TVアニメ『チェンソーマン』（テレビ東京系）が10月11日(火)24時から放送がスタートした。『週刊少年ジャンプ』で2018年12月より連載がスタートした同名漫画が原作で、コミックス累計1600万部を突破している人気作。唐突に明かされる謎や衝撃の展開が常に話題を呼び、現在は第二部が連載中だ。そこでORICON NEWSは、主人公・デンジ役の戸谷菊之介と早川アキ役の坂田将吾にインタビューを敢行。原作初見時の感想や大きな注目を集めたPV公開時の反響、お互いから見てキャラクターに似ている部分、マキマとパワーどちらがタイプか聞いてみた。

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■映像に「クオリティー高っ！」　家族や友人から連絡続々の大反響に驚き

――原作第一部の連載中はもちろん、アニメ化が発表されてからも常に注目を集め続けている『チェンソーマン』ですが、キャラボイス付きのPVが公開された際も話題になりました。周りからはどのような反響がありましたか。

【戸谷】　LINEがめっちゃきました。M-1優勝したときと同じぐらい（笑）。

【坂田】　M-1優勝!?　ウソつくなー？（笑）。いろんな人からLINEをいただいた中、『チェンソーマン』好きの友達がいて、キャスト発表まで当然黙っていたのですが、PVのアキの第一声を聞いて「すぐ、わかった！」と言ってくれてうれしかったです。

【戸谷】　そういう温かい声をもらうとうれしいよね。Twitterのリプライなどで「すごく合っていました！」と言われると、うれしいしありがたいなと思います。

――お二人はPVを見てどう感じましたか。

【坂田】　「クオリティー高っ！」と思いましたし、期待感をガンガン煽ってくる音楽も最高でした。

【戸谷】　画がすごいなと思ったし（坂田の）声も合っていたよ。

【坂田】　全体が終わった後チェンソーの音だけがブーンって響いているところが、めちゃくちゃカッコいい。エモいし、何回も見ちゃいますね。

【戸谷】　チェンソーっていいなと思います（笑）。

■デンジは「変わっていくところ」、アキは「にじみ出るような感情」を見てほしい

――『チェンソーマン』を初めて読んだ時の感想を教えてください。

【戸谷】　かなり泣きました。怒涛の展開で、読んでいるうちに感情がすごく動かされ、最後は泣いていましたね。派手な感じがありつつも人同士のドラマもある。デンジの気持ちの変化やアキの気持ちの変化も繊細に描いている感じがよく伝わってくるので、そういう部分も良かったです。いろいろ考察できて読み応えがあり、何回読んでも面白いです。

【坂田】　一言で感動が言い表せない作品です。感情もガンガン動かされ、読み終わった後は爽快感だけではなく、何とも言えない感覚もあり、いろんな複雑な感情を与えてくれる斬新な作品だなと感じました。

――そんな中、それぞれが演じるデンジとアキ、もっとも注目してほしいところはどこでしょうか。

【坂田】　アキは基本的にあまり感情を表に出さないのですが、にじみ出るような感情が見られるシーンがあって、そこが一番見てほしいです。視聴者の方もアキと同じ気持ちになってくれたらうれしいなと思っています。

【戸谷】　1話でデンジはずっと1人でポチタとしゃべっているような場面が多いのですが、そこからアキやマキマさん、パワーちゃんと接して会話していくことが増えていくところで、どうデンジが変わっていくのかを見てほしいです。

【坂田】　俺もデンジの話していい？　いろいろ出来事があった後デンジの心の声のモノローグがあって、デンジが出来事から何を学び、どうベクトルをシフトしていくのが好き。

