Prime Videoで、Amazon Original番組『風雲！たけし城』が本日（21日）より順次世界配信。80年代に空前のブームを巻き起こし、海外でも熱狂的なファンを生んだ視聴者参加型アクションバラエティ番組の、34 年ぶりの復活だ。かつて視聴者の心をつかみ、令和の時代によみがえった『風雲！たけし城』の魅力は何か。日本とアメリカを行き来しながら“バラエティーに富んだ”活躍をみせる、お笑い芸人の渡辺直美に聞いた。

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――『風雲！たけし城（昭和版）』をご覧になったことは？

【渡辺】リアルタイムで観たことは1回もないのですが、『風雲！たけし城』に影響されてできた番組がたくさんあるとか、お笑いだけじゃなくて、『たけし城』の数々の無理ゲーからインスピレーションをもらってゲーム作ってます、というクリエイターの方もいらっしゃるとか、とにかく伝説的な番組だったということをいろんなところで耳にしてきたな、と思います。

――今回は、総勢300人以上の挑戦者たちから“たけし城”を守る配下の3 つ城の城主の一人として出演されますが、オファーを受けてどう思われましたか？

【渡辺】え？　私が城主？　って感じでした。『たけし城』のような破天荒な番組って、今はないので、参加できるだけでうれしい、楽しそうと思いました。だけど、最後に私も戦わないといけないので、大丈夫ですか？　みたいな不安もありました。絶対に負けられないじゃないですか（笑）。収録では、バナナマンのおふたり（城主ビートたけしの家老・家臣として設楽統と日村勇紀が出演）と高みの見物をしているうちはよかったのですが、最後の決戦の場面では、めちゃくちゃ緊張しましたし、必死に戦いました。

――渡辺さんもずいぶんと派手な出立ちで登場されますね。

【渡辺】衣装さんが「気合入れました」って、あの派手な衣装を用意してくれたんです。ヘアメイクは、一応、悪役だから、ちょっと不思議な感じにした方がいいかなと思って、カラコン入れて眉毛を脱色して、髪もピンクにして、激ヤバな人を演出してみました（笑）。

　気合が入っていたのは衣装さんだけじゃなくて、挑戦者の皆さんもそうですけど、ものすごい人数のスタッフさんたちも『たけし城』の復活に興奮しているっていうか、目をギンギンに輝かせてめちゃくちゃテンション上がっていましたね！

――水に浮かんだ偽石を見分けながら対岸まで渡る“竜神池”や、回転しながら進む大きなキノコにしがみ付きゴールを目指す“キノコでポン”、“ジブラルタル海峡”など、おなじみのゲームがさらにスケールアップして登場するほか、新ゲームも続々登場しますね。挑戦者たちが果敢に数々の”無理ゲー”に体当たりで挑む姿をご覧になっていかがでしたか？

【渡辺】皆さんを見ていると、ついつい頑張れって、応援したくなっちゃいますよね。『たけし城』のゲームって、ルールがすごく理不尽なところがあるじゃないですか。なかなかクリアできないように邪魔したりして。でも、そういうことも含めて、挑戦者の皆さんが全員、超楽しそうなんですよ。そこが、私的にはやっぱすごいなと思いました。

　昔の『たけし城』を知っていて「これやりたかった！」「伝説の！」とか、「かつて父親が参加しててリベンジに来た」みたいな人もいて、みんな思い入れがあるし、「絶対にクリアするぞ」って気合十分なんですけど、たけし軍の理不尽な攻撃を受けて水浸しや泥まみれになって、次々に脱落していく姿がめちゃくちゃ面白いんですよね（笑）。「クリアできなかった！」ってすごく悔しがっているんだけど、それもすごく楽しそうだから、一緒に笑えるっていうか。

　なんか、私は小学生の頃に友達と外で遊んでいた時のことを思い出したんです。遊んでいる最中に転んじゃって、泥だらけになったところを、「ドジだなって」ってみんなで笑い合っていた、そんな感覚。そんなノリなんですよね。きょう初めて集まった人たちだけど、みんな全力で挑戦して、応援して、失敗してもみんなで笑って、みんなで悔しがって、それがすてきですよね。みんなが楽しんでるのを見て、息ができなくなるくらい笑いました。

――海外から参加された方もいたそうですね。

【渡辺】そうなんですよ。その人たちのリアクションがめっちゃ面白かったです。『たけし城』のゲームってちょっとクレイジーじゃないですか。“クレイジー＝面白い”って、世界共通だと思うんですよね。Prime Videoで世界配信が始まったら、「自分も参加したい！」という人が世界中に現れて、もっと規模の大きなことになるんじゃないかな。

――配信開始後の反響が楽しみですね。ありがとうございました。

　Amazon Original 番組『風雲！たけし城』は、21日と28日に4話ずつ配信、全8話。