アニメ&ゲーム カテゴリ
ORICON NEWS

『コードギアス』監督、天国からの盟友の声 「お前、まだアニメを作っていけよ!」アニメーターの死去で決意

 国際アニメーション映画祭『東京アニメアワードフェスティバル 2023(TAAF2023)』の授賞式が13日、都内で行われ、各受賞賞が発表された。テレビアニメ『コードギアス 反逆のルルーシュ』で知られる谷口悟朗氏が、監督・演出部門の個人賞を受賞し、スピーチでは先日亡くなった、同作のキャラクターデザインを務めたアニメーターの木村貴宏さんへの思いを語った。

木村貴宏さんへの思いを語った谷口悟朗氏 (C)ORICON NewS inc.

木村貴宏さんへの思いを語った谷口悟朗氏 (C)ORICON NewS inc.

写真ページを見る

 スピーチで谷口氏は「私の大事なパートナーである男の訃報が入りました。アニメーターの木村です。木村は58歳でしたので、まだまだ多くのアニメに携わっていきたかったと思いますし、作りたかったはずなんです」と、今回の受賞報告と同時期に木村さんの訃報を受けたと説明。

 「その時、私は思いました。アニメ業界に入ってから、木村だけではなく先輩、同期、仲間が結果的にアニメ業界から去っていくことになりました。彼らに対して私の方はまだ、『アニメがまだ作れるじゃないか!』『お前、まだアニメを作っていけよ!』『頑張れよ!これからだろ!』と。おそらくこの賞はそういう意味もあって、いただけたのだと解釈し、これからも頑張っていこうと思います!」と力を込めた。

 木村さんの訃報は、『コードギアス』の公式ツイッターで9日発表され「『コードギアス』シリーズでキャラクターデザインを務められたアニメーターの木村貴宏さんが難病であるアミロイドーシス闘病の末、2023年3月5日に永眠されました。尚、ご遺族のご希望により、この場にて病名の公表をさせていただく運びとなりました」と報告。

 続けて「木村さんはアニメーションやイラストでたくさんのキャラクターを生み出していただき、心揺さぶる素晴らしいアニメーション映像を描き出してくださいました。感謝の言葉しかございません。コードギアススタッフ 関係者一同 心よりご冥福をお祈り申し上げます」と伝えられた。

『東京アニメアワードフェスティバル 2023』の受賞者・受賞作品
■長編アニメーション
・『犬とイタリア人お断り』(グランプリ)
・『ティティナ』(優秀賞)

■短編アニメーション
・『国境』(グランプリ)
・『キツネの女王』(優秀賞)

■学生賞
・『サカナ島胃袋三腸目』

■豊島区長賞
・『月にスウィング』

■アニメ功労部門
・原徹(プロデューサー 代表作:『風の谷のナウシカ』)
・浦沢義雄(脚本家 代表作:『ルパン三世 パート2』)
・金山明博(アニメーター 代表作:『あしたのジョー』)
・宮武一貫(メカニカルデザイナー 代表作:『交響詩篇エウレカセブン』)
・清川元夢(声優・俳優 代表作:『新世紀エヴァンゲリオン』冬月コウゾウ役)
・八巻磐(撮影監督・プロデューサー 代表作:『メトロポリス』)
・倉橋静男(音響効果 代表作:『AKIRA』)

■作品賞
劇場映画部門:『ONE PIECE FILM RED』
TVシリーズ部門:『SPY×FAMILY』

■個人賞
原作・脚本部門:吉田玲子
監督・演出部門:谷口悟朗
アニメーター部門:亀田祥倫
美術・色彩・映像部門:衛藤功二
音響・パフォーマンス部門:Ado

■アニメファン賞
『メカアマト』

オリコントピックス

あなたにおすすめの記事

>

 を検索