先週7日に2作同時公開され2作とも映画動員ランキングのトップ10入りを果たした劇場アニメーション『僕が愛したすべての君へ』（以下、『僕愛』）、『君を愛したひとりの僕へ』（以下、『君愛』）より、『僕愛』の暦と和音、 『君愛』の暦と栞の出会いの瞬間の本編映像が解禁となった。

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　乙野四文字（おとの・よもじ）氏の小説が原作。何かを選択するときに選ばなかった方の世界が“並行世界”として実在している世界で、ひとりの少年・暦が、それぞれの世界で別々の少女と恋に落ちるラブストーリー。

　解禁された『僕愛』の本編映像は、「どうして無視するのよ！」後ろから不意に暦（CV：宮沢氷魚）の名前を呼び、瀧川和音（CV：橋本愛）が強引に引き留める場面。実は話したこともないクラスメイトの“瀧川さん”から急に名前を呼ばれ戸惑う表情を見せる暦。

　そんな暦には目もくれず、さらに和音は畳み掛けるように「私はもう怒ってないから」と口にする。状況を全く把握出来ず、暦はうろたえてしまう。その様子を見た和音が「確かに最近ちょっとすれ違い気味だったけど…でもだからってこんなやり方…」と言いかけたその時、ふと自分の「IP端末」を目にすると── 突然「ごめんなさい」とひと言残し、その場を後にする。この出来事を機に徐々に彼女に暦はひかれていくのだが…。

　一方、『君愛』の暦と栞（CV：蒔田彩珠）が初めて出会った場所は、お互いの親が務める虚質科学研究所の託児所だった。母の実家で飼っていた愛犬ユノを亡くしたばかりの暦は、託児所に飾ってある犬のカレンダーを目にし、不意に涙がこぼれる。その時、「どうしたの？」という声が聞こえ振り返ると、そこには白いワンピースを着た女の子・佐藤栞が立っていた。

　「泣いてるの？」と優しく声をかける栞。それに対し、暦は「泣いてないよ！」と強がる様子を見せる。栞が困った表情を見せたその時、暦はふと「ユノに会いたい」と込み上げてきた想いを口にする。「ユノは死んじゃったからもう絶対会えないんだ！」。そう言いながら泣きじゃくる暦を見た栞は急に腕をつかみ「ねえ、来て！」と声をかける。

　『僕愛』『君愛』それぞれの世界で生きる主人公たちが、相手を一途に想い続け、それぞれの幸せの先にたどり着いた結末とは…。『僕愛』から観ると“ちょっと切ないラブストーリー”、そして『君愛』から観ると“幸せなラブストーリー”となる斬新な設定が隠されている。どちらから先に見るか、一度しかできない選択も含めて楽しむ新しいエンターテインメント。


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