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原田知世「こんな日が来るなんて」 デビュー40周年記念公演で感涙 豪華ゲスト4人も登場

 デビュー40周年を迎えた俳優で歌手の原田知世が16日、東京国際フォーラム ホールAで『原田知世 40th Anniversary Special Concert “fruitful days”』を開催し、豪華ゲスト4人を交えて全16曲を披露。アンコールでは、ファンからのサプライズに涙する一幕もあった。

デビュー40周年記念のスペシャルコンサートを開催した原田知世 Photo by 三浦憲治

デビュー40周年記念のスペシャルコンサートを開催した原田知世 Photo by 三浦憲治

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 アニバーサリーイヤーの今年、歌手活動をメインに活動している原田は、キャリア初のオールタイムベスト『原田知世のうたと音楽〜デビュー40周年記念ベスト・アルバム』を5日にリリース。オリコン週間アルバムランキングで初登場8位にランクインするなど話題を呼ぶなか、スペシャルコンサートを開催した。

 オープニングで赤いワンピースを身にまとった原田が登場すると、観客4000人の大きな拍手に迎え入れられ、ラヴソングカバーアルバム『恋愛小説3〜You & Me』(2020年)から「A面で恋をして」でスタート。透明感のある伸びやかな歌声が会場内を包み込んだ。

 原田は「きょうが40周年最後のライブになります。今回は大好きなゲストの方が次々とステージに上がってくださいますので、“知世まつり”に参加するような気持ちで楽しんでください」と語った。

 10年近くレコーディングやライブを共にしている伊藤ゴロー率いるバンドに、この日はストリングカルテットやホーンが加わり、10人がサポート。「恋をしよう」「ユー・メイ・ドリーム」(シーナ&ザ・ロケッツのカバー)と華やかなナンバーを披露していった。

 そして、1人目のゲストとして大貫妙子が登場。原田のデビューミニアルバム『バースデイ・アルバム』(1983年)で大貫が提供した名曲「地下鉄のザジ(Zazie dans le metro)」を披露することに。初録音から40年におよぶ深い信頼関係を物語る、相性抜群のデュエットで魅了した。

 2人目のゲスト・土岐麻子とは、土岐が作詞を手がけ、デュエットバージョンも録音した「ping-pong」を軽やかに歌った。第1部の最後には、スクリーンに投影される美しい映像をバックに『映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ』の主題歌「冬のこもりうた」を歌唱し、会場に感動が広がった。


 第2部は、最新作『fruitful days』収録の「Like This」からスタート。ステージ幕にさまざまなイメージが投影され、その背景で幻想的な演奏が繰り広げられた。曲が終わるとともに幕が上がり、原田のシルエットがステージ後方に浮かび上がると、川谷絵音提供の「ヴァイオレット」へ。白いワンピースに着替えた原田はファルセットを交えて歌い上げた。

 3人目のゲストとして、ポップ・エレクトロニカ・バンド、pupaで活動を共にした高野寛が登場。高野が作詞を手がけた『fruitful days』収録曲「邂逅の迷路で」を歌った。高野のギターとコーラスが加わることで、楽曲がよりドラマチックに変貌した。

 最後のゲストは、ムーンライダーズ鈴木慶一がステージに招かれた。鈴木は1992〜96年にかけて原田のプロデュースを手がけ、アイドルからアーティストへの扉を開いた歌手・原田知世にとっての最重要人物。鈴木と高橋幸宏のユニット・THE BEATNIKS名義で提供した「アップデートされた走馬灯」をステージ初披露し、鈴木はギターとコーラスで参加した。

 終盤には、自身で作詞した「夢の途中」や、「もっと多くの人に届けたいので、これからも大切に歌っていきたい」と紹介した「一番に教えたい」など、思い入れの深い楽曲を歌唱。本編ラストは「銀河絵日記」で締め、作家・作詞家の高橋久美子が手がけた歌詞を、軽やかで芯のある歌声で表現した。

 アンコールでは、1997年のヒット曲「ロマンス」を披露。ファンへの感謝のしるしとして、この曲のみ観客も撮影OKとし、原田はステージの左右の端まで歩いていき笑顔を振りまいた。

 感無量の原田は「14歳の私はこんな日が来るなんて、あのときは想像できませんでした。本当にたくさんの素晴らしい出会い、そして愛をいただきながら、ここまで歩んでくることができました。なにより、一緒に歩んできてくださった皆さんが温かく見守ってくださっていて、こうして今日このときを皆さんと共に過ごせていることを本当に幸せに思います。40周年で、いつも応援してくださっている皆さんにお返しをする1年にしようと思ってやってきましたが、逆にたくさんの勇気や力を皆さんからいただきました」とファンに感謝した。

 ラストは代表曲「時をかける少女」。観客がスマートフォンのライトを点灯し、左右に振るサプライズで、会場全体が星空のような空間となり、まさに時をかけるような演出となった。原田は感激のあまり涙を流し、時折声を詰まらせながらも最後まで大切に歌いきると、会場は割れんばかりの拍手に包まれた。

■『原田知世 40th Anniversary Special Concert “fruitful days”』セットリスト
01. A面で恋をして
02. 恋をしよう
03. ユー・メイ・ドリーム
04. 地下鉄のザジ (Zazie dans le metro) (with 大貫妙子)
05. ダンデライオン〜遅咲きのたんぽぽ
06. ping-pong (with 土岐麻子)
07. 冬のこもりうた
〜休憩〜
08. Like This
09. ヴァイオレット
10. 邂逅の迷路で (with 高野 寛)
11. アップデートされた走馬灯 (with 鈴木慶一)
12. 夢の途中
13. 一番に教えたい
14. 銀河絵日記
【アンコール】
EN1. ロマンス
EN2. 時をかける少女

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