今年2月13日に急性心不全のため85歳で亡くなった漫画家・松本零士さんのお別れ会が3日、東京国際フォーラムで行われた。親交のあった声優や漫画家仲間、関係者が約3000人参列し涙を流しながら、それぞれ“星の海”に旅立った松本さんへ思いを語り、お別れの言葉ではアニメ『銀河鉄道999』星野鉄郎役を務めた野沢雅子(86)が思いをつづった。
会場では松本さんの軌跡を振り返るパネル展示や『銀河鉄道999』の999号機関室を再現した展示、999号の車窓で訪れた人の手紙を受け取る粋な展示企画が実施された。
主な参列の著名人は池田昌子、一龍斎春水、宇田鋼之介、浦沢直樹、凰稀かなめ 加藤登紀子、ささきいさお、里中満智子、島本和彦、タケカワユキヒデ、ちばてつや、豊田有恒、中川晃教、永井豪、野沢雅子、萩尾望都、潘恵子、潘めぐみ、弘兼憲史、武論尊、的川泰宣、毛利衛、安彦良和、山崎直子、りんたろう。
祭壇は、鉄郎とメーテルに見守られながら、銀河鉄道・999号に乗って地球から宇宙に飛び立つシーンを花祭壇で表現。美しい地球を花で作り、宇宙に飛び立つ線路もリアルに表現し、光り輝く星をイメージした星を表現したバルーンも祭壇の背景に浮かばせ銀河葬を表現した。
松本さんは1938年1月25日生まれ。福岡県久留米市出身。6歳の頃から絵を描き始め、9歳で手塚治虫氏の『新寶島』『月世界紳士』をきっかけに漫画を描き始める。16歳の時に投稿作『蜜蜂の冒険』が「漫画少年」にて受賞掲載され、これが商業誌デビューとなる。漫画家のデビューは1957年「少女」掲載の『黒い花びら』。1968年ごろより青年漫画誌が誕生し始めたころ「漫画ゴラク」に『セクサロイド』を発表。以降、青年漫画誌での執筆が増え、少年・青年漫画のジャンルで活躍するようになった。
代表作は『男おいどん』『ガンフロンティア』『宇宙戦艦ヤマト』『エメラルダス』『ザ・コクピットシリーズ』『宇宙海賊キャプテンハーロック』『銀河鉄道999』『新竹取物語1000年女王』ほか。受賞・受章歴は、2001年に紫綬褒章受章、2008年に練馬区名誉区民、2010年に旭日小綬章受章、2012年にフランス芸術文化勲章 シュバリエ受章など。
■野沢雅子のコメント
松本先生、先生が旅に出られてから3ヶ月が過ぎました。私の中では、いつもの先生の笑顔が、すぐに浮かんで来ますので、まだピンと来ていません。先生と初めてお会いしたのは45年程前、『銀河鉄道999』で、星野鉄郎をやらせていただいた時でした。親しみやすい笑顔で気さくに話しかけて下さったので、すぐに打ち解けることができ、安心したことを今でも、よく覚えています。先生との思い出はかぞえきれない程、たくさんありますが、やはり『銀河鉄道999』の全国横断のイベントでしょうか。
日本中をご一緒に回りましたね。イベント先ではいつも夜遅くまでスタッフの皆さんと飲んでいらっしゃって、お話しが大好きな先生の周りには、常にたくさんの人の笑顔があったことを昨日のことのように思い出します。2年少し前には、取材でご一緒して、また、お会いしましょうねとお話していたのに、もう旅に出かけてしまうだなんてちょっと早いのではありませんか?寂しい気持ちは消えませんが、きっと先生は999号で車掌さんに会って、旅先でも好きな漫画を描いては楽しく過ごしていらっしゃるのではないかと思います。宇宙から、こちらの世界を見守っていてくださいね。先生と鉄郎に会えて私、本当に良かった。本当にありがとうございました。
(C)松本零士/零時社
会場では松本さんの軌跡を振り返るパネル展示や『銀河鉄道999』の999号機関室を再現した展示、999号の車窓で訪れた人の手紙を受け取る粋な展示企画が実施された。
主な参列の著名人は池田昌子、一龍斎春水、宇田鋼之介、浦沢直樹、凰稀かなめ 加藤登紀子、ささきいさお、里中満智子、島本和彦、タケカワユキヒデ、ちばてつや、豊田有恒、中川晃教、永井豪、野沢雅子、萩尾望都、潘恵子、潘めぐみ、弘兼憲史、武論尊、的川泰宣、毛利衛、安彦良和、山崎直子、りんたろう。
祭壇は、鉄郎とメーテルに見守られながら、銀河鉄道・999号に乗って地球から宇宙に飛び立つシーンを花祭壇で表現。美しい地球を花で作り、宇宙に飛び立つ線路もリアルに表現し、光り輝く星をイメージした星を表現したバルーンも祭壇の背景に浮かばせ銀河葬を表現した。
松本さんは1938年1月25日生まれ。福岡県久留米市出身。6歳の頃から絵を描き始め、9歳で手塚治虫氏の『新寶島』『月世界紳士』をきっかけに漫画を描き始める。16歳の時に投稿作『蜜蜂の冒険』が「漫画少年」にて受賞掲載され、これが商業誌デビューとなる。漫画家のデビューは1957年「少女」掲載の『黒い花びら』。1968年ごろより青年漫画誌が誕生し始めたころ「漫画ゴラク」に『セクサロイド』を発表。以降、青年漫画誌での執筆が増え、少年・青年漫画のジャンルで活躍するようになった。
代表作は『男おいどん』『ガンフロンティア』『宇宙戦艦ヤマト』『エメラルダス』『ザ・コクピットシリーズ』『宇宙海賊キャプテンハーロック』『銀河鉄道999』『新竹取物語1000年女王』ほか。受賞・受章歴は、2001年に紫綬褒章受章、2008年に練馬区名誉区民、2010年に旭日小綬章受章、2012年にフランス芸術文化勲章 シュバリエ受章など。
■野沢雅子のコメント
松本先生、先生が旅に出られてから3ヶ月が過ぎました。私の中では、いつもの先生の笑顔が、すぐに浮かんで来ますので、まだピンと来ていません。先生と初めてお会いしたのは45年程前、『銀河鉄道999』で、星野鉄郎をやらせていただいた時でした。親しみやすい笑顔で気さくに話しかけて下さったので、すぐに打ち解けることができ、安心したことを今でも、よく覚えています。先生との思い出はかぞえきれない程、たくさんありますが、やはり『銀河鉄道999』の全国横断のイベントでしょうか。
日本中をご一緒に回りましたね。イベント先ではいつも夜遅くまでスタッフの皆さんと飲んでいらっしゃって、お話しが大好きな先生の周りには、常にたくさんの人の笑顔があったことを昨日のことのように思い出します。2年少し前には、取材でご一緒して、また、お会いしましょうねとお話していたのに、もう旅に出かけてしまうだなんてちょっと早いのではありませんか?寂しい気持ちは消えませんが、きっと先生は999号で車掌さんに会って、旅先でも好きな漫画を描いては楽しく過ごしていらっしゃるのではないかと思います。宇宙から、こちらの世界を見守っていてくださいね。先生と鉄郎に会えて私、本当に良かった。本当にありがとうございました。
(C)松本零士/零時社
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2023/06/03