてないんじゃないかって思ったんですけど、そんなことないみたいで。僕が偉そうに言えることではないのですが、ラジオ局って、TBSラジオもニッポン放送さんも、いろんな番組を聞いていただいて、楽しんでいただきたいなと。私も最初はニッポン放送が大好きで聞いていて、そこからTBSラジオを聞くようになったりとか、いろいろな放送局を股にかけて…番組内では、エンタメとして面白く話しましたけど、仲良くラジオはみんなでやっていきたいなと。

最後にもう一度強調しておきたいのは、毎週やっているレギュラーがいかにすごいかということと、この時間帯でやられている久保史緒里さんに、枠を空けていただいて本当にありがとうございました。乃木坂46のファンのみなさまにも感謝申し上げます。子供の頃からの夢「オールナイトニッポン」が出来た、最高にうれしい1日になりました。