読売テレビの情報バラエティー番組『大阪ほんわかテレビ』（毎週金曜　後7：00　※関西ローカル）の公開収録『メンバー大集合！爆笑コメディ』が18日、大阪市内のクールジャパンパーク大阪・TTホールで行われ、2015年からレギュラーを務めてきたたむらけんじの卒業と、新レギュラーにお笑いコンビ・天才ピアニスト（竹内知咲・ますみ）が加入することが発表された。

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　1993年6月にスタートし、まもなく放送開始30周年を迎える『大阪ほんわかテレビ』。たむらが活動拠点をアメリカに移すことに伴い、5月26日放送分をもって番組を卒業。新たなレギュラーメンバーとして、 『女芸人No.1決定戦 THE W 2022』優勝の天才ピアニストがコンビそろって6月9日放送分から出演する。

　この日は、2019年2月26日に開催された公開収録以来、およそ4年ぶりとなるレギュラーメンバー出演のコメディが上演された。5月28日放送の『大阪ほんわかテレビ』スピンオフスペシャル（後4：30）で放送される。

　舞台となる温泉旅館「本若庵（ほんわかあん）」の番頭を演じるたむらの“アメリカ留学”をめぐって起こる騒動を描いたドタバタ劇で、劇中には長年一緒にレギュラーを務めてきた間寛平が旅立つたむらへの思いをつづった手紙を読むサプライズもあった。「たむけん、ありがとう！」とこれまでの交流を振り返る感動のメッセージには、たむらも思わず号泣。「泣くのは絶対嫌やと思ってたのに、寛平師匠の手紙はさすがに…」と声を詰まらせ、今回が最後の出演となる『大阪ほんわかテレビ』との別れを惜しんだ。

　一方、天才ピアニストは、旅館にあやしげな商品を売り込む謎の訪問販売員役で登場。元看護師という異色の経歴を持つますみの経験を活かした“看護師あるある”ショートコントで爆笑をさらうなど、会場を盛り上げた。

　たむらは、5月4日の50歳の誕生日を節目に、アメリカに進出する。NSC大阪校11期生で、ケンドーコバヤシ、陣内智則、中川家、ハリウッドザコシショウらと同期。コンビのLaLaLaを経て、ピン芸人に転身し、獅子舞やふんどし姿のネタや、一発ギャグ「ちゃー」でブレイクした。「炭火焼肉たむら」の経営など実業家としても知られる。

　日本での芸人活動には区切りをつけるが、吉本興業とのエージェント契約は継続するという。一時帰国した際のテレビ出演なでは「吉本さんを通して」だとし、「ドン・フライみたいな格好出てくるのもいいな」と笑わせていた。

■質疑応答
――最後の収録を終えた感想は？
たむら「ほんまに幸せやなと思ってます。どんな気持ちいい温泉に浸かるよりも今、幸せですね。芸人を30年やってきて、間違ったこともあったかもしれないけど、おおむね間違ってなかったのかなと。本当にみなさんに感謝です」

――寛平さんの手紙に 泣いてしまった理由は？
たむら「本当に泣くつもりはなかったんです。（番組から卒業することは）本当に寂しいけど悲しいことじゃないので、泣くのは違うなと思ってたんですけど、寛平師匠にあんな手紙読まれたらね、これはもう無理です（笑）」

寛平「手紙はきのう、家で書いたんですけど、最初の“たむけん、ありがとう”を書いた瞬間に涙がボローッと。ホンマに泣きながら書きました。たむけんとは本当に仲よくさせてもらっていて、『ほんわかテレビ』ではずっと楽屋も2人一緒でいろんな話をして。たまに同級生のような扱いをうけてましたけど（笑）、それでもいいんです。たむけんは本当に僕のこと大事にしてくれてました」

――これから『大阪ほんわかテレビ』はどんな番組であってほしい？
たむら「僕の後には天才ピアニストが入ってくれますんでね。きょうの舞台を見たら、やっぱりしっかりと芸を持っているし、力を持っている2人なので頼もしいですね。また、女性が入るっていうのはすごく大きいことだと思うんですよ。また新たな『ほんわかテレビ』が見られるんじゃないかと思います」

寛平「僕も始めてきょう一緒にやってて、芸達者な2人やなと思いました。とりあえず、たむけんの後任として同じ楽屋にしよう（笑）」

――天才ピアニストのお2人の『大阪ほんわかテレビ』の印象は？
竹内「みんなが見ている、たくさんの方に親しまれている番組という印象を昔から持っていたので、すごい番組にお声掛けをいただいたと、 最初に（出演の）お話をいただいたときはビックリしました」

ますみ「私も小さいころから見てた番組ですし、感激しました。出演することは発表前に親だけには言ったんですけど、今までのいろんな仕事の中でも一、二を争うぐらいの感じで喜んでくれました。レギュラーになれたことが親孝行のひとつかなと思うくらい本当にうれしいです」