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富野由悠季監督、ドリカムの仕事意識で学んだこと 高らかに宣言「『G-レコ』は50年残る」

 富野由悠季監督が17日、都内で行われた劇場版『Gのレコンギスタ』第4部「激闘に叫ぶ愛」、第5部「死線を越えて」の完成披露上映会に出席した。

劇場版『Gのレコンギスタ』第4部「激闘に叫ぶ愛」、第5部「死線を越えて」の完成披露上映会に登壇した(左から)富野由悠季監督、高垣彩陽、寿美菜子、石井マーク、嶋村侑、佐藤拓也、逢坂良太

劇場版『Gのレコンギスタ』第4部「激闘に叫ぶ愛」、第5部「死線を越えて」の完成披露上映会に登壇した(左から)富野由悠季監督、高垣彩陽、寿美菜子、石井マーク、嶋村侑、佐藤拓也、逢坂良太

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 テレビシリーズ放送開始から8年、劇場版第1部から3年。ようやく劇場版5部作が完成した。2日前に試写を観たという富野監督は「(主題歌を担当する)DREAMS COME TRUEの中村正人さんから『これで始まりですね』と言われちゃいました。アニメの仕事をやっていると、0号のものを観た瞬間に仕事が全部終わったと思っていた。50年間、そんな心情だった。ドリカムの仕事は舞台の総仕上げをやった後に、次の日から本番。ライブ感覚を持っている方は、そう感じるんだということを教えられました」と明かす。

 この日、こっそり劇場内で観たという富野監督。「これからが本番、というのを知らされた。5部を見直して、エラく緊張して困ったなと思っています」と笑いつつも「2日前に観た嫌な印象と違って、結構、じぃちゃんが頑張ってやってるかもしれない気がしました」と珍しく高い評価を下した。最後は「『G-レコ』は50年残ると思いました」と高らかに語っていた。

 また、マニィ・アンバサダ/ノベル役の高垣彩陽は「皆さんもきっと8年の中で、いろいろなことがあったと思う。『G-レコ』と出会ったテレビシリーズを録っていた時の濃厚さ、そして劇場版を録っていく中でも自分の人生の機微のどこかに『G-レコ』があって、マニィとノベルがいた8年間だった」としみじみ。第5部の収録時には、富野監督から「マニィは、あなたの声だから、こういうキャラクター、人生になりました」と声をかけられたそう。高垣は「魂を重ねることができたと思うと、本当にありがたいことです。テレビシリーズの時から『未来にこの作品を残していく』とお話をしてくださっていた。これから生まれる子どもたちが15年後に、この作品を見るかもしれない。最後の収録の時に監督が声をかけてくださったのが私の胸に残っています」と語っていた。

 上映会には、ベルリ・ゼナム役の石井マーク、アイーダ・スルガン役の嶋村侑、ノレド・ナグ役の寿美菜子、マスク役の佐藤拓也、クリム・ニック役の逢坂良太も参加した。

 7月22日から『劇場版「GのレコンギスタIV」激闘に叫ぶ愛』、8月5日から『劇場版「GのレコンギスタV」死線を越えて』が公開される。テレビシリーズの素材をベースに、ハイクオリティ化を図る形で進められてきた劇場映画化だが、第4部と第5部では、完全新規カットの量が大幅にアップ。その結果、物語自体もテレビシリーズをアップデートした形へと進化した。富野由悠季総監督が新たに目指す、劇場版『Gのレコンギスタ』の最終局面が描かれる。

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  1. 1. 富野由悠季監督、ドリカムの仕事意識で学んだこと 高らかに宣言「『G-レコ』は50年残る」
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