3人組バンド・凛として時雨のTK（Vo／Gt）の初著書『ゆれる』（KADOKAWA）出版記念イベントが16日、東京・IMAホールで行われた。イベントにはTKのほか、親交のあるお笑いコンビ・ピースの又吉直樹もゲストで登場し、同書についてトークを展開した。

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　同書は、TK初の書き下ろしエッセイ。家族や生い立ち、バンド結成からソロ活動に至るまで、謎に包まれた人間・TKを解き明かす一冊となっている。

　又吉は『ゆれる』について「すごく面白かった」と絶賛。「TKさんらしい本で、自分の“核”の部分をすごく大切にされる方なんだなとわかった」と感想を伝えた。

　本書は、当初ライターがインタビューをもとに原稿のベースを作ったが、「自分の伝えたいニュアンスと違う」との考えで、自分で書き直したことを明かしたが、又吉も以前行った約30時間に及ぶインタビューの原稿を自分でほとんど書き直したことを告白。

　又吉は「ライターさんが書いてくれたものも、それはそれで素敵なんですけど、全部書き直してもいいですかって。昔から知っているライターさんなので『そう言うと思ったんだよね』と言われた」といい、「そういうところが（TKさんと）近いなと思った」と語る。

　TKも「こんなこと言っているの自分だけかと思った（笑）」と話すと、又吉も「失礼ですもんね（笑）」と苦笑い。TKは「僕もさすがに失礼だという気持ちは持っているんです（笑）。音楽でも何かお願いして、自分の好きな形じゃないこともあるじゃないですか。そのときに、相手がどう思うか考えずに、『これ嫌いなんです』と一刀両断できる人の強さがちょっとほしいなという気持ちがある」とも打ち明けつつ、「相手がどう思うかをすごい考えてしまって、葛藤があった」と語っていた。