俳優の松本幸四郎が19日、都内で行われた『新たな鬼平・松本幸四郎 特別番組 第四弾』の公開収録イベントに登場した。

【写真】その他の写真を見る

　初代松本白鸚からはじまり、丹波哲郎、萬屋錦之介と歴代の鬼平を取り上げてきた特別番組の第4弾。今回は四代目鬼平（長谷川平蔵）である中村吉右衛門主演『鬼平犯科帳』の魅力に迫り、この日は映画『鬼平犯科帳』クランクイン目前の今、新たな5代目鬼平を務める松本が作品の魅力を語った。

　初めて作品に出演したのは約15年前で、その時の心境を問われると「まず『鬼平』に出演できるということは、生の鬼平に会うということですから、会えるうれしさでいっぱいでした」とにっこり。

　そして、叔父の吉右衛門から鬼平を受け継ぐことになり「『うれしい！　やったー！』という気持ちではなかったですね。なんでしょう…そのように思いたい気持ちも込めて、役のお話をいただき『天命だ！』と。それに対して、自分がどうするか？とかは、考えませんでした。静かに引き受けさせていただいた形です」と打ち明けた。

　鬼平を“襲名”するような形となり、歌舞伎役者としての共通点もある。司会者から「襲名したことでなにか自身に変化はありましたか？」と問われると、「名前を継いだからと言って、父が引退することではない。ただ、比較してくださいということでもある。なので、十分比較していただきたいし、自分自身も4代目の鬼平を通って、自分にしかできない鬼平（5代目）というものを作りたいと思う」と意気込みつつ、「襲名したら何かが変わるのであれば、毎日襲名したい」と笑いを誘った。

　『新たな鬼平・松本幸四郎 特別番組 第四弾 〜四代目鬼平・中村吉右衛門編〜』は、2月4日午後7時より時代劇専門チャンネル（CS292）にて放送される。また、1月26日〜2月4日まで、同チャンネルはスカパー！で無料で見ることができる。