【戸谷】　うれしい！　アキの好きポイントは、さかしょ君が言ったとおり、にじみ出るような感情の出るシーンがすごかった。

【坂田】　ハードル上げないでね（笑）。

【戸谷】　ハードルを上げても、それを余裕で超えるぐらい良い芝居をしていた！　詳しくはアニメを見てほしいのですが、表現がすごく良かったです。

【坂田】　照れちゃう。ありがとうございます。

■互いにキャラと似ている部分を指摘！　まさかの“イチャイチャ”展開「もにょる」

――キャラクター的に難しい部分もあると思いますが、戸谷さんは坂田さんがアキに似ていると思う部分、坂田さんは戸谷さんがデンジに似ていると思う部分を教えてください。

【戸谷】　アフレコ後に一息ついたとき、自分で何回か反芻して「ここあれだったな」と言っているのを見かけ、そういうところがアキっぽいなって。真っ直ぐさもあるし、物事に対する捉え方、真面目さはアキっぽさがあっていいなと思います。

【坂田】　すごくもにょる（照笑）。戸谷君は自由奔放で、収録ブースを出た時も自分が思っていること100%そのまま言葉にできる人だなっていうのが、デンジと似ているところだと思います。（戸谷の）激情的な部分を日常で見たことがなく、いつか見られるのかな？

【戸谷】　バッと怒ることはあまりしないから、逆に役で発散しているのはあるかも。

【坂田】　なるほどね。本当に素直で、そこがデンジに似ているなと思います。

【戸谷】　うれしい。もにょるね（照笑）。

――言われたことは、ご自身としてはどう受け止められましたか。

【坂田】　言葉に出ちゃうのは恥ずかしいです。

【戸谷】　うれし恥ずかしって感じです。そう捉えられているのだなって。

【坂田】　ファイちゃん（パワー役のファイルーズあい）に「イチャイチャするな」って言われちゃう（笑）。そんなつもりは別にないのにね。

■マキマとパワー、好きなタイプは…？

――ファイルーズさんのお話も出ましたが、『チェンソーマン』にはマキマやパワーといった魅力的なヒロインが登場しますが、お二人の好きなタイプはどちらですか？

【戸谷】　せーので言おうか。せーの……。

【戸谷＆坂田】　マキマ！

【戸谷】　一緒だ！　まさに「テメーもマキマさんが好きなだけじゃねーか!!」だね。

【坂田】　たしかに（笑）。原作を読んだときマキマさんが一番素敵と思いました。演じている中で姫野先輩も好きとなりましたが、初見のインパクトはマキマさんでしたね。普段は全然つかめない感じなのに、時たま心をぶっ刺してくるような無邪気さが素敵です。

【戸谷】　好きポイントはいっぱいあるけど。デンジがいい匂いと言っていて、マキマさんはいい匂いしそうだなというのが僕の好きポイントです。自然な匂いがいい。石けんのような匂いが香ってきてほしいです。

――マキマさんは素敵ですが、一緒に働くのは大変そうですね。

【戸谷】　何というか、マキマさんはいいところで“アメ”をくれる。端から見たら悪く見えるかもしれないけど、部下としてはうれしい部分でもあるのかなデンジは特に“アメ”をいっぱい浴びているから、マキマさんに対してプラスの気持ちの方が大きいと思います。

【坂田】　俺はそんなにもらってないな……。

――お二人ともマキマさんを選びましたが、パワーとは迷いませんでしたか？

【坂田】　もちろん好きだけど、妹みたいな感じです。なんやかんや面倒を見ちゃう。

【戸谷】　たしかに、パワーは“家族”という感覚が近いですね。

――最後に楽しみにしているファンの方にメッセージをお願いします。

【坂田】　スタッフさん一同が全力で取り組み、キャストも全身全霊をかけて演じさせていただいています。この作品は絶対に次週見たくなるような展開の先の読めなさが楽しみになると思います。よろしくお願いします！

――原作ファンはもちろんですが、特に原作未読の方はちょっとうらやましいですね。

【坂田】　記憶を消して3回見たいですね。

【戸谷】　『チェンソーマン』大好きな人たちが集まって作っていますので、愛があふれていると思います。監督のこだわりもありますし、僕らもどう表現したらいいか考え、いろいろ時間をかけてこだわって作った部分も多いので、絶対に楽しんでいただけると思います。期待してお待ちください！

撮影：上野留加／取材・文：遠藤政樹／編集：櫻井偉明

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