テレビアニメ『鬼滅の刃』遊郭編の楽曲を担当したAimerが、本日31日放送のNHK『第73回NHK紅白歌合戦』に初出場する。『鬼滅の刃』は物語だけではなく、映像と音楽の相乗効果もあって視聴者へ感動を与えてきたが、改めて『鬼滅の刃』の音楽について振り返ってみた。
『鬼滅の刃』の音楽と言えば大ヒット曲「紅蓮華」(ぐれんげ)。『鬼滅の刃』立志編のオープニングテーマとして「オリコン年間ランキング2020」の「デジタルシングル(単曲)ランキング」でも1位を獲得したヒット曲だ。
立志編は、鬼滅の刃のはじめの物語で、平和な日常を過ごしていた家族を鬼に殺され、唯一生き残った妹の禰豆子も鬼にされてしまった主人公・炭治郎は、禰豆子を人間に戻すため、人を食らう鬼との戦いを決意し、仲間とともに立ち向かってゆく。
「紅蓮華」には歌詞からも、家族を失いどん底に落とされても唯一の希望である禰豆子を人間に戻し、鬼を倒すことを誓った炭治郎の決意を感じさせる一曲になっている。
立志編のエンディングテーマにはLiSAがユニットとして参加した「FictionJunction feat. LiSA」による「from the edge」が使用。この楽曲を手掛けるのは劇中音楽も担当している梶浦由記だ。
梶浦は過去には「Fate/Zero」、「ソードアート・オンライン」などを手がけ、アニメファンから多くの支持を受けている。その後、「鬼滅の刃」の様々な楽曲にも携わり、鬼滅作品にはいなくてはならない存在へとなった。ストーリー展開や登場人物の心情に寄り添った音楽を生み出し、その作品たちと緻密に結びついた梶浦の音楽の力が大きいことは間違いない。
次に『鬼滅の刃』を代表する曲と言えば、挿入歌「竈門炭治郎のうた」。藤の花の家紋の家で療養を終えた炭治郎、善逸、伊之助が指令を受け向かったのは那田蜘蛛山。那田蜘蛛山の鬼によって操られ同士討ちをする鬼殺隊員たちを見た炭治郎たちは、その根源である下弦の伍・累と対峙する。
累は自らの力を分け与えた鬼たちをかりそめの家族としており、恐怖によってその関係性を維持していた。それに対し兄妹愛を示すような炭治郎と禰豆子の協力技により累をうち倒す。
その時、挿入歌「竈門炭治郎のうた」が鳴り響き、戦いの中で炭治郎がヒノカミ神楽を会得し塁に打ち勝つ姿が観る者に「家族の絆」とはなにかを問いかける、立志編の中でも屈指の名シーンとなった。この歌はその名の通り、炭治郎を現す歌。どんなに大切なものを失い、うちのめされても大切な妹を守り抜くんだという想いが込められている。
そして、無限列車編の主題歌に再びLiSAが起用された。大ヒットした劇場版「無限列車編」の主題歌であるLiSAの「炎(ほむら)」。「紅蓮華」が大きなブームとなっているにもかかわらずさらなる期待を寄せられリリースされた本作は『鬼滅の刃』にはなくてはならない楽曲となった。
『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』の舞台は短期間のうちに40人以上の行方不明者を出していた“無限列車”。炭治郎たちは、鬼殺隊最強の剣士である「柱」のひとり、炎柱の煉獄杏寿郎と共に、下弦の壱・魘夢と対峙。仲間たちと力を合わせこれに打ち勝つも、そこへ上弦の参である圧倒的な力をもった猗窩座が急遽現れ煉獄との壮絶な戦いになる。
自らの命を燃やし、敵に打ち勝とうとする煉獄を映し出したようなLiSAの「炎」は、この映画を象徴する曲となった。美しいバラードで奏でられる「炎」は、映画を観終わった後の観客にもこの作品の余韻を与えてくれた。
劇中に登場する炎柱・煉獄にも通じる楽曲でもあり、大切なものを失った辛さを背負いながら炭治郎たちが悲しみを乗り越えるようにゆっくりと先へ進んでいく…ストーリーと楽曲の世界観のシンクロによって今までの鬼滅の刃が作られてきたことがわかる1曲となった。
