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とうあ、YouTuberになるのは覚悟が必要「安定していないことは本当にストレス」

 2021年3月にYouTubeの個人チャンネルを開設して以来、「おはようでやんす」という独特な挨拶や、メイク動画やが注目を集め、いまやチャンネル登録者111万人となったクリエイター・とうあ(20)。SNSの総フォロワーは300万人を超える。昨年11月26日に二十歳の誕生日を迎え、1月24日には初めてのフォトブック『何者』(宝島社)を発売した。唯一無二の存在感で若者たちをけん引するとうあに、フォトブックに込めた思いや撮影秘話、クリエイターとして活動するうえで大事にしていることを聞いた。

とうあ (C)ORICON NewS inc.

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■フォトブックを読んだ人が、それぞれ違う感想を持ってくれることが目標

――フォトブック制作にあたり、一番こだわったのはどんなところですか。

とうあ:フォトブックはたくさんの方が出版されていますけど、自分が作るからには“とうあらしいメッセージ性の強いもの”にしたいという思いがあったので、一枚の写真からいろんなことを想像していただけるように、試行錯誤しながら作っていきました。目標は、読んだ人がそれぞれ違う感想を持ってくれること。どの写真にもメッセージが隠されているので、みなさんに考察してもらえたらうれしいです。

――衣装もメイクもシチュエーションもすべて変えて20という膨大な量の撮影を行ったそうですね。とうあさんはどれくらいプロデュースに関わったのでしょうか?

とうあ:『何者』のコンセプトが“違和感”だったので、ゴミの山の中で真っ白のドレスを着るとか、着物姿でボウリング場にいるといった普通はありえないビジュアルをたくさん考えました。私とスタッフさんでアイデアを持ち寄って、その中から厳選したものが今回のフォトブックに反映されています。

――特に印象に残っているのは?

とうあ:「バスの中でファッションショーする」という設定の撮影をしたのですが、エキストラとして小学生からお年寄りまで幅広い年齢の方が参加してめちゃめちゃ盛り上げてくれたんです。それが本当に楽しくて。“とうあらしさ”満載の写真になったと思います。

――デザイナーを目指してたとうあさんらしい写真でしたね。いつ頃から現在のような姿を視野に入れて活動し始めたのでしょうか?

とうあ:ファッションデザイナーを目指して服飾の専門学校に通っていたんですけど、途中で気づいちゃったんです。「デザインは好きだけど、作るのは苦手だわ」って(笑)。そのタイミングでYouTubeでの投稿を始めて、高校三年生の夏ぐらいに「おはようでやんす」がバズったので、その頃から本格的にYouTuberとして活動することを意識するようになりました。

■厳しいコメントはこの活動をしている限りなくならない

とうあ (C)ORICON NewS inc.

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――2021年の春に上京されて、もうすぐ3年目になりますよね。コロナ禍での引っ越しで制限のある中ですが、東京での生活は楽しめていますか?

とうあ:まずは初めての一人暮らしだったので、掃除や洗濯など家事に追われて精一杯でした(笑)。右も左も分からないまま上京しましたが、コラボなどでお世話になっていたクリエイターさんたちが助けてくれたおかげでホームシックにならずにすみました。今ではお友達もたくさんできて毎日楽しく過ごしています。

――SNSの総フォロワー300万人超のとうあさんが、多くの人たちに支持される理由はどんなところにあると思いますか?

とうあ:私は小さい頃から目立ちたがりで、人と違うことをするのが好きな子だったんです。だから良い意味でも悪い意味でも人の目に留まるというか、注目を集めて生きてきました。『おはようでやんす』というタイトルのメイク動画がバズったのは大きなきっかけでしたが、他にも外見やセンス、ジェンダー観や考え方も含めて、私に似ている人がいないと思っているので、唯一無二だと思っていただけてることが私の強みなのかなと思います。

――注目を集めるぶん、動画やSNSで発信する際に気をつけなければいけないことも多いのでは?

