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戦慄かなの“虐待サバイバー”の母から虐待も「『助けて』って言う発想なかった」 経験経てNPO法人の代表に

 アイドルやモデルとして活動しながら、育児放棄や児童虐待された子どもたちをサポートするNPO法人「bae ベイ」の代表を務めている、戦慄かなのが、18日放送の文化放送『大竹まことゴールデンラジオ!』(月〜金 後1:00)に出演した。

文化放送『大竹まことゴールデンラジオ!』に戦慄かなのが出演

文化放送『大竹まことゴールデンラジオ!』に戦慄かなのが出演

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 大竹まことから「ブラックビジネスが原因で、16歳で少年院に入って、その時に法律を勉強したいと思ったんだって?」と向けられた戦慄は「少年院では法務教官っていう人が先生になるんですけど、入った時に法務教官に将来になりたいから法律を勉強しようと思ったんです。その時は中卒だったので、少年院で高卒認定を取って大学を受験し、1年浪人して法学部に入りました」と回顧。

 法務教官を志した理由についても「私は『人格ガチャ』って呼んでるんですけど、少年院に入って性格が真反対になったというか、法務教官の先生のおかげで、私自身が変わるきっかけになったんです」と明かした上で、次のように語った。

 「社会だと真剣に向き合ってくれる大人とかがいなくて、少年院の中で先生と向き合う中で自分を見つめ直したみたいなことがあったので、自分みたいな子がいたとしたら、その子と向き合ってあげたいって思ったんですけど、本当に法務教官になるのはちょっと難しすぎましたね(笑)。法務教官になりたいって親に伝えたら、六法全書を差し入れしてくれて(笑)。それをずっと読んでました」

 大竹が「でもその六法全書を差し入れしてくれたお母さんは、あなたを虐待してたんだよね」と向けると「虐待してる側って自覚はないんですよ。『私は虐待をしている』って思いながら虐待してるわけではないので。憎んで虐待するっていうケースはあんまりなくて、やっぱり愛情が歪んだ形で出るものだと思います。だから『私はこんなに愛しているのに』っていう気持ちがあるから、加害者意識っていうのはないですよね」と私見を述べた。

 戦慄は、さらに「私の親も虐待サバイバーでした。私が正してあげたいとかそういう気持ちがあるんだと思います」とも話し「私は少年院で『人格ガチャ』を引いてますけど、たかだか2年じゃ、人の性格って変わらないじゃないですか。だから親は何も変わってなくて。殴ってこなくはなったんですけど、ヒステリックだったりとか、すごかったので妹を連れて家を出ました」とトークを行っていった。

 虐待の状況にも触れ「殴る蹴るとか、飛び蹴りとか。あとはお尻を殴る用の『木のしゃもじ』みたいなのがあって、それがすごい痛いんですよ。お尻に大きい丸いミミズバレができたりとか」と振り返り、大竹が「それを訴える場所はどこかにあったんですか?」と問いかけた。

 戦慄は「ないですね。でも、私も虐待されてるっていう自覚がなかったので、『助けて』って言う発想がなかったですね。それが当然だと、自分が悪いと思って過ごしてたので」と語り、室井佑月が「私ね、戦慄の懐の深いところが好きなんだよね。お母さんとそういうことがあったけど、お母さんのいいところも知ってるわけじゃない。ちゃんと『それは虐待だ』って言って、その後もちゃんとお母さんとうまくやってる。つきあい続けてるとこが偉いと思う」と呼びかけた。

 戦慄は、その上で「親より自分が大人になると、すごくかわいそうに思えてきてしまって。お母さんは、虐待したトラウマを克服できてなくて今も苦しんでるんだって。私はもちろん距離をとって接したいと思ってるし、一緒にずっといてあげることはできないけど、少しでも和らげてあげたいなって気持ちがあるんですよ。だから私から断絶しちゃうのは違うかなと思ってます。年に2〜3回、お母さんの誕生日をお祝いしに行ったり、正月に帰ったりとかっていう関係は続けてますね」と締めくくった。

 番組の模様は、放送後1週間以内は「radiko」で聞くことができる。

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