俳優の夏木マリと勝地涼が5日、東京・NHKにて行われた『究極ガイド 2時間でまわるピラミッド』の取材会に出席し、同番組のナレーターを務めた感想や自身の旅行エピソードなどを語った。

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　同番組は、多くの日本人が観光地で過ごす時間はおよそ2時間であるという独自の調査結果から、2時間で国内外の有名観光地を味わいつくす究極のルートを紹介するシリーズ。今回の舞台はエジプトのピラミッド。クフ王のピラミッドをはじめ、メレスアンク3世の墓やスフィンクスなど、一生に一度は行きたい2時間ルートを高精細の4K映像で紹介する。

　夏木は同番組について「2時間で回る旅を2時間の番組にすることがまず面白い」といい、「旅人になった感覚。こうしたら便利なんだとか、こうやって行けば無駄がないわねと、要所要所に説明も加えてくれていてお得な番組だと思う。いい意味でNHKらしくなく、カジュアルに楽しめます」とアピールした。

　勝地とのナレーション収録については、「こうやって2人でかけ合う形のナレーションも面白さの1つ。実際に現地を2人で歩いているような感じだった」と振り返るが、「スタッフの方から『アドリブを言っていただいても大丈夫』と言われていたんですが、映像にすっかり観入ってしまって…。完成版を観たときに、もっと言えばよかったなって思いました。それが“1回目”の反省ですね」と、同番組でのリベンジも希望した。

　番組の題材にちなみ旅行時のエピソードを聞かれると、夏木は「昔“歩く旅行代理店”と呼ばれていて。旅行代理店の人より詳しくて、現地で代理店の方に会うと、『ここも観光ルートに入れておきない』って教えて帰るくらいでした（笑）」と明かす。

　続けて、「まだiPhoneとかもない時代は、黒電話でいろいろなところに電話をかけながら、1週間くらいかけて計画を立てていた。それが趣味でしたね」と語り、「食事も逃したくないし、観光地も逃したくない。プライオリティーの高いものはなにかと考えて、無駄がないように動く」とこだわりっぷりを伝えた。

　綿密に計画された旅行には、無駄がない分だけ困った面もあったようで、夏木は「分単位であっちこっち行くから、一緒に行った人がイヤだと…。友達をどんどん失いました」と笑う。現在は「だんだん年を重ねてきましたので、ゆっくりするほうがいいのかなって思うようになってきました。それでも一緒に行く人は『きつい』と言っている」といい、会場の笑いを誘った。

　そして最後に、「欲張りなんですよ。限られた時間で観たいものや食べたいものを全部回りたい。だからこの番組はありがたいです」と同番組のテーマに賛同し、次回以降に取り扱われる観光地にも期待を伝えた。