とうあ:多いですね。前にも似たようなことを言っていたのに、違うタイミングで炎上したり。言い回しひとつで変わることもあるし、受け取る人が違えば、感じることも変わる。私の意図とは全く違う受け取め方をする人もいるので、言葉の使い方にはすごく気をつけるようにしています。

――そんな中で発信活動をするのも大変ですよね。

とうあ:そうですね。動画を撮ったあと、編集前、構成後、完成した後の3回は必ず内容を確認するようにしています。特に誰かとのコラボ動画の場合、撮影中は楽しく撮影することを一番に考えていますが、表に出すものに関しては“ここまでは大丈夫”“これは言ってはダメ”と細かく判断しながら編集しています。

――具体的にはどんなことに気を使っていますか?

とうあ:たとえ相手が先輩であっても、思いきりいじったりツッコミを入れるんですけど、それはあくまでも動画をおもしろくするためにやっていること。クリエイターの中で私はかなり若いほうで歴も浅いので、先輩への敬意を忘れたらダメなんですよね。カメラを回しているときは常に頭をフル回転させながら、“いまは言っていいとき”“いまは違うとき”と意識するように心がけています。

――本人が気をつけていても、予期せぬところで誤解を生んでしまうことも結構ありますよね。

とうあ:いまは切り抜きの時代ですしね。YouTubeでは書かれなかった厳しいコメントがTikTokでは書かれたりすることもあります。

――短く編集されることで、本来の意図と違う意味で拡散されてしまうのでしょうか?

とうあ:それもありますし、YouTubeはファンが集まる場所なので、基本的に肯定的な意見やコメントが多いんです。TikTokはオススメ機能によってあらゆる人に届いてしまうので、理解されにくい場合も多いんですよね。でも、それはこの活動をしている限りなくならないので、どんな風に切り取られてもうまく向き合っていかなきゃなと思っていますし、自分をコントロールしながらやっています。

■感じたことを自分の言葉で世の中に発信して、それが誰かの救いになったらうれしい

――活動を続けるうえでモチベーションになっているものはなんでしょうか。

とうあ:もちろんファンの方々の存在です。コロナ禍でファンに会う機会がなかったんですけど、東京ガールズコレクションにゲスト出演したときにたくさん声援をいただいて本当にうれしかったんですよね。そのとき「こうやって応援してくれる人がいるから頑張れる!」と実感しました。

――ファンの中にはとうあさんに憧れてYouTuberを目指す人もいると思いますが、そういう方に向けてメッセージはありますか。

とうあ:最近このお仕事の過酷さを実感することが多いので、覚悟はしておいたほうがいいと思います。いきなりネガティブなメッセージでごめんなさいね(笑)。でも再生回数や登録者数が目に見えて、安定していないことが本当にストレスなんです。部屋を借りるのも一苦労。審査が厳しくて、半年以上探してやっと見つかるみたいな感じです。社会的にもまだまだ不安定な立場なんだなと感じることが多いですね。

――見えないところの苦難が多いのですね。

とうあ:そうですね。それと家で何でもやるので仕事とプライベートの区別がつかなくなるんです。SNSもプライベートじゃないですし、24時間仕事をしている感覚です。でも好きで始めたことですし、不安を上回る充実感や達成感もある、何でも話せる友達もできたし、このお仕事を選んで良かったなと思っています。

――今後はどんな活動をしていきたいですか?

とうあ: YouTuberを続けながらテレビで活躍できたらと思っています。私のYouTubeチャンネルにはエンタメ性の強い動画だけじゃなくて、たまにとても真面目に語っている動画もアップしているんですね。それはみなさんに伝えたいメッセージがあるからなんです。テレビならそのメッセージがもっと多くの方に届く気がしていて。

――最近はインフルエンサーの方もコメンテーターとしてたくさんの番組に出演していますよね。

とうあ:そうですね。そういったクリエイター仲間たちの姿を見ていると活力になりますし、私も呼んでもらえるように頑張らなきゃですね! おしゃべりが大好きなのでバラエティーにも興味はありますけど、できれば社会問題に向き合うような番組に出てみたいです。20歳の私だからこそ伝えられることがありますし、いろんな情報に触れて感じたことを自分の言葉で世の中に発信して、それがいつか誰かの救いになればうれしいです。

取材・文/奥村百恵
写真/MitsuruYamazaki

■とうあフォトブック『何者』発売記念イベント日程:2023年2月4日(土)会場:SHIBUYA TSUTAYA(東京都)時間:11:00〜※当日券ありhttps://asobisystem.com/schedule/42569/
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