人気グループ・A.B.C-Zの橋本良亮が3日、都内にて行われた音楽劇『「逃げろ！」〜モーツァルトの台本作者 ロレンツォ・ダ・ポンテ〜』の公開ゲネプロに参加し、稽古前には報道陣の取材にも応じた。

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　主人公であるダ・ポンテを演じる橋本は、本番衣装を身にまとって登壇。はじめに「舞台上にはセットも組まれていない。この衣装もそうですけど、『ここから何が生まれるんだろう』っていう不思議な空間」と切り出し、「僕たちがセットというか。3D映画とか、飛び出し絵本のような感じです」と作品について紹介した。

　その後、座長として「カンパニーの雰囲気はめちゃくちゃいいです。日々稽古を重ねるたびに、全員が芝居を変えてくるので、飽きることがない」と稽古の充実ぶりを伝えたが、「本読みのときに漢字がいっぱいあって読めなかった。読めずに詰まってしまったときは、隣の村井（國夫）さんに教えてもらいました」と明かし、笑いも誘っていた。

　10日に初日公演を迎える同作。A.B.C-Zのメンバーからは「特に何も言われていない（笑）」と言いつつも、「塚ちゃん（塚田僚一）が先に舞台（『風が強く吹いている』）をやっていたので、終わった後に『次ははっしーだからがんばってね、バトンタッチします！』みたいに言ってくれました」とやりとりを明かした。

　作品タイトルにちなみ、報道陣から「今まで経験した逃げたくなった瞬間は？」という質問も投げかけられた。橋本は「そうですね…」と考え込んだものの、回答が思いつかなかった様子。「1回持ち帰っていいですか？」と冗談っぽく笑いつつ、「今この場から逃げたいです（笑）」と見事にオチをつけた。

　取材会とゲネプロには、共演の佐藤流司、渡邉美穂、弓木大和、細見大輔、篠井英介、村井國夫、内河啓介も出席した。

　同作は、モーツァルトの傑作オペラ『フィガロの結婚』『ドン・ジョヴァンニ』『コジ・ファン・トゥッテ』の台本を書いたことで知られる、イタリアの詩人で台本作家のロレンツォ・ダ・ポンテにスポットを当てた音楽劇。ダ・ポンテが歩んだ奇想天外な“逃げる人生”を、ロックアレンジされた音楽に乗せて鋭く描き出す。

　同音楽劇は、10日の福岡・キャナルシティ劇場での初日公演を皮切りに、同所にて12日まで、大阪・梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティにて17日から19日まで上演。東京公演は、新国立劇場にて21日から3月1日まで上演される。