3人組バンド・凛として時雨のTK（Vo／Gt）の初著書『ゆれる』（KADOKAWA）出版記念イベントがきのう16日、東京・IMAホールで行われた。イベントにはTKのほか、親交のあるお笑いコンビ・ピースの又吉直樹もゲストで登場し、同書についてトークを展開した。

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　同作は、TK初の書き下ろしエッセイ。家族や生い立ち、バンド結成からソロ活動に至るまで、謎に包まれた人間・TKを解き明かす一冊となっている。

　同作を読んだ又吉は、TKと共感できると思ったことについて「『これは違うなということだけがわかる』ということが書いてあって、僕もわりとそう。自分が書いたもので、ここなんかちゃうなと感じる事がある」と明かし、「書いているときはこれが正解と思っているんですけど、読み返すときに違和感があるときがあるので、読み手に回った自分のほうが感覚的に信用している」と語る。

　また、自分で読み返すだけではないそうで「ご飯行った後輩とかに読んでもらうことがある。後輩は黙読しようとするんですけど、僕が音読するから原稿を見ておいてくれと。読み聞かせみたいにして、自分で『ここちゃうかもな』と気づくときがある」と打ち明けた。

　TKから後輩はどんな反応をするのか聞かれると、又吉は「笑ってくれたり、退屈そうにしていたりする」と話し、「最近、いい時間に飲んでいるときにノートパソコンを出して『最近書いたエッセイやねんけど…』と言ったら後輩が『もうしまえよ！』と言われるようになってきました（笑）」とツッコまれたことを明かし、笑わせていた。