歌手・俳優・モデルのYOSHI（本名：佐々木嘉純）さんが5日、バイク事故で亡くなった。19歳の若さだった。YOSHIさんは、X JAPANのYOSHIKIがプロデューサーを務めるオーディション番組『YOSHIKI SUPERSTAR PROJECT X』合格者。オーディションの最新情報を随時放送してきた日本テレビ系『スッキリ』（月〜金　前8：00）では、番組冒頭でYOSHIさんを追悼した。

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　5日午前0時過ぎ、神奈川県川崎市多摩区堰2丁目の県道交差点で、YOSHIさんの乗るバイクが直進中、2トントラックが右折して衝突。同日午前2時15分ごろ、都内の病院で永眠した。神奈川県警はトラックを運転していた自称会社員の男（60）を自動車運転処罰法違反（過失運転致傷）の疑いで現行犯逮捕し、その後、過失運転致死に切り替えられたという。

　番組ではオーディションでのYOSHIさんを振り返り、YOSHIKIが「ロックスターの心臓みたいなものを持ってるんだよね」と評した場面を放送。20人の合格者のうち、4人からなるバンドメンバーのボーカルとしてデビューに向け準備し、先月末には米ロサンゼルスのYOSHIKIの元へ行った映像も。朝から一人でランニングしたり、ストリートでバンドの4人が演奏したりする姿などが映し出された。

　森圭介アナウンサーは「関係者によりますと、YOSHIさんはバンドメンバーの村上恭平さんの自宅で今後の活動について打ち合わせをして、その帰宅途中で事故に遭ったということです」と伝え、「オーディションの今後については『検討中』ということです」と続けた。

　MCの加藤浩次は沈痛な面持ちで「つらいですね。これからというときで。バンドメンバーのボーカルもYOSHIKIさんが『YOSHIさんで行こう』となった矢先ですからね。本当につらいですね。これから本当に楽しみだったんだけどね。こっから楽しみだったんです。本当に。残念ですね」と、やるせなさをにじませた。

　香港人の父、日本人の母の間に生まれたYOSHIさんは、2003年2月26日生まれ、東京都出身。13歳当時、ルイ・ヴィトンのディレクター、ヴァージル・アブローに独自のファッションセンスを称賛されたことをきっかけに、有名ブランドのモデルやショーへ多数出演。2019年5月には、16歳でユニバーサルミュージックからメジャーデビュー、同年9月には俳優デビュー作となった映画『タロウのバカ』で主演を務め、菅田将暉や仲野太賀と共演した。

　YOSHIKIは6日夜、自身のツイッターを更新し、「LAにいる。今、いろいろな情報が入ってきた、心の整理がつかない、少しだけ時間が欲しい」と胸中を吐露。しばらくして「信じられない。。もうプロデュース始まってた　Vocal, YOSHIの声,この新作で聴ける　まさか遺作になるなんて　心よりご冥福をお祈り致します」と、動画のURLを添えてYOSHIさんを偲んだ。YOSHIKI出演の「リアルゴールドX/Y」CMの動画ではYOSHIさんのボーカルを聴くことができ、透明感のある歌声がファンの涙を誘った。

　葬儀・告別式は近親者のみで執り行い、後日偲ぶ会を開く予定。