音楽クリエイターのjohnによるソロプロジェクト・TOOBOEが21日、東京・文化放送メディアプラス ホールにて、同局の新番組『TOOBOEのわるあがき』（毎週木曜　深夜1：00〜）の放送開始を記念した“緊急記者会見”を行った。

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　同番組には、TOOBOEのYouTubeチャンネルにて不定期配信しているラジオ番組『わくわく啓蒙ラジオ』でともにパーソナリティを務めているドラマー・せんじゅも参加。30日に初回放送を迎える。

　イベントは謝罪会見を思わせる緊迫感のある雰囲気でスタート。はじめにMCが「ラジオ番組の放送決定で単独会見というのは、文化放送としても非常に珍しいこと」と切り出すと、TOOBOEは「まずおかしいんですよ。始まっていない番組の記者会見をやるなんて」とツッコミを入れる。そして「だってここにまだ番組のファンはいないってことですから」と、会場に集ったファンとニコニコチャンネル「TOOBOEのわるあがきチャンネル」での生配信を見守る視聴者に目線を向けた。

　会見の開いた理由を聞かれると、「会場がタダで使えるっていうから…」と完全にノープランだったことを告白。この発言を聞いたMCから、同局でイベント『TOOBOE大反省会』を開催した昨年末から“文化放送の私物化”が進んでいると指摘されると、TOOBOEは「そのとおりでございます」と正真正銘の謝罪会見感を見せつつ、「半年くらいで打ち切りになったら本当に反省する。スタッフと立てた目標に届かなかったら、本当に半年で打ち切りになるそうなので、利益との戦いです」と意気込んだ。

　番組の内容は「群雄割拠の音楽業界を生き抜く術についてチームで話し合っていく“わるあがき番組”」と説明。TOOBOEは、「音楽の話ばかりすると思う……ウソです。音楽について言いたいことは曲で伝えるので」といい、リアルに恋しているキャラクターや作品にまつわるエピソードを募集する「リアコのコーナー」や、自称無名だけど告知したいことがあるリスナーを募る「無名告知マン」、TOOBOEが武道館の舞台に立つためのアイディアを話し合う「ロードトゥ武道館」などの番組内コーナーも紹介した。

　様々なコーナーの中には、リスナーがボイスメモで録音した伝えたいメッセージなどを流す場面もあるといい、「未成年の主張として好きな人に告白してもいい」と呼びかける。すると、MCは「リスナーの方に告白の見本を…」と、TOOBOEとせんじゅに実演を求めるムチャぶりも。会場のファンを巻き込んだ軽妙なトークを経て、イベントはいつの間にか謝罪会見風の雰囲気から和やかな空気感へと変化していった。

　そして最後に、TOOBOEは初のレギュラー番組について力を込め、「去年末には、今こうやってラジオ番組がやらせてもらえるとは思わなかった。すごくライブ感のある人生だなと思う。来年の今頃どうなっているかわからないので、そのライブ感をこのラジオで楽しんでもらえれば」とファンに向けてアピールした。