また、戦闘シーンの音楽にも注目。『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』での上弦の参・猗窩座と煉獄との1対1の戦闘シーン。猗窩座の血鬼術・破壊殺を象徴するような重く激しいギターリフが印象的なテーマ曲から、煉獄のテーマ曲へと徐々にミックスされていくのがその戦局での優劣のタイミングも表している。
互いのテーマ曲とともに自ら鍛えあげた技をぶつけ合う。そんなシーンを作画やアングルの良さで臨場感を演出し、さらにこの音楽によってより観客の心を引き込んだ。劇場で観た人たちはきっとそれを肌で感じたのではないだろうか。
そして、遊郭編を象徴するアーティストがAimer。今回紅白歌合戦にて披露される、オープニングの「残響散歌」は疾走感あふれる楽曲だ。愛憎渦巻く夜の街・遊郭の派手さを表現したかのような彩りを感じさせてくれ、スピード感のある鬼滅の刃の戦闘シーンを現したような1曲となっている。
冒頭から「袖」「色」「夜」「月」と、夜の街を連想させる言葉も配され、これから遊郭に潜入する炭治郎たちのこれから目の当たりにする光景と重なる部分もある。そして曲名の残響という言葉からは遊郭編の中心人物である音柱・宇髄天元を感じさせ、鬼滅の刃のストーリーが新たな局面を迎えていることを伝えている。
「遊郭編」は無限列車での戦いを終えた炭治郎、禰豆子、善逸、伊之助たちが音柱の宇髄天元と出会い、夜に輝く街「遊郭」に任務として潜入することになり、さらなる強大な力をもった上弦の鬼と壮絶な戦いを繰り広げていく。
そんな遊郭編のクライマックスとなる第10話・11話、そして「刀鍛冶の里編」の第1話を来年2月より公開する『ワールドツアー上映「鬼滅の刃」上弦集結、そして刀鍛冶の里へ』。テレビアニメで使用された楽曲をさらに劇場環境にあわせて再リミックスされており、あの迫力ある戦闘シーンを劇場で観ることができ、音楽にも注目しながら劇場鑑賞をオススメしたい。
『鬼滅の刃』の音楽と言えば大ヒット曲「紅蓮華」(ぐれんげ)。『鬼滅の刃』立志編のオープニングテーマとして「オリコン年間ランキング2020」の「デジタルシングル(単曲)ランキング」でも1位を獲得したヒット曲だ。
立志編は、鬼滅の刃のはじめの物語で、平和な日常を過ごしていた家族を鬼に殺され、唯一生き残った妹の禰豆子も鬼にされてしまった主人公・炭治郎は、禰豆子を人間に戻すため、人を食らう鬼との戦いを決意し、仲間とともに立ち向かってゆく。
「紅蓮華」には歌詞からも、家族を失いどん底に落とされても唯一の希望である禰豆子を人間に戻し、鬼を倒すことを誓った炭治郎の決意を感じさせる一曲になっている。
立志編のエンディングテーマにはLiSAがユニットとして参加した「FictionJunction feat. LiSA」による「from the edge」が使用。この楽曲を手掛けるのは劇中音楽も担当している梶浦由記だ。
梶浦は過去には「Fate/Zero」、「ソードアート・オンライン」などを手がけ、アニメファンから多くの支持を受けている。その後、「鬼滅の刃」の様々な楽曲にも携わり、鬼滅作品にはいなくてはならない存在へとなった。ストーリー展開や登場人物の心情に寄り添った音楽を生み出し、その作品たちと緻密に結びついた梶浦の音楽の力が大きいことは間違いない。
次に『鬼滅の刃』を代表する曲と言えば、挿入歌「竈門炭治郎のうた」。藤の花の家紋の家で療養を終えた炭治郎、善逸、伊之助が指令を受け向かったのは那田蜘蛛山。那田蜘蛛山の鬼によって操られ同士討ちをする鬼殺隊員たちを見た炭治郎たちは、その根源である下弦の伍・累と対峙する。
累は自らの力を分け与えた鬼たちをかりそめの家族としており、恐怖によってその関係性を維持していた。それに対し兄妹愛を示すような炭治郎と禰豆子の協力技により累をうち倒す。
