俳優の寛一郎(26)が3日、大阪市内で舞台『カスパー』大阪公演(4月9日、松下IMPホール)に向けた取材会に出席した。初の舞台挑戦となるが「最初で最後」と位置づけ、今作の特別な意味合いを語った。
ノーベル文学賞作家ペーター・ハントケが、19世紀はじめに実在したドイツ人孤児カスパー・ハウザーを描いた作品。カスパーは、幼少期より暗い牢のような場所に約16年間監禁され、発見された当時は一つの文章しか話せなかったとされる。「ことば」を知る過程から、個人や社会、教育とは何かを現代に突きつける。
寛一郎はカスパー役に「非常に共鳴できる部分がある」とし「僕の生きてきた環境だから一致するんではない。皆の中にカスパーは存在するんじゃないかな」と呼びかけた。「ハッとさせてくれる。これっておかしいよねと、自分が見逃してきた何かを気づかせてくれる」「自分の人生を見つめ直す作品になっている」と言葉をつむいだ。
そうした作品だから、舞台出演を決意したという。寛一郎は「もともと舞台というものにそんなに興味がなかった」と正直に語り、カスパーという役を通して「自分にとっての舞台の価値を見つけられた。カスパーをやるのは最初で最後。僕にとって舞台はカスパーでしかない。カスパーが終わることは、僕にとって舞台が終わること」と続けた。
祖父は三國連太郎さん、父は佐藤浩市という映画俳優の家系。父に舞台出演を伝えたところ「『お前舞台やんのか?』『ああ、やるよ』で終わり。あんまり舞台をやらない家系なんで」と明かしていた。
大阪公演に先駆け、東京公演が今月19日〜31日に東京芸術劇場シアターイーストで行われる。
ノーベル文学賞作家ペーター・ハントケが、19世紀はじめに実在したドイツ人孤児カスパー・ハウザーを描いた作品。カスパーは、幼少期より暗い牢のような場所に約16年間監禁され、発見された当時は一つの文章しか話せなかったとされる。「ことば」を知る過程から、個人や社会、教育とは何かを現代に突きつける。
寛一郎はカスパー役に「非常に共鳴できる部分がある」とし「僕の生きてきた環境だから一致するんではない。皆の中にカスパーは存在するんじゃないかな」と呼びかけた。「ハッとさせてくれる。これっておかしいよねと、自分が見逃してきた何かを気づかせてくれる」「自分の人生を見つめ直す作品になっている」と言葉をつむいだ。
そうした作品だから、舞台出演を決意したという。寛一郎は「もともと舞台というものにそんなに興味がなかった」と正直に語り、カスパーという役を通して「自分にとっての舞台の価値を見つけられた。カスパーをやるのは最初で最後。僕にとって舞台はカスパーでしかない。カスパーが終わることは、僕にとって舞台が終わること」と続けた。
祖父は三國連太郎さん、父は佐藤浩市という映画俳優の家系。父に舞台出演を伝えたところ「『お前舞台やんのか?』『ああ、やるよ』で終わり。あんまり舞台をやらない家系なんで」と明かしていた。
大阪公演に先駆け、東京公演が今月19日〜31日に東京芸術劇場シアターイーストで行われる。
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2023/03/03