アイドルグループ・BREAK THROUGHの元メンバーの新澤典将さんが24日、都内で会見を開き、所属していた事務所・ファーストシンクからコンサートなどの無断欠席や無断脱退した契約違反による違約金989万円を求められた訴訟で、新澤さん側が請求棄却を求めた上で、未払であった賃金を請求する反訴を提起した裁判について、勝訴したことを発表。アイドルを労働者と認めるとともに、労働基準法を適用した画期的判決となったことを伝えた。 新澤さんは、2019年1月に事務所と契約。その際、専属マネジメント契約書に、メンバーの承諾ない脱退など「1つの違反につき違約金200万円を支払わなくてはならない」という条項があったものの、自身の夢のためにサインした。 契約では、給料は歩合制とされていたが、実際は固定給だった。過密なスケジュールなどで、次第に体力・精神的にも限界となり、20年7月に適応障害と診断された。病気を理由に脱退を申し出るも、面談で事務所の実質的な経営者から「辞めるならば3年間いるのか、お金払って辞めるかのどちらかの選択肢しかない」などと言われたという。
2023/04/24