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村上春樹、6年ぶり長編小説が重版決定 累計35万部に

 作家・村上春樹氏による、6年ぶり新作の長編小説『街とその不確かな壁』(新潮社 2970円)が、発売6日目にして5万部の重版が18日、決定した。累計35万部となる。

村上春樹『街とその不確かな壁』重版決定 (C)新潮社

村上春樹『街とその不確かな壁』重版決定 (C)新潮社

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 前作『騎士団長殺し』以来6年ぶり、1200枚に及ぶ長編小説。 気鋭の版画家タダジュン の装画も話題となっている。 40 年間の封印を解いて書かれたこの小説に、いま世代を超え、幅広い層の読者に静かな共感が広がっている。

 十七歳と十六歳の夏の夕暮れ。川面を風が静かに吹き抜けていく。彼女の細い指は、私の指に何かをこっそり語りかける。何か大事な、言葉にはできないことを……高い壁と望楼、図書館の暗闇、古い夢、きみの面影。自分の居場所はいったいどこにあるのだろう。<古い夢>が奥まった書庫でひもとかれ、呼び覚まされるように、封印された「物語」が静かに動き出す。

■村上春樹(むらかみ・はるき) 紹介
 1949(昭和24)年、京都市生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。1979年『風の歌を聴け』(群像新人文学賞)でデビュー。主な長編小説に、『羊をめぐる冒険』(野間文芸新人賞)、『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』(谷崎潤一郎賞)、『ノルウェイの森』、『国境の南、太陽の西』、『ねじまき鳥クロニクル』(読売文学賞)、『海辺のカフカ』(世界幻想文学大賞、ニューヨーク・タイムズThe 10 Best Books of 2005)、『アフターダーク』、『1Q84』(毎日出版文化賞)、『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』、『騎士団長殺し』(第1部顕れるイデア編、第2部遷ろうメタファー編)がある。

 海外での文学賞受賞も多く、2006年フランツ・カフカ賞、フランク・オコナー国際短編賞、2009年エルサレム賞、スペイン芸術文学勲章、2011年カタルーニャ国際賞、2014年ヴェルト文学賞、2016年ハンス・クリスチャン・アンデルセン文学賞、2022年チノ・デルドゥカ世界賞(フランス)を受賞している。

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