フジテレビは5日、オンラインで10月期の改編会見を開き、週末午後帯、深夜帯の編成に注力していくと発表した。次の時代を担うヒット番組、時代をつくるヒットクリエイターの誕生を狙いとしている。

　編成制作局編成センター局長の中村百合子氏は今回の改編テーマ「目、新しい。ぞくぞく。」について、「4月改編は『目、新しい。』というテーマを掲げて、フジテレビのタイムテーブル全体が新しくなるという決意のもとで進めた。この10月改編は第2章をスタートさせる意味でこのテーマを掲げた」と説明する。

　10月は週末午後帯、深夜帯のタイムテーブルの改編を集中して行い、「ここから次の時代を担うヒット番組、時代をつくるヒットクリエイターを続々と誕生させていきたいと思っております。この枠にラインナップされるのは制作者の魂の入った、新しくて刺激的なコンテンツであります。視聴者の皆さまにフジテレビの番組で心躍る、ぞくぞくするようなテレビ体験をしていただきたい」と呼びかけた。

　週末午後帯には『イタズラジャーニー』（10月15日スタート、毎週土曜　後6：30）のほか、「土曜RISE！」を新設し『超絶限界〜ソコまで見せる！？大百科〜』（10月1日スタート、隔週土曜　後1：30）と、『我流しか勝たん！』（10月8日スタート、隔週土曜　後1：30）をラインナップ。中村局長は「出世魚のようにいろんな形で発展していく番組はここから生まれるんだというのがテーマ」とし「迫力のあるバラエティーをつくり新風を巻き起こしたい」と語った。

　また、深夜帯では「月曜PLUS！」（毎週月曜　深0：25）で『恋愛トキワ荘』（9月5日スタート）、「火曜ACTION！」（毎週火曜　深0：25）で『アイゾウ　警視庁・心理分析捜査班』（10月11日スタート）、『ブラック／クロウズ〜roppongi underground〜』（12月13、20日）、「火曜NEXT！」（毎週火曜　深0：55）で『コムドットって何？』（9月27日スタート）、「水曜RISE！」（毎週水曜　深0：25）で『私のバカせまい史』（10月12日スタート）、『#もっと評価されるべき！』（11月23日スタート）と放送する。

　アニメ枠の「＋Ultra」では『マブラヴ オルタネイティヴ』第2期（10月5日スタート、毎週水曜　深0：55、ノイタミナで『うる星やつら』（10月スタート、毎週木曜　深0：55）を送る。

　同局はこれら6つの深夜枠を「ストリームZone」と打ち出し、中村局長は「次代のエンターテインメントコンテンツを開発し、ヒット番組、ヒットクリエイターが誕生していく。テレビから新しいブームや文化が生まれる流れをつくりたい。そして、一人でも多くの視聴者に『フジテレビ面白いじゃん、攻めてるじゃん』と思ってもらえるような、刺激的な深夜帯にしてきたいと考えております」と意図を明かした。

　「月曜PLUS！」「火曜ACTION！」「火曜NEXT！」「水曜RISE！」の特徴について、中村局長は「クールごとの番組編成ではなく、放送回数は企画の内容に応じて決めていきたい、視聴率、配信再生数、SNSの反響などを総合的に判断し、上の時間に上がったりシーズン2を制作したり、さまざまに出口をつくり戦略的に編成する」「フジテレビの未来を深夜帯からつくっていく」などと説明している。