その時、挿入歌「竈門炭治郎のうた」が鳴り響き、戦いの中で炭治郎がヒノカミ神楽を会得し塁に打ち勝つ姿が観る者に「家族の絆」とはなにかを問いかける、立志編の中でも屈指の名シーンとなった。この歌はその名の通り、炭治郎を現す歌。どんなに大切なものを失い、うちのめされても大切な妹を守り抜くんだという想いが込められている。
そして、無限列車編の主題歌に再びLiSAが起用された。大ヒットした劇場版「無限列車編」の主題歌であるLiSAの「炎(ほむら)」。「紅蓮華」が大きなブームとなっているにもかかわらずさらなる期待を寄せられリリースされた本作は『鬼滅の刃』にはなくてはならない楽曲となった。
『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』の舞台は短期間のうちに40人以上の行方不明者を出していた“無限列車”。炭治郎たちは、鬼殺隊最強の剣士である「柱」のひとり、炎柱の煉獄杏寿郎と共に、下弦の壱・魘夢と対峙。仲間たちと力を合わせこれに打ち勝つも、そこへ上弦の参である圧倒的な力をもった猗窩座が急遽現れ煉獄との壮絶な戦いになる。
自らの命を燃やし、敵に打ち勝とうとする煉獄を映し出したようなLiSAの「炎」は、この映画を象徴する曲となった。美しいバラードで奏でられる「炎」は、映画を観終わった後の観客にもこの作品の余韻を与えてくれた。
劇中に登場する炎柱・煉獄にも通じる楽曲でもあり、大切なものを失った辛さを背負いながら炭治郎たちが悲しみを乗り越えるようにゆっくりと先へ進んでいく…ストーリーと楽曲の世界観のシンクロによって今までの鬼滅の刃が作られてきたことがわかる1曲となった。
また、戦闘シーンの音楽にも注目。『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』での上弦の参・猗窩座と煉獄との1対1の戦闘シーン。猗窩座の血鬼術・破壊殺を象徴するような重く激しいギターリフが印象的なテーマ曲から、煉獄のテーマ曲へと徐々にミックスされていくのがその戦局での優劣のタイミングも表している。
互いのテーマ曲とともに自ら鍛えあげた技をぶつけ合う。そんなシーンを作画やアングルの良さで臨場感を演出し、さらにこの音楽によってより観客の心を引き込んだ。劇場で観た人たちはきっとそれを肌で感じたのではないだろうか。
そして、遊郭編を象徴するアーティストがAimer。今回紅白歌合戦にて披露される、オープニングの「残響散歌」は疾走感あふれる楽曲だ。愛憎渦巻く夜の街・遊郭の派手さを表現したかのような彩りを感じさせてくれ、スピード感のある鬼滅の刃の戦闘シーンを現したような1曲となっている。
冒頭から「袖」「色」「夜」「月」と、夜の街を連想させる言葉も配され、これから遊郭に潜入する炭治郎たちのこれから目の当たりにする光景と重なる部分もある。そして曲名の残響という言葉からは遊郭編の中心人物である音柱・宇髄天元を感じさせ、鬼滅の刃のストーリーが新たな局面を迎えていることを伝えている。
「遊郭編」は無限列車での戦いを終えた炭治郎、禰豆子、善逸、伊之助たちが音柱の宇髄天元と出会い、夜に輝く街「遊郭」に任務として潜入することになり、さらなる強大な力をもった上弦の鬼と壮絶な戦いを繰り広げていく。
そんな遊郭編のクライマックスとなる第10話・11話、そして「刀鍛冶の里編」の第1話を来年2月より公開する『ワールドツアー上映「鬼滅の刃」上弦集結、そして刀鍛冶の里へ』。テレビアニメで使用された楽曲をさらに劇場環境にあわせて再リミックスされており、あの迫力ある戦闘シーンを劇場で観ることができ、音楽にも注目しながら劇場鑑賞をオススメしたい。
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2022/12/31