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梅原裕一郎『魔王学院の不適合者II』アノスの強さは求心力 表現に苦労も手応え…第2期は「心して見てほしい」

 テレビアニメ『魔王学院の不適合者』シリーズの第2期『魔王学院の不適合者 II 〜史上最強の魔王の始祖、転生して子孫たちの学校へ通う〜』が1月7日からTOKYO MXほかで放送がスタートする。同作は、同名のライトノベルが原作。第2期では原作でも高い人気を誇るエピソード《大精霊編》を描く。新たな戦いに挑むアノス・ヴォルディゴード役を演じる梅原裕一郎に、ほか作品含めた“強キャラ”の中でもアノスならではの強さや、その強さを表現するためにアフレコで意識したことなどを聞いてみた。

梅原裕一郎  撮影=上野留加(C)ORICON NewS inc.

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■アノスの優しさを意識「アノスは悪役ではありません」

 本作は、人を、精霊を、神々すらも滅ぼしながら、延々と続く闘争に飽き、平和な世の中を夢見て2千年後に転生した暴虐の魔王「アノス・ヴォルディゴード」のストーリー。転生した時代では、伝説の魔王は自分とはまったくの別人という事になっており、誰からも格下と侮られる中、ただひとり親身になってくれる少女ミーシャを配下に加え、不適合者(魔王)が、魔族のヒエラルキーを駆け上がる。2020年7月〜9月にかけてテレビアニメ第1期が放送された。

 自身が演じるアノスというキャラクターを、梅原は「彼自身とても強いですが決して周りを見下しているわけではなく、どちらかというと強さとか人間的な懐の広さが勝手に他の人たちよりも上にいってしまっている」と捉えているという。

梅原裕一郎  撮影=上野留加(C)ORICON NewS inc.

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 ディレクションでは、「『決して嫌味なキャラクターにはしてほしくない』『自然にしゃべっているだけで強い印象や、他のキャラクターよりも自ずと上に立ってしまうところを意識してほしい』とディレクションをいただきました」と説明。

 「アノスは悪役ではありませんが、圧倒的な力の差を感じさせるようなセリフ回しにしようとか、魔族や人間に対して、それこそ神や精霊に対しても愛情を持って接しているので、そこの優しさみたいなところは要所要所で出していければいいなと考えていました」と語る。

■アノスが他のチートキャラに勝っている部分は…?

梅原裕一郎  撮影=上野留加(C)ORICON NewS inc.

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 アノスはいわゆる“チートキャラ”であり、近年のアニメ作品にはアノスのような“強いキャラ”は多数登場する。他のチートキャラとの違いについて、梅原は、「迷いがないところ」「周りの人たちを引っ張っていく力」を挙げる。

 「ちゃんと自分の中で答えというか、答えに至るまでの道筋ができていて、それに向かって迷いなく行動している。もちろん一人でも強いのですが、ただ1人で強いわけじゃなくて、周りの人たちを引っ張っていく力がかなり強いキャラクター。それがアノスの強みかなと思います」。そんなアノス独自のチート感を表現するのは、「最初は結構苦労しました」とアフレコを振り返る。

 「強いところを見せようとすればするほど弱く見えるというか(笑)。自然にしゃべっているけど圧倒的な力量の差があることを表現するのは序盤、苦労しました。声のトーンも無理のない範囲で、作った感じにしない方がおそらく自然な強さが出るというのを、アフレコの時に感じました」

梅原裕一郎  撮影=上野留加(C)ORICON NewS inc.

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 収録前は「もう少し高いトーンでキャラを作っていた」そうだが、「どこかこう作ったようなというか、虚勢を張っているようなセリフ回しに聞こえてしまうことが収録して判明した」という。

 「事前に考えてきたものをやめて、自分の声が一番を安定するというか気持ち的にも出しやすいところで演じていたら、それでOKテイクが出た。そっちの方がいいとそこで気づきました」と打ち明けた。

■原作の完成度を絶賛 アニメ第2期は「心して見てほしい」

梅原裕一郎  撮影=上野留加(C)ORICON NewS inc.

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 梅原は作品の印象を、「これだけ登場人物がいて作品の舞台もたくさんあって、それが細かく練られているのは、(原作の)秋先生の頭の中に世界があるのだなというのを強く感じた」と口にして感心する。

 「魔族と人間と神という、ある意味なじみ深い題材ではありますが、そのなかで過去と現在が複雑に絡み合っているのが、僕としては難しい印象は確かにありましたが、そこが面白い。それぞれの話も細かく見ればわかりやすく作ってあり、伏線も張られていて後になって『あの描写はこういうことだったのか』とか気づくことも多々ありました」。

梅原裕一郎  撮影=上野留加(C)ORICON NewS inc.

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 本作の魅力を聞くと、「アノスが圧倒的に強いのは当然のこととして皆さん受け入れていると思いますが、かといって敵が弱いわけではなく、敵もちゃんと強い中でさらに上をアノスがいってしまう」と切り出し、「アノスが勝ったときの、ある種の“お決まり”的な展開は、爽快感があるなと演じていても感じます」と笑顔を見せる。

 「セリフ回し的にも決まった言い回しが出てくると、勝ったなみたいな(笑)。そういう楽しさも見ている方もあると思いますし、演じていてもきっとアノスなら大丈夫だろうなんて思いながら演じました」と振り返った。

 第2期について、「いろんなキャラクターが絡み合った話になるので難しさはあります。台本だけではなく、原作を引っ張ってきて原作の地の文でアノスの思いを補足し整理しました」と話し、「視聴者の方も見逃さず見ていただきたいというか。伏線などいろんな情報が散りばめられているので、心して見ていただければ」と呼びかけた。

撮影:上野留加/取材・文:遠藤政樹/編集:櫻井偉明

◆放送・配信情報
【放送】 2023年1月7日より各局にて放送開始! 
TOKYO MX 1月7日(土)より 毎週土曜24:30〜
とちぎテレビ 1月7日(土)より 毎週土曜24:30〜
群馬テレビ   1月7日(土)より 毎週土曜24:30〜
BS11 1月7日(土)より 毎週土曜24:30〜
読売テレビ 1月10日(火)より 毎週火曜27:41〜
テレビ愛知 1月10日(火)より 毎週火曜26:05〜
AT-X 1月7日(土)より 毎週土曜24:30〜 
【リピート放送】毎週(水)20:00〜/毎週(金)8:00〜
※放送日時は編成の都合等により変更となる場合もございます。予めご了承下さい。

【配信】 dアニメストアにて地上波同時・単独最速配信決定!
dアニメストア  1月7日(土)より毎週土曜 24:30〜
※その他サイトも順次配信